剛田武
剛田 武 | |
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『ドラえもん』のキャラクター | |
富山県高岡市の剛田武像(中央奥) | |
作者 | 藤子不二雄 (のちに藤子・F・不二雄名義) |
声優 | 肝付兼太 たてかべ和也 木村昴 |
プロフィール | |
愛称 | ジャイアン |
性別 | 男性 |
種類 | 人間 |
国籍 | ![]() |
肩書き | 小学生 |
親戚 | ジャイ子(妹) 剛田ヤサシ(長男) |
誕生日 | 6月15日 |
剛田 武(ごうだ たけし)は、藤子・F・不二雄の漫画作品『ドラえもん』に登場する架空の人物。通称「ジャイアン」。6月15日生まれ。野比のび太のクラスメイトのガキ大将。妹にジャイ子がいる。
目次
1 概要
2 外見
3 性格
3.1 行動パターン
3.1.1 暴力
3.1.2 欲しいものの取り上げ
3.2 長所
3.3 その他の性格的特徴
3.4 友人関係
3.5 恋愛面
3.6 趣味
3.7 好き嫌い
3.7.1 好きなもの
3.7.2 苦手なもの
3.8 将来
3.9 その他の設定
4 能力
4.1 運動能力
4.1.1 基礎体力
4.1.2 草野球
4.1.3 その他のスポーツ
4.2 知力
4.2.1 成績
4.2.2 知識
4.2.3 書き間違え
5 ジャイアンの歌
5.1 特徴
5.1.1 歌のひどさ
5.1.2 音痴に対する自覚のなさ
5.1.3 リサイタル
5.1.4 レパートリー
5.2 作中での描写
5.2.1 特殊な被害
5.2.2 武器としての利用
5.2.3 歌に聞きほれたキャラクター
5.2.4 成人後の歌
6 著名なエピソード
6.1 ジャイアンシチュー
6.1.1 料理の内容
6.1.2 料理の再現
6.2 きれいなジャイアン
7 名前
8 家庭環境と親族
8.1 実家
8.2 系図
8.3 母親
8.4 父親
8.5 ジャイ子
8.6 ムク
8.7 子孫
8.8 先祖
8.9 他の親戚
9 メディア展開
9.1 声優
9.2 俳優
9.3 声優に関するエピソード
9.4 テーマソング
10 脚注・出典
11 関連項目
概要
乱暴な性格で、同級生を殴ったり、漫画やオモチャなどを奪ったりする描写が目立つ。作中ではスネ夫とともにのび太をいじめる役回りが多いが、一方で義理固く涙もろい一面の持ち主であり、特に映画版では後者の性格が強調される。
ほかの主要キャラより体格が大柄で、運動能力も高い。それに対し勉強は苦手である。
主な趣味は歌であるが聞くに堪えないレベルの音痴。にもかかわらず自身の歌の「リサイタル」に同級生を強制参加させ、周囲に嫌がられている。
実家は個人商店の「剛田雑貨店」であり、家族には母親、妹、およびほとんど登場しない父親がいる。母親には頭が上がらず、母親から「たけし!」と怒られる描写が目立つ。妹のジャイ子を溺愛している。
将来の夢は歌手であるが、実際にはスーパーマーケットの経営者になる。
はじめは「ジャイアン」という名前だけだったが、読者から「なぜ名前がないのか」という問い合わせが相次ぎ、名と誕生日が当時アシスタントだったえびはら武司からとられた[1]。
外見
登場キャラクター中、子供では最も長身。右目が大きく左目が小さい“ガチャ目”がち(表情によって強調されて描かれる程度)で団子鼻。常に茶色のセーターと黒の長ズボン姿(映画「のび太の創生日記」序盤では半ズボン姿。その他、夏である事が描かれている話などでは半袖姿であったりする)。
前髪は1979年から1985年まではアニメオリジナルの丸まった感じだったが、1986年以降現在まで、原作に準じたとがっている感じになった。
目についても、1979年以来、原作と違って白目があり、黒目が小さかったが、2005年の声優リニューアルを機に、原作に準じた、中央が白い黒目がちの目に改められた。2010年代以降は怒った時に黒目が小さくなることがある。
性格
短気で乱暴な言動が多く、「おまえのものはおれのもの、おれのものもおれのもの」というセリフ(ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「尺には尺を」に似たものがある[2])に代表されるように、きわめて自己中心的・自分勝手である(これに由来した「ジャイアニズム」という言葉が存在する)。一方で義理固く涙もろい一面の持ち主であり、「心の友よ!」と泣きながら叫んで抱きつく事もある。ただしドラえもんの道具の利益を期待している時などにも「心の友よ!」とすがりつくなど押し付けがましい面を見せることもある。また、映画版では義侠心にとんだ性格が強調される。
行動パターン
暴力
「ムシャクシャしている」という理由だけでのび太などに八つ当たりしている。相手が怪我をするまで情容赦なく痛めつける、バットで十数発も殴りつける[3]などの暴力を平然とふるうという容赦ない一面も持っている。ジャイアンひとりでドラえもんやのび太たち4人に殴りかかることもある[4]。格闘技や武術の真似事を始めると「腕試し」と称して、技を使わずとも楽勝なのび太を強制的に相手に選ぶ[5]。また、未来の道具で世界征服を目論んだり[6]、「さからうものは死刑! アハハ、いい気持ちだ」と発言する[7]など、独裁者的な心理描写もある。
欲しいものの取り上げ
強引に他人の漫画やゲームを取り上げて自分のものにする。執念深く、欲しい物があると持ち主にしつこくくれるよう頼む[8]。借りた物が壊れたりしない限り自分から返すことはほとんどなく、催促されると開き直って怒るので友人たちはひみつ道具に頼って取り戻すことになる。当人曰く「返さないのではなく永久に借りておくだけ[9]」「いつ返すか決めてないだけ[10]」。
長所

藤子・F・不二雄ミュージアム発着バスに使用されているジャイアンのイラスト(右端)
