白金台





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白金台
—  町丁  —


白金台交差点より外苑西通り(プラチナ通り)を望む


白金台の位置(東京23区内)

白金台

白金台



白金台の位置
座標: 北緯35度38分16.5秒 東経139度43分34.08秒 / 北緯35.637917度 東経139.7261333度 / 35.637917; 139.7261333

日本の旗 日本
都道府県
Flag of Tokyo Prefecture.svg 東京都
特別区
Flag of Minato, Tokyo.svg 港区
地区 高輪地区

面積[1]
 - 計 1.00km2 (0.4mi2)

人口 (2017年(平成29年)12月1日現在)[2]
 - 計 11,635人
等時帯
日本標準時 (UTC+9)
郵便番号 108-0071[3]
市外局番 03[4]
ナンバープレート 品川
※座標は白金台駅付近[5]

白金台(しろかねだい)は、東京都港区にある地名。住居表示実施済み地区であり、現行行政地名は白金台一丁目から白金台五丁目。高輪地区総合支所管内に属する地域である。郵便番号は108-0071(高輪局管区)[3]




目次






  • 1 概要


  • 2 「白金」の読み


  • 3 歴史


    • 3.1 沿革


    • 3.2 変遷




  • 4 世帯数と人口


  • 5 小・中学校の学区


  • 6 施設・名所


    • 6.1 白金台一丁目


    • 6.2 白金台二丁目


    • 6.3 白金台三丁目


    • 6.4 白金台四丁目


    • 6.5 白金台五丁目


    • 6.6 鉄道


    • 6.7 道路




  • 7 参考図書


  • 8 脚注


  • 9 関連項目


  • 10 外部リンク





概要


東京都港区の西南端に位置し、西部で渋谷区恵比寿・品川区上大崎・東五反田に隣接し、東部で高輪に、北部で白金にそれぞれ接する。目黒通りと外苑西通り・桜田通り(国道1号)沿いには商店・マンションが点在する。町内には、歴史的建造物が所在する明治学院がある。


武蔵野台地の東縁に所在する住宅地の一つであり、住宅地として好適な環境を持つ土地として知られてきたが、バブル景気後半頃より洒落たレストランやカフェ、ブティックが目立ち始め、それらに伴い高級マンションが建つようになり、近年は高所得の住民が増加している。いわゆる、高級住宅街として知られる。その一部の女性住民がマスコミにより「シロガネーゼ」[6][7]として取り上げられた。


歴史的には1867年(慶応3年)、東京で最初の近代的屠畜場が設置された地になる。現在の白金台にあたる荏原郡今里村(後の芝白金今里町)が当該地になる(芝浦屠場#沿革、今半#今半本店なども参照)。



「白金」の読み


町名である白金台の正しい読みは「しろかねだい」であり、「しろがねだい」ではない[8]。一般にはどちらの読み方もされてきたが、



  1. もともと町名の起源となった白金長者(応永年間に白金地区を開墾した柳下上総介)は、白金(しろがね = プラチナ)ではなく、大量の銀(しろかね)を保有していたために白金長者と呼ばれるようになったこと

  2. それを裏付けるように、『小田原衆所領役帳』(北條役帳)では「白銀」と記されていること


などの歴史的事情を考慮し、1969年(昭和44年)1月1日に白金地区において住居表示が実施された際、港区が「しろかねだい」を正式町名として採用したという経緯がある。



歴史



沿革




  • 応永年間、南朝の国司であった柳下上総介が当地を開墾、白金村を開く(白金村は武蔵国豊島郡と荏原郡の境界線上にあったため長いこと所属が定まらず、江戸時代は入会地とされた)。


  • 1651年(慶安4年):現在の目黒通り沿いに形成された町屋が白金村より分離し、白金台町一丁目~十一丁目が成立する。


  • 1713年(正徳3年):新たに町奉行支配となる。


  • 1867年(慶応3年):外国人に牛肉を供給していた中川嘉兵衛が、江戸荏原郡今里村(後の芝白金今里町、現在の白金台二丁目)に屠牛場(後の「東京共有屠牛場」)を設立。これが江戸・東京における最初の近代的屠場であった[9]。芝浦屠場も参照。


  • 1868年(明治元年):東京府成立に伴い、白金台町は東京府の所属となる。


  • 1869年(明治2年):白金台町六丁目に白金瑞聖寺門前を合併する。


  • 1873年(明治5年):白金台町一丁目~五丁目に瑞聖寺の敷地を合わせて新たに白金台町一丁目とし、白金台町六丁目~十一丁目に白金御料地を合わせて白金台町二丁目とした。


  • 1878年(明治11年):芝区の成立に伴い、東京府芝区白金台町となる。


  • 1887年(明治20年):東京府から私立明治学院の設置が認可され、白金今里町(現在の東京都港区白金台1-2-37)に開設される。


  • 1889年(明治22年):5月1日 東京市の成立に伴い、東京市芝区白金台町となる。


  • 1912年(明治45年):神田橋より白金火薬庫前(現・上大崎)まで東京市電が開通する。


  • 1947年(昭和22年):芝区が赤坂区・麻布区と合併し、新たに港区が成立する。それに伴い町名に「芝」の冠称がつき、港区芝白金台町となる。


  • 1967年(昭和42年)12月10日:白金台の都電が廃止される(5系統・目黒駅前~白金台町~永代橋)。


  • 1969年(昭和44年)1月1日:住居表示実施。従来の芝白金台町に周辺の芝白金三光町・芝白金今里町・芝白金猿町・芝二本榎西町などを合わせて、現在の白金台(しろかねだい)成立。


