未確認動物

よく知られているUMA、ビッグフット
未確認動物(みかくにんどうぶつ)とは、伝承や目撃談、噂などで実在を主張されていながら、生物学的には確認されていない未知の動物のことである。
目次
1 概要
2 呼称
3 主な未確認動物
4 脚注
5 参考文献
6 関連項目
7 外部リンク
概要
未確認動物(未確認生物)とは目撃例や伝聞による情報はあるが、実在が確認されていない生物のことである。日本ではUMA (ユーマ)とも呼ばれるが、これは日本人による造語。英語ではCryptid (クリプティッド)と呼ばれ、これを研究する学問はCryptozoology(隠棲動物学[1])と呼ばれる。オカルトに分類されることもある。
未確認動物は世界中で目撃例があり、それらが家畜や人間を襲ったとされる事件などもある。画像やビデオとして残されているものもある。ネッシーが生息すると言われたネス湖のように、特定の場所や地域で目撃される場合はその場所が観光スポットとなることもある。
天狗や鬼のような妖怪の類や、小説などのために創作された存在は未確認動物に含まれないが、これら架空の生物が未確認生物として存在するかのように思わせる見世物として、猿や鯉、エイなどの動物の死体を継ぎ合わせたミイラが江戸時代の日本で作られたこともある。
猿やカワウソの前脚が「河童の手のミイラ」と言われるなど、既知の動物の死骸や痕跡が未確認動物のものとして保管されている例もあるが、中には既知の動物には当てはまらない物もあるとされる。
呼称
UMAという呼称は、英語で「謎の未確認動物」を意味する Unidentified Mysterious Animal (和製英語)の頭文字をとったものである。 實吉達郎に依頼された1976年当時の『SFマガジン』編集長の森優(後の超常現象研究家の南山宏)が、UFO(Unidentified Flying Object)を参考に考案したものであり、初出は、實吉達郎の『UMA―謎の未確認動物』(1976年、スポーツニッポン新聞社出版局)であるという。ただし、森優本人はこれを和製英語だとして用いなかった[2]。
主な未確認動物
- ツチノコ
- ビッグフット
- ネッシー
- モノス
- 河童
- ジャージー・デビル
- チュパカブラ
- モスマン
- シャドーピープル
- ヨーウィー
脚注
^ 中根研一 「中国「怪獣文化」の研究: 現代メディアの中で増殖する異形の動物たち」、『北海学園大学学園論集』 第141,巻91 (91–121)頁、2009年9月25日。
^ 實吉達郎 (2004)、まえがき; 南山宏 (1993)。中根 (2009), p. 112, 注2参照。
参考文献
- 實吉達郎 『世界の怪動物99の謎』 二見書房、1992年。ISBN 4-5769-2035-9。
實吉達郎 『UMA解体新書』 新紀元社、2004年12月。ISBN 4-7753-0343-0。
- ジェイムス・B.スィーニ 『図説 海の怪獣』 大陸書房 1973
並木伸一郎 『未確認動物UMA大全』 学習研究社 2007 ISBN 4054034500
- ジャン=ジャック・バルロワ 『幻の動物たち』 早川書房 1987
南山宏 『謎の巨大獣を追え未知動物〈ヒドン・アニマル〉 の正体を徹底検証』 廣済堂、1993年。
山口敏太郎 『本当にいる日本の未知生物案内』 笠倉出版社 2005 ISBN 4773003065
- ベルナール・ユーヴェルマンス 『未知の動物を求めて』 講談社 1981
- Arment, Chad. Cryptozoology: Science & Speculation. Coachwhip Publications. 2004 ISBN 1930585152
- Coleman, Loren; Clark, Jerome. Cryptozoology A to Z. Fireside. 1999 ISBN 0684856026
- Coleman, Loren. Mysterious America. Paraview Pocket Books. 2007 ISBN 1416527362
- Newton, Michael. Encyclopedia of Cryptozooology. McFarland & Company. 2005 ISBN 0786420367
関連項目
- 未確認生物一覧
- 未確認動物学
- 超常現象
- 都市伝説
- ミュータント
- 怪物
- 妖怪
- 検証と反証の非対称性
外部リンク
- オープンディレクトリ: 科学: オルタナティブ科学: 未確認生物