普段は粗暴な性格であるが、ドラえもんやのび太など主要キャラがピンチに陥ったときには心配したり、助けたり、涙ぐんだりするなどし、内面では彼らを親しい友人とみなしている事がわかる。
たとえば風邪をひいたのび太を本気で心配したり[11]、ドラえもんの力を借りられず追い詰められたのび太を助けるために共闘したこともある[12]。もしもボックスの効力でのび太がアメリカへ引越しをすることになった際には、誰よりも早くのび太の家へ駆けつけ涙を流して、今まで虐めてきたことを謝罪し、今までの分、自分を殴らせた[13]。
大長編シリーズでは特にその体格ゆえに男気溢れる性格が顕著で、命を賭して友達を守ろうとするなど仁侠的な印象が強い[14]。
連載初期にはこうした性格が固まりきっておらず、ドラえもんとの別れを嘆くのび太をからかっていじめたこともあるが[15]、映画『帰って来たドラえもん』ではドラえもんが未来から帰って来た直後、のび太の心を傷付けた事を謝ろうとどら焼きを持って静香とスネ夫と共に野比家に来ていた。
またこうした性格が行き過ぎてかえって迷惑になることもあり、のび太が家出した時にはそれを支援するためスネ夫に強制的に協力を求め[16][17]、おじさんの話に感動しのび太の押しかけボディーガードとしてつきまとった[18]。
他者を思いやる行為に弱く、涙もろい面もある。学業こそ怠ることはあるが強くなりたいという意思もあり、自身で身体を鍛える努力家の一面も併せ持っている[19]。
非常に妹思いな一面もあり、妹のジャイ子に対しても優しく、彼女を泣かしたり、傷付ける者は友人であろうと怒りを見せる。ジャイ子が漫画のスランプで落ち込んでしまった際は、ドラえもんやのび太に頭を下げて助けを求めた事もある。アニメ第2作第1期の後期では、ドラミという妹を持つドラえもんとは同じく妹を持つ兄として共感し合う場面もあり[20]、アニメ第2作第2期ではジャイ子とドラミがスネ夫とスネ吉に会っている場面をドラえもんと共に知った際は同じ妹を持つ兄としてドラえもんと手を組んで一緒に様子を探ったり、勘違いでジャイ子とドラミが泣かされたと思い込んだ時もドラえもん共々激昂してスネ夫とスネ吉を痛い目に遭わせている[21]。子守りロボットのドラえもんよりも子守りも上手く、面倒見のいい所もある。
その他の性格的特徴
スネ夫からラジコンを奪い、ラジコン機が民家の敷地などあらぬ方向に行ってしまうと、「おれ、知〜らない」といってコントローラーだけをスネ夫に突き返して逃げるなど、無責任な面もある。
のび太が静香の家に行こうとしているのを単独で邪魔したり[22]、スネ夫と共に邪魔することがしばしばある[23]。
スネ夫と共におつかいをしている途中ののび太にいたずらを仕掛け、のび太が玉子に叱られる原因を作ることもある[24]。
両親には全く頭が上がらず、これらの行為をしている所を見つかって母ちゃんからお仕置きを受け、強制的に退場させられるパターンが多い。逆に叱らなくなると、それをいいことにして乱暴をさらにエスカレートさせていた[25]。
のび太やスネ夫、しずかなどがそれなりに親に反抗しているシーンがあるのに対し、ジャイアンは親への反抗心を抑えている所もあり、店番をさぼろうとしたり陰で悪口を言うなどして、ストレスを発散したこともある[26]。
また、自分に責任があると感じた場合や大勢から追い詰められると弱腰になったり、泣いて許しを請う等小心な一面もある。
のび太を野球に誘う場面が多いが、それはチームメンバーが足りない時だけ入れるのみ(実際、チームに入れると負ける事は承知しながらも数が足りないと野球が出来ないという止むを得ない状況からきている)で、逆に足りてる時や入れるとチームが負けるという戦力外通告的な考えで誘わない事もある。また、のび太から静香と遊ぶ約束などを理由に断られても尚無理矢理野球に連れて行くこともあるが、逆にある事情で地球の危機にそんなことをしてる場合じゃないと強く言い返されたり、のび太が母親の事を泣き叫んだ時には可哀想になって離してあげたり、外に出たくないのび太から怒鳴られて「二度と誘ってやるか」と怒りながら去って行くなど、場合によっては押し切られることもある。
友人関係
普段はのび太をいじめているが、前述のような性格から、のび太と同じ立場に立たされた際はのび太を支援していることがわかる[27]。
映画『のび太の結婚前夜』ではジャイアンの家でのび太、スネ夫、出木杉とバチェラーパーティー(新郎を送る独身時代最後の飲み会)をした際、「なんでしずかちゃんがお前を選んだのかわかった気がする」と語るなど、心のどこかではのび太を認めていた節がある。また、テレビアニメ第2作第1期の「本音ロボット」では、内心ではのび太のことを友達だと思っているが、なかなか素直になれずに暴力を振ってしまうと本音ロボットを介して語っている。
入学したとき、行方不明になったのび太をずぶ濡れになりながら探し、のび太のランドセルがあったトラックを必死で追いかけたことがある[28]。
レギュラーメンバーの中ではスネ夫と行動を共にすることが多く、スネ夫との友情を感じさせる描写も少なくない。しかしスネ夫は内心ジャイアンに対してかなり鬱憤が溜まっているようで、のび太やドラえもんと一緒に仕返しをすることも多い。
クラスメイトには横暴な振る舞いが多いが、出木杉には個人的な相談に乗ってもらうなど、一目置いている。ただし回によっては暴力を振るったり、漫画を奪ったりするなど、出木杉自身はジャイアンを恐れている様子。
恋愛面
恋愛面に関しては奥手な所がある。女の子と仲良くなるための方法を相談するときは普段の頼みごとのときより声が小さくもじもじしていて笑われたりする(もっとも、その後はいつもどおり怒り狂ったり脅しを掛ける)。また、イヌを連れた女の子に一目ぼれしたときは、ムクを散歩に駆り出して会話するも終始どぎまぎしていた[29]。なお、誰彼かまわず暴力を振るうジャイアンだが、女の子には乱暴なマネはしないようである(ただし「横取り」はしていたような描写がある[30])[31]。しずかに好意を寄せている節もあり、のび太としずかが仲良くしていると嫉妬する一面がある。