  • 2000年(平成12年)9月26日:地下鉄南北線・三田線白金台駅が開業。



変遷





























実施後
実施年月日
実施前(各町名ともその一部)
白金台一丁目
1969年1月1日
芝白金台町一丁目、芝白金今里町
白金台二丁目
芝白金今里町、芝白金猿町、芝二本榎西町
白金台三丁目
芝白金台町一丁目、芝白金台町二丁目、芝白金今里町
白金台四丁目
芝白金台町一丁目、芝白金台町二丁目、芝白金三光町
白金台五丁目
芝白金台町二丁目、芝白金三光町


世帯数と人口


2017年(平成29年)12月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]






































丁目 世帯数
人口
白金台一丁目
512世帯
1,060人
白金台二丁目
1,515世帯
2,773人
白金台三丁目
1,884世帯
3,816人
白金台四丁目
1,167世帯
2,091人
白金台五丁目
1,058世帯
1,895人

6,136世帯
11,635人


小・中学校の学区


区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[10]









































丁目 番地 小学校 中学校
白金台一丁目 全域 港区立白金小学校
港区立高松中学校
白金台二丁目 全域
白金台三丁目 全域
白金台四丁目 1〜5番
7~19番
その他 港区立白金の丘学園 港区立白金の丘学園
白金台五丁目 1~12番
その他 港区立白金小学校 港区立高松中学校


施設・名所



白金台一丁目




  • 明治学院大学(明治学院インブリー館、明治学院記念館、明治学院礼拝堂)

  • 明治学院高等学校

  • 清正公(覚林寺)

  • シェラトン都ホテル東京


  • 八芳園(旧久原房之助邸)

  • スパ白金

  • 港区立白金小学校

  • 桑原坂

  • 日吉坂




白金台二丁目




  • 畠山記念館 

  • 高輪台駅

  • 頌栄女子学院中学校



白金台三丁目



  • 港白金台郵便局

  • 瑞聖寺




白金台四丁目



  • 旧国立公衆衛生院

  • 東京大学医科学研究所

  • 白金台駅


  • エリトリア大使館

  • 港区立白金台児童館




白金台五丁目



  • 国立科学博物館附属自然教育園

  • 東京都庭園美術館

  • 松岡美術館


  • ジンバブエ大使館

  • 台北駐日経済文化代表処

  • 白金台どんぐり児童遊園

  • 日東坂




鉄道




  • 白金台駅(N 東京メトロ南北線・I 都営地下鉄三田線)


  • 高輪台駅(A 都営地下鉄浅草線)




道路




  • 首都高速2号目黒線目黒出入口

  • 目黒通り(東京都道312号白金台町等々力線)


  • 桜田通り(国道1号)

  • 外苑西通り(東京都道418号北品川四谷線)



参考図書


  • 『まち探訪ガイドブック』 2007年度版 港区発行


脚注


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  1. ^ “平成22年国勢調査による各総合支所管内別の町丁目別面積・昼夜人口等”. 港区 (2015年2月19日). 2018年1月7日閲覧。

  2. ^ ab“各月1日現在の各総合支所管内別の町丁目別人口・世帯数(平成14年~平成29年)”. 港区 (2017年12月6日). 2018年1月7日閲覧。

  3. ^ ab“郵便番号”. 日本郵便. 2018年1月7日閲覧。


  4. ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2018年1月7日閲覧。


  5. ^ Google Earthより


  6. ^ 実際にはマスメディアが言うところの「シロガネーゼ」に当たるのはほんの一部の住民であった。しかしそのようにマスコミが仕掛け大々的に取り上げたこともあり、外苑西通りは別名プラチナ通りと呼ばれるようになり、通り沿いを中心にレストランやカフェ、ブティックなどが増え、次第に目黒通り沿いにも同様の光景が見受けられるようになった。その後、地価の急激な高騰と昨今の長期的不況により、店の入れ替わりがいっそう激しくなり、開店して1年も経たずに店が入れ替わるケースもある。


  7. ^ 旧白金台町は空襲の被害を受けなかったことや、長らく住宅街としての位置づけにあったこともあり、目黒通り周辺には近年まで戦前から残る家屋も並んでいた。しかし、地価の高騰や地下鉄開業、目黒通りの拡幅工事によって、地権者や建造物の入れ替わりが進み、他の東京の地区と同様にマンションやオフィスビルが多くを占めるようになっている。


  8. ^ 作家今東光は会話の時うっかり「芝のしろがね町の……」と発言したために、谷崎潤一郎から「芝はしろかね。白金と書いてしろかねと言うんだ」「牛込のはしろがね。白銀と書いてしろがねと発音するんだ。明治になってから、田舎っぺが東京へ来るようになって、地名の発音が次第に滅茶苦茶になってきたな」と怒鳴りつけられたことを記している(『十二階崩壊』中央公論社、1978年。p.250)


  9. ^ 東京都中央卸売市場 食肉市場・芝浦と場ホームページ 東京食肉市場の歩み 参照。なお、すき焼き専門店今半の「今」は、明治初期に今里村にあったこの屠牛場から牛肉を仕入れていたことに由来する。


  10. ^ “港区立小・中学校通学区域一覧表”. 港区 (2015年4月1日). 2018年1月7日閲覧。




関連項目


  • 白金 (東京都港区)


外部リンク


  • 白金台(しろかねだい)




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