趣味
最大の趣味は歌であり、度々周囲をリサイタルに強制参加させているが、破壊的なまでの音痴ゆえにジャイアンが歌うことを周囲は恐れている。詳細は#ジャイアンの歌を参照。
また料理をしている描写があり、これも歌に劣らず破滅的である。詳細は#ジャイアンシチューを参照。
秘密の趣味としてままごとがありひみつ道具で偶然見つかったドラえもんにからかわれると「どら焼きやるから内緒にして」と必死に顔を真っ赤にしながら頼んでいた[32]が、幼少期にはスネ夫とつるみ、のび太がままごとをしているのをからかっている[33]。少女マンガを読んで号泣する場面もある[34]。
その他の嗜好として「クマのぬいぐるみ(大)」が挙げられる。毎週見ている動物番組に800枚の応募はがきを送って当選。それが「クマのぬいぐるみ」であった[35]。また、ゴリラのぬいぐるみを抱いて寝ていることも[36]。書籍『ドラえもんのまんがで覚える英語辞典』では少女漫画のキャラクターが描かれた下敷きを持っていたこともあった。
他にはローラースケートもしており、車に轢かれそうになったところをのび太に突き飛ばされて助けられている[37]。
スネ夫からは「これ以上下手な歌を聴きたくなかったから」という理由で絵を描くことを趣味にするようおだてて勧めたが、当のスネ夫はジャイアンの絵を「むちゃくちゃ」と表していた[38]。ただ作中後半になると「いい色出しているね」と評論家から褒められたり[39]、絵が得意なスネ夫の書いた絵に劣らぬキャラクター原案を描いたり[40][41]、意外と実力を秘めている。
好き嫌い
好きなもの
好物は豆[42]、ラーメン[43]などで、大長編ではラーメンやカツ丼を食べているシーンが多い。テレビアニメ第2作第1期ではピーマンが好物という設定。
尊敬する人物は宮本武蔵[44]と柔道十段のおじさん(後述)。アクションスターの千葉県一も尊敬しており、ケンカの方法を伝授してもらったり(実際はロケのアクションシーンの収録に巻き込まれただけ)[45]、サイン色紙を宝物として持っていたり[46]している。
アイドル・星野スミレ[47]、青空ゆかり[48]、川合可愛、伊藤翼、氷川きよし[49]のファン。でも基本的には歌手としては自分が一番好きで翼らに嫉妬することもある。また、レッド・ツェッペリンとおぼしきプリントのシャツを着ていることがある。「LED ZEEPLIN」、「Led ZeepLin[50]」、「L・Zeep」、「L・Z」と書かれたシャツを着ていることがあった[51]。
苦手なもの
母ちゃんが大の苦手。姿を見なくても「たけし!」という怒鳴り声を聞いただけで震え上がって逃げ出すほど。また、ドラえもんのひみつ道具による母ちゃんのロボット(「身代わりテレビ」や「反応テストロボット」)でも恐れており、震え上がって逃げ出した事もある。親戚で苦手なおばさん(母方の妹)もいる[52]。先生や神成さん、不良の上級生といった目上の人物も苦手にしている。
本人は「(母ちゃんを除いて)怖いものはない」と語っており、ドラえもんとのび太が考えつく限り出した怖いものに対して、全く怖がらなかった[53]。しかし大男[7]やお化けを怖がっている[54]描写もあり、のび太同様、虫などは基本的に平気だが本物のお化けや怪物は怖がることがある。
なお、テレビアニメ第2作第1期「思いでボックス」(1997年12月22日放送)では、のび太が「思いでボックス」で「ジャイアンの一番怖い思い出」と言った際、ヒーローのイラストがプリントされたパンツが出てきた。ジャイアンは幼い頃、このパンツを履くと必ずおねしょをしてしまい、母ちゃんに怒られて物置に閉じ込められるという罰を受けた。ジャイアンは小学生になった今でもこの出来事を覚えており、この思い出を見た時は冷や汗をかいていた。
しかし苦手とする一方、母親に気を使うなどの愛情は持ち合わせている(店番を一人でやるから映画を見に行かせる等)。
将来
歌手になることが夢で、「おれ、絶対に歌手になって、大賞をとって、紅白にでます」と張りきっており[55]、ノビタレコードからレコード「乙女の愛の夢」をリリースしたこともある[56]。さらに、ドラえもんに頼んでサイン入り特大パネルを作ってもらったこともある[57]。そのパネルはファンレターをくれた人の中から抽選で当たるという物だったが、応募してきた手紙はどれもジャイアンの歌を酷評するものだったため、のび太が仕方なくもはん手紙ペンで適度なファンレターを書き、のび太にプレゼントされることとなった。
また、ファッションモデルになるという夢も持っている[58]。
将来、世界各地に支店を置く大型百貨店「ジャイアンデパート」を経営し、チェーン会長になることを夢見ている[59]。しかし、ジャイアンは独立して「スーパー・ジャイアンズ」という名のスーパーマーケットを経営することになる[60]。一方母親は、元気に雑貨屋の経営を続ける[61]。また、「のび太のおよめさん」(2014年8月9日放送)では、25年後も、剛田商店の配達をしていた。
その他の設定
- 前述のように通称はジャイアン。巨体を持つのでこの通称がついたが、誰が最初にこの通称を提案したか、ジャイアン本人が呼ぶよう促したのかは不明。同級生からは、のび太をはじめとして男子はジャイアンと呼んでいるが、しずかなどの女子からはたけしさんやたけしくんなどと呼ばれることが多い[62]。アメリカ版では「BIG G」と呼ばれている。
- ドラえもんの道具「雨男晴れ男メーター」によると、晴れ男の最高値 +10 を記録するほどの「とても強力な晴れ男」である[63]
- 初期の単行本には同じ風貌の「カバ田」というキャラクターが登場している。これについてはこちらを参照。
- 普段のび太をいじめている立場のジャイアンだが、のび太がドラえもんの道具の力を借りて逆襲に出た際に、「ノータリン」呼ばわりされた挙句にKO負けを喫したことがある。
- 泣き上戸の気があり、酔っ払うと女口調のおとなしい性格になり、酔っ払うと酒癖が悪くなるスネ夫に散々殴られ、これまで奪ってきたおもちゃや漫画を返させられた[64]。
- スネ夫とコンビでのび太をいじめることが多いが、あまりにもずるいスネ夫に怒りのび太と組んで仕返しをしたこともある。
- 22世紀のドラえもんが通っていた学校の同級生に性格などがよく似たロボット「ジャイベエ」がいる。
夢遊病を患っている。- 入学した時、慌てたはずみで目覚まし時計を持ってきて(アラームは止めていなかった)、1年の教室内でベルがなり、ジャイアンたちが火事だと思い、大さわぎになったことがある[65]。
- 温泉が大好き[66]。
- アニメ「のび太誕生」によると生まれた時の体重は3500g。
能力
運動能力
主要キャラの中では突出した高い運動能力を誇る。ひみつ道具「正確グラフ」による計測結果によると、力はスネ夫の約1.4倍、しずかの約1.7から2倍、のび太の約3.3倍[67]。
基礎体力
草野球チーム「ジャイアンズ」の特訓で行なった町内十周マラソン(のび太、スネ夫、安雄、はる夫が参加)で一位になる[68]など高い持久力を持つ。「天気決定表」では、1キロメートル泳げると言っている。
「ジャイアンズ」ではピッチャーのエースで四番を務めるが、そのスイングは凄まじいものがあり、自分のステージ衣装を逸失されたとしてドラえもんに木製バットで襲いかかる途中、軽々と電柱を両断する程のパワーを見せている(のび太と竜の騎士)。
草野球
のび太やスネ夫などと草野球をよく行い、その際「ジャイアンズ」というチーム名をつけ、そのキャプテン兼ピッチャー。
ピッチャーとしてはヒットを打たれている描写が多い(そのほとんどはフライであるが、のび太のエラーで走者を出している)。打者としてはホームランを幾度か打つ[69]など、それなりに活躍している。ジャイアンズが試合に負けると大抵「のび太のせい」として怒る。
大長編では彼のバッティングの腕[70][71]や、コントロール[72]が勝利の決め手になったこともある。『宇宙開拓史』では、作品舞台であり重力の軽いコーヤコーヤ星の岩石をスネ夫と静香がトスしてジャイアンがそれをバットで打ち、敵の飛行戦艦に次々と命中させて撃沈させている。『ブリキの迷宮』では、空を飛んでいるブリキの飛行機をジャイアンのバッティングで打ち落としたこともある。
その他のスポーツ
親からは柔道を習っており[73]、まねごとながら多少は空手の心得もあるようである[74]。また、腕立て伏せを100回もしたり、学校の鉄棒で鉄棒技の大車輪をやってのける[75]。大長編『太陽王伝説』ではイシュマルから自分から進んで棒術を習い、作中ではかなりの上達を見せていたり、ティオと互角に殴り合いをするなどもしていた。
だがこれらと逆に、ボール、ピストルなどの命中率は低く[76]、ノビスケのサブミッションには弱くそのまま電柱に叩き付けられるという一面もあった。
知力
運動は得意だが反対に勉強は大の苦手で、テストの点数も悪い。「正確グラフ」での計測結果によると、頭の良さはのび太の2倍だが、のび太が低すぎるため結局大差はない(なお、しずかの 1/3 、スネ夫の 4/7 でもある)[67]。
成績
普段の点数は15点など[77]で、のび太と大して変わらない。100 点の答案を父親に見せても、父親(アニメでは1回のみ父親、その他は母親)には不正行為をしたことを簡単に悟られるほど[78]。その他にひみつ道具「アンサーグラス」でも100点を取っているが(この時、出木杉でも難しくて100点を逃している)、両親に怒られたのかは不明[79]。
ただ、何もかもがあべこべの世界で宿題をやってこなかったり[80]、他にも宿題を気にするシーンが見られる[81]ことから、のび太と違い宿題はしているようである。
知識
磁石の原理を知らないことが原作で判明する[82]。後で自分で発見し、その際にのび太に笑われている。
自分はなぞなぞが得意であるというだけはあって[67]、「のび太に50円のアイスを50円払ってもらった後、やっぱり100円のアイスが欲しいと言って、のび太にあと50円よこせと言われると、『最初に50円玉渡して次に50円のアイスを渡して50円+50円は100円になる』」という巧みな台詞でのび太を騙したり、「東京タワーよりも高くとぶ方法」のなぞなぞ(答えは「その場でジャンプするだけ」。東京タワーは飛べない)など、ずる賢い一面もある[83]。
書き間違え
漢字を間違える事もあり、「領収書」を「良集書」、「のび太」を「のび田」と書き間違えた事がある[84]。自身の名前すら間違い、テストの名前欄に「ジャイアン[85]」、「剛田剛[86]」と書いていたことがあった。テレビアニメ第2作第1期第1223話「反応テスト・ロボット」にて、空き地で行われる「リサイクル」を「リサイタル」と間違え、当日派手な衣装を着て空き地に来たことがある(反応テスト・ロボットに母親の顔を描き、止めさせた)。リサイタルの際、「剛田猛」と表記されたことがあった。また、8巻「キャンデー舐めて歌手になろう」ではリサイタルをリタイサルと書いている。
ジャイアンの歌
歌うことがなによりも好きだが、信じられないような悪声で、絶望的にあまりにも酷い音痴である。本人はそのことに自覚がなく、自分の歌のひどさを指摘されると激怒する。彼の歌声は「ホゲー」もしくは「ボエ~」と表現されることがあり、アニメでは大音響にエコーがかかったような表現になる。作曲センスはあるが、楽譜は読めない[87]。ジャイアンが音痴であるという設定の初出は「ドラえもんの歌」[88]。
特徴
歌のひどさ
その歌を聞いた周囲の人間は体調が直ちに悪化する(ドラえもんやのび太ら曰く「命にかかわる」)。生声だけでは無く拡声や録音された音声でも同様の害がある。このため偶然テレビを通して歌を聴いてしまった先生はたちまち気を失い、次の日学校に出てこられなかった[89]。のび太によれば「音痴の怪獣が化けて出たような声」[88]。その破壊的な歌唱力は「公害の一種」と表現されたり[90]、「フグ毒」[91]や「核兵器」[57]と比較されることもある。
人間のみならず窓ガラスや壁を破壊するほどのエネルギーを持ち、テレビやラジオなどのAV機器に音を入力すると破損してしまう[90]。有害な部分を強めて害虫駆除に利用されたこともある[92]。
音痴に対する自覚のなさ
自身の悪声・音痴にまったく気づいておらず、自分の歌に絶対の自信を持っており(自分の歌を「芸術」などと自賛し、聞いている)、自分の歌のひどさを指摘されると激怒する。その一方で、寝ぼけて聞いた自分の歌を「誰だ!! 夜中に下手クソな歌を……」と激怒、酷評したこともある[93]。また、のび太に音楽指導をし、のび太が自分とそっくりに歌うと「オンチ!」と酷評し、自分の指導で上達しないことを不思議がる[94]。
リサイタル
しばしば「ジャイアン・リサイタル」などと銘打って独演会を開催し、手製のチケットを脅して売りつけ、町の子供たちを強引に集めて歌を聞かせては皆を困らせている。空き地にお手製の看板と空き箱を並べて舞台を作り、何時間も熱唱する(連載後期になるとドラえもんの道具を用いて派手な衣装に身を包み、豪華なステージセットを組むようになる)。ジャイアンの母ちゃんはリサイタルのことを知っており、「近所迷惑な歌はやめろ」と訴えている。大人が剛田家やリサイタル中の会場に抗議に来る場面はないが、ひみつ道具の想定外効果で夜中に歌声が響いて住人たちがジャイアンを怒る場面がある[95]。
レパートリー
レパートリーは、まったく風貌に似合わない恋する心を歌ったオリジナルの歌が中心[96]。また、「およげ!たいやきくん」「北国の春」[97]「横須賀ストーリー」など、エピソード発表当時の流行歌を歌っていたこともある[98]。アニメでは多くの場合、歌詞が本人のテーマソングのものに差し替えられる。
2008年5月9日と16日放送の「ドラえもんVSドラキュラ」では、自身の歌声としずかのバイオリンとのコンビネーションで、ドラキュラロボを破壊し、事件解決後はしずかと共演でリサイタルを開き、デュエットを披露した。また、2014年6月13日の放送では、氷川きよしの『きよしのズンドコ節』をアレンジしたたけしのズンドコ節という歌が披露された。
作中での描写
特殊な被害
- 「声紋キャンディー」を使って歌手の声を手に入れテレビの歌番組に出演したこともあったが、飴をなめるのが早すぎたせいで出演時に効果が切れて自らの歌声がテレビ放送で流れてしまい、全国のテレビが壊れたり、歌を聞いた人達が救急車で運ばれるという惨事となってしまった[90]。
もしもボックスにより音が存在しない世界を作った事があったが、この時のジャイアンの歌は歌詞をホワイトボードに書いてドラえもんらに披露していたものだったが、なぜか字を見るだけで寒気がするほど酷いものであった[99]。
武器としての利用
その悪声を逆用して、敵を倒すための武器としてジャイアンの歌声を用いる描写が散見される。
- 第17巻収録「驚音波発振機」などではドラえもんたちはそれを攻撃手段として利用し、ドラえもんたちのピンチを救うこともある(特にアニメオリジナル作品)。このエピソードをもとにしたアニメのエピソード「ひびけ!ジャイアンの歌」では、歌声の持つパワーの前に発振機自体が大爆発を起こしてしまった。2006年、2012年にアニメ化された際のきれいな声のジャイアンは前者はスキマスイッチ、後者は歌手の由紀さおりが担当した。
- 『ドラえもん のび太の魔界大冒険』では、歌で人魚[100]の歌声を圧倒し、遁走させたほか、怪獣「ツノクジラ」を一撃でノックアウトしたりするほどの威力を見せた(悪魔には怪音波と分析されている)。これについて柳田理科雄は、「超音速機2機分の衝撃波に相当する」と述べている。ファミコンソフト『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』では「まじんのマイク」を使って歌うことにより、敵全体に大ダメージを与えることが可能。
スーパーファミコンソフト『ドラえもん4 のび太と月の王国』では他キャラとの合体時に援護技として歌うことで画面全部の敵を攻撃する。他にもファミコンの『ドラえもん』、スーパーファミコンの『ドラえもん2 のび太のトイズランド大冒険』や『ドラえもん3 のび太と時の宝玉』にも攻撃方法として登場している。『ドラえもん のび太とふしぎ風使い』ではスネンダーになったスネ夫を元に戻すために歌い、近くにいたドラえもんは音痴ぶりに耳を防いでいた。
歌に聞きほれたキャラクター
過去に漫画・テレビアニメ・劇場用映画・特番放送などを通した歴代登場キャラクターの中で、ドラえもんのひみつ道具の効果なしでジャイアンの素の歌声に聴き惚れたキャラクターが2人だけ存在する[101]。
- 映画『ドラえもん のび太の南海大冒険』に登場するベティはジャイアンの歌を「上手い」と評しており、大長編では涙を流していた。
2011年6月10日放送「新曲発表!ジャイアンにボエボエ?」に登場したたか子は、ジャイアンの歌声が以前飼っていた犬の鳴き声に似ているためという理由で平気であった。
また、次のような例も存在する。
2012年11月2日放送「奇跡のデュエット!ジャイ&スネ」ではカラオケ大会でスネ夫とのオリジナルデュエット曲を披露したが、誰も悶絶させることなく歌い上げている(しかし入賞はしなかった)。
ドラえもんの道具によって聞きほれた例も存在する。
- 道具「ヤメラレン」によってジャイアンの歌中毒になったドラえもん達にアンコールを言い渡され、声が嗄れるまで歌ったが、それでもしつこくアンコールをせがまれ、翌日には歌をせがむドラえもん達から逃げ回る羽目になった[102]。
逆に道具などを使わない状態でかつ普通の状態でジャイアンの歌を聴いて面と向かって罵倒した登場キャラクターは大長編『ドラえもん のび太の太陽王伝説』に登場したティオ王子と映画『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』に登場したピッポであり、「下手くそ」「こんなひどい歌聞いたことない」「うるさいだけの騒音公害」とまで言われた。
成人後の歌
歌手にはなれなかったが成人後も趣味として歌う事は続けているようで、自室でカラオケをしている描写がある。この時は部屋に一人しかいなかったが、少なくとも周囲に被害をもたらしてはいない[103]。ただし、CM版では自分の店(スーパーマーケット)でリサイタルを開き、従業員や客に被害を与えている。
著名なエピソード
ジャイアンシチュー
ジャイアンの作った料理で、歌唱力以上に壊滅的[104]。ただよった臭いでイヌや鳥や虫が気絶する(2019年1月19日に放送された「ジャイアンシチュー」ではそばにあった花壇の花もしおれる描写がなされている)ほどで、たくあんや大福を使ったりするなど食材や味の面でも、この世のものとは思えないようなものだという。
原作では料理を楽しんでいる描写が2回あるが[105]、その一回目に作ったものがジャイアンシチューである(のび太たちの話では、それ以前にハイキングで料理を振舞ったが、やはり後で吐き出すほど不味かったと言う)。二回目の料理は試食したジャイアン自身が倒れてしまった[105]。なお二回目のものは「ジャイアンシチュー」だとは明記されていないが、藤子・F・不二雄ミュージアム内で食べられる「ジャイアンシチュー」にはこちらの料理に使われた材料(をかたどった煎餅)がいれられるなど、作品外ではジャイアンシチューと同一視されている。
テレビ版では「ジャイアンピザ」というものを作り、世界中の人間がほしがらなかったが、宇宙人に好まれた事がある[106]。
料理の内容
代表的な創作料理「ジャイアンシチュー」はひき肉、たくあん(10年もの)、塩辛(10年もの)、ジャム、煮干、大福、得体の知れない葉や骨(2019年1月19日に放送された「ジャイアンシチュー」におけるジャイアンの発言)などの材料の組み合わせによるシチューであり(「その他いろいろ」と多くは語られない)、「プウン」や「モワ〜」など不気味な臭いを漂わせ「ドロ〜リ」という怪しい効果音を出すなどする。その臭いは飛ぶ鳥を落とす程。味は舌を出して泣きたくなるほど最悪だという[104]。
また別の回[105]では、味噌やジャム、たくあんにさらにセミの抜け殻の入った料理を作り、自分で味見してひっくり返った。なお、蝉の抜け殻は、センタイ(蝉蛻)という漢方生薬として専門店で取り扱われ、薬膳料理などにも用いられるものでもある。
料理の再現
木村祐一がテレビ番組の企画の中でジャイアンシチューを再現してみたところ、このときは計画的に煮詰めたのでビーフシチュー風味の美味しい料理になったという。
また、2011年5月11日放送のシルシルミシルでは「実際に作るとどんな味なのか?」という視聴者からの質問を受けてこの料理を再現。調理は長与航己(番組曰く「ジャイアンぽい子」)が担当。子供が適当に調理したこともあって、外見は原作通りドロリとした凄まじいものに仕上がった。試食した土井善晴は「食材のバランスが最悪、暗闇のような味」と酷評していたが、その後に試食した出川哲朗は「美味しい。見た目を気にしなければ普通に食べられる」と評価しており、長与自身も「美味い」と述べている。そのため、味は意見が分かれるようである。
藤子・F・不二雄ミュージアム内の飲食施設であるミュージアムカフェには、「ジャイアンシチュー」がメニューにある。こちらは普通のシチューであり、薬味として塩辛、たくあん、ジャム、煮干し、大福、蝉の抜け殻が描かれた煎餅が付いてくる。
きれいなジャイアン
てんとう虫コミックス第36巻収録「きこりの泉」に登場する。
きこりの泉とはイソップ寓話「金の斧」に登場する泉をモチーフにしたひみつ道具で、泉に物を投げ落とすと女神型のロボットが現れ、彼女の出す問いに正直に答えると落とした物の上位品や素晴らしい物を授けてくれる。そこへ古くなった大量のおもちゃを落とし、新しい物と取り替えてもらおうとしたジャイアンが誤って泉に落下してしまった際、女神ロボットと共に現れたのが「きれいなジャイアン」である。
きれいなジャイアンはオリジナルのジャイアンよりも太い眉と凛々しい目が特徴で、性格は品行方正。一人称は「ぼく」[107]でドラえもんやのび太やスネ夫を「くん」付けで呼ぶ[108]。なお、このひみつ道具の元となったイソップ寓話とは異なり泉に投げ込んだ物はどう答えようと返してもらえず、オリジナルのジャイアンは「助けてくれー」と叫びながら女神ロボットにシャツを捕まれて強引に引きずり込まれていた(アニメでは力ずくに頭を押さえ込まれている)[109][110]。なお、テレビアニメ第2作第2期「顔か力かIQか」では、のび太がジャイアンの体力を減らしルックスやIQを上げた際、きれいなジャイアンのような顔付きになった。声は爽やかで「覚えてろよ野比くん」と捨て台詞を吐いた。
このきれいなジャイアンは天田印刷加工の「ドラえもんカードゲームコレクション」でレアカード (R0005) として登場し、ロッテの「ドラえもんクッキーボールチョコ」のおまけとしてフィギュア化もされた。さらに、2008年にはワンダーフェスティバル限定商品としてフィギュア化されている[111]。また、藤子・F・不二雄ミュージアムにはきこりの泉が置かれ、そこからきれいなジャイアンが現れるようになっている。
名前
えびはら武司作「藤子スタジオアシスタント日記 まいっちんぐマンガ道」によると「たけし」の名は「えびはら武司」より、誕生日6月15日もえびはらの誕生日6月5日からとある。
「ジャイアン」という呼称について、健部伸明編 『幻獣大全』は、「語尾の子音を発音しない、フランス語風にGiantを言ったもの」という説を提唱している(ただしフランス語読みに準じればジアンと読むべきで、さらに『巨人』の英語giantに相当するフランス語はジェアンgéantである。フランス語版の漫画ドラえもんではGiantと綴られており、ジャイ子はGianetteである。この場合のGiaはイタリア語風であり、通常のフランス語のJeannetteとは微妙に綴りを替えてある)。なお、川崎市の藤子・F・不二雄ミュージアムで販売されているジャイアングッズには「GIAN」という綴りが充てられている。他に『ジャイ子の兄(あん)ちゃん』を略したものとする説もある。
中国語圏ではジャイアンは「胖虎」(太った虎)で親しまれており、2017年7月に政府がインターネットを検閲・規制している中国で「胖虎」が検索不可能になった際は同時期にクマのプーさんの中国語表記も規制されていたことから、最高指導者の習近平中国共産党総書記と容姿が似ているとネットで指摘されたために規制対象になったと一部メディアは推測している[112]。
家庭環境と親族
以下の設定は、原作およびテレビアニメ第2作(テレビ朝日版)に関するものである。テレビアニメ第1作では母親は故人であり、父親の手一つで育てられていたが、この父親は気弱な小男という、原作とは大きく異なるキャラクターとなっていた。
実家
実家は個人商店を営んでおり、母親、妹のジャイ子、およびめったに登場しない父親と同居。その他にペットの犬が登場することもある。
原作では、卵や缶詰を売ったり[113]、カボチャなどの野菜を売ったりする描写がある[114]のみで、店名などは不明。ジャイアンいわく「ボロ屋」[115]であり、家のトイレはボットン便所である[116]。
アニメでは「剛田雑貨店」、あるいは「剛田商店」という雑貨屋。ジャイアンも「雑貨屋」と発言している[117]。
母ちゃんによく店番を頼まれているが、サボってどこかへ遊びに行ってしまうことも多い。アニメでは、のび太がもしもボックスを使ったためにアメリカに引っ越すことになりかけたとき、ジャイアンの母ちゃんがのび太のママに「剛田雑貨店のホームページ、アクセスしてね」と言ったことから、ウェブサイトを公開しているらしい[118]。
TOYOTAのコマーシャルでは、雑貨店だった店が地元スーパーマーケットになっている。店名は、自分がキャプテンを務めた少年野球チームから付けた。
系図
剛田家
祖父 | |||||||||||||||||||||
父 | 母 | 叔母 | |||||||||||||||||||
武 (ジャイアン) |
ジャイ子 | ||||||||||||||||||||
ヤサシ (ジャイチビ) | |||||||||||||||||||||
この他は血筋不明。
母親
通称「母ちゃん」。自宅では雑貨店を営んでおり「剛田雑貨店」の店主として勤務している。実直で息子に厳しく、男勝りで豪放な性格。いつもジャイアンに店番や配達の手伝いをさせ、サボったり弱いものいじめをするとしばしばゲンコツや平手打ちなどの体罰を加えるため、彼には心から恐れられている。
息子以外の人物に対しては暴力をふるったり暴言を吐いたりすることはない。のび太やスネ夫がジャイアンにいじめられているときに登場し、いじめを止めさせることがある。
父親
父親の職業については明確な職業は描かれていない(雑貨店の店番をする場面が描かれているのは1度[119]のみ)。無精髭を蓄えていて頭は角刈りにしている。ジャイアンからは「父ちゃん」と呼ばれている。
テレビアニメ第1作では設定がオリジナルの別人となっており「小助」という名前があった。雑貨屋「正直屋」を営む、小柄な体格で、腕力はとても弱く、人柄が良く息子思いの人物。息子のためを思って無理をすることがあり、のび太の父親に対し、腕力で敵わないにも関わらず無理矢理相撲対決を挑む一幕もある。妻に先立たれており、ガキ大将として横暴にふるまうジャイアンに心を痛めているシーンもあった。
ジャイアンの父親は漫画、テレビアニメともほとんど登場しないが、漫画では9回登場している。基本的にはジャイアンや母親と違い、常識的な人柄。妻に比べるとやや息子には甘いが、不正には厳しい等一本気な性格。また、息子譲りな粗暴な一面もあるが、潔さも持ち合わせている。
- のび太を上手く騙し、ドラえもんの道具「コンピューターペンシル」を奪って 100 点を取ったジャイアンに対し、あまりの情けなさに号泣しながら「いつも落第点のおまえが急に100点を取れるはずがない、できの悪いのはしかたがないとして、不正だけはするなと教えてきたはずだぞ!!」 と叱り叩きのめした。翌日ジャイアンは顔に傷を負い「百点なんかこりごりだい!!」とコンピューターペンシルをドラえもんとのび太に返した[120]。
- 家の中で暴れるウマタケに困り果てる[121]。
- のび太の父親と相撲をとる。この回ではキャラクター自体が異なり、無精髭は無く鼻の下にヒゲを生やしている。他の登場話と比べ自分勝手で乱暴で、町内一の力持ちと自負している[119]。
- 息子を映画館に連れて行く[122]。
- 息子を厳しく叱る妻に難色を示し、ジャイアンに小遣いをあげようとする[123]。
- また、夫婦喧嘩をしたときは、父は母に負けているとジャイアンが述べている。
- たい焼き(テレビアニメ第2作第1期では焼き芋)を買って帰る途中でひき逃げに遭う(ただし、これはのび太がタイムマシンでこのときに戻り突き飛ばし助けたので、結果的には遭っていない)[124]。
- 食事中、道具の効力で吹き飛ばされたちゃぶ台を追いかけるはめになる[125]。
- 食事中、ジャイアンが道具の効果により吐き出したご飯を顔中に浴びる[126]。
- 家族で箱根旅行に出かける。原作では最後の登場であり、頭頂部が禿げている[127]。
- テレビアニメ第2作第1期では、話の中で家族でお花見に行っているシーンがある[128]。
ジャイ子
ジャイアンの妹。ジャイ子という名前は通称であり、本名は明らかになっていない。ジャイアンはジャイ子をこの上なく可愛がっており、これが災いしてトラブルになることも度々あり、ジャイ子も迷惑に思うこともあるが、兄のことをとても尊敬しているようである。「クリスチーネ剛田」というペンネームで少女漫画を描いている。
ジャイ子の本名が明らかになっていないのは、シンエイ動画の別紙壮一によると「ジャイ子と同じ名前の女の子がいじめられるのを防ぐための作者の配慮である」という[129]。ただし、本当に藤子・F・不二雄がそう発言したかは、藤子本人がすでに故人であるため検証することができない。別の資料によれば、藤子・F・不二雄が「そのうち漫画の中で(本名を)書きますよ」と発言していたという[130]。
ムク
- ジャイアンの愛犬。ジャイアン曰く「頭が良くて、強くたくましくて男性的」だが、飼い主のジャイアンを恐れている全くのダメ犬で、他人の家の庭でゴミをあさったり立小便をしたり、スネ夫の飼い猫・チルチルの威嚇に震えあがって逃げ出し恥をかかせたとしてジャイアンに激怒されたことがある[131]。また、手癖が悪く、近所の家から履き物や野球のボールなどを盗み、地面に埋めていたこともある[132]。しかし、ライオンに襲われたジャイアンを助けるためにライオンと戦う[133]など、飼い主思いな犬である。1回きりだが、名前が「ボケ」であったり[134]、「デカ」という名の別の犬だった回[135]がある。のび太にだまされてジャイアンを綱で引っ張ったこともある[136]。第2作1期の末期における多くのアニメオリジナル作品に登場し活躍した。
子孫
- ヤサシ
- ジャイアンの息子、ジャイ子の甥。通称「ジャイチビ」。外見は父親のジャイアンにそっくりだが、気が弱く心優しい性格でのび太に近いキャラ。のび太としずかの息子・ノビスケにいじめられてばかりいる。「のび太の100点 25年後の大事件」(2014年5月30日放送)にも、ジャイアンの息子(「ドラえもん」放送前の予告でジャイアンが「俺の息子も出る」と言っている)が登場したが、名前は不明。
先祖
- タケ蔵
- のび平と同世代の戦国時代の人物。ジャイアンと同じく気が強く、高所から水の中へダイブするなど勇敢な少年。タケ蔵の母はジャイアンの母に顔が似ている。ジャイアンの先祖であるかどうかは不明。
慈愛庵坊
- テレビアニメ第2作第2期「ホラふきご先祖」(2014年10月31日放送)に登場。
- 百人力でとても強かったという。棍棒を片手で軽々と持っている。
他の親戚
ジャイアンによく似て、大柄で力の強い人物が多い。のび太曰く、「あいつの一族は怖い人が多いよ」[137]。
- おばさん
- 第3巻収録「おはなしバッジ」で登場する。ジャイアンの母を「姉さん」と呼んでることから母方の叔母であることがうかがえる。ジャイアンの母と姿や性格が似ており、ジャイアンはこの人物も苦手にしているようである。ジャイアンがのび太をいじめているところを「弱い者いじめはやめな!」と叱りつけた点で正義感の強さが見てとれるが、その少し前にはのび太に「おばさんがサルですか」と言われて激昂し胸ぐらを掴むという行為に出ており、気性の荒い性格であることがわかる。
- アニメでの声優は橘U子(2012年)。
- おじさん
- 第36巻収録「ジャイアン反省・のび太は迷惑」(アニメ(第2作第1期では「おしかけガードマン」、第2期では「ジャイアンが負けちゃった!?」))で登場する。ヒゲが濃く、大柄。柔道十段(アニメ(第2作第1期)では六段)の腕前で、ジャイアンが熱く尊敬しているおじさん。人格者で、喧嘩に強くなりたいために柔道を教えてくれと頼むジャイアンに、人間としての真の強さ(心理的な強さ)とは何かを語ってジャイアンを諌める(ただし、ジャイアンはその言葉を誤ってとらえ、まるで理解していなかった)。
- アニメでの声優は、飯塚昭三 (1985年) →楠見尚己 (2007年)。
- おじさん
- 第37巻収録「しかしユーレイはでた!」に置き手紙のみ登場する(原作、第2期では直接登場せず置き手紙のみ。アニメ第2作第1期オリジナル「ジャイアンの夏休み」には直接登場、外見の差異から上記のおじと同一人物の感はない)。山奥の寺で住職をしている。ジャイアンのことは「たけ坊」と呼んでいるらしい。
- アニメでの声優は秋元羊介 (2000年)。
- いとこ
- 第29巻収録「ペタンコアイロン」、てんとう虫コミックススペシャル『ドラえもんカラー作品集』第3巻収録「なんでもそうじゅう機」に登場する青年。格闘技や武道を趣味としており、柔道三段、剣道五段の段位を持つほか、ボクシング、合気道、少林寺拳法、空手もたしなんでおり、ジャイアンも頭が上がらない。ジャイアンと同様、友情に厚く、引っ越しの手伝いをしてくれたドラえもんとのび太に対して、「心の友よ!」と言っていたが、ジャイアン、のび太、スネ夫を脅して引っ越しの手伝いをさせるなど、ジャイアンに似て横暴な一面もある。なお、登場した話の両方とも、「ジャイアンたちに引越しの手伝いをさせる」という役回りで登場している。「花子さん」という名前の恋人がいる。他にてんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』第2巻収録「大きくなってジャイアンをやっつけろ」にもいとこの青年は登場するが、同一人物なのか定かではない(顔立ちはやや異なる)。
- アニメでの声優は安原義人 (1982年) → 郷里大輔 (1988年) → 塩屋浩三 (2010年)。
メディア展開
声優
日本テレビ放送版 (テレビアニメ第1作)
- 肝付兼太
1973年4月 - 9月
テレビ朝日放送版 (テレビアニメ第2作1期)
- たてかべ和也
1979年4月 - 2005年3月- テレビ朝日放送版 (テレビアニメ第2作2期)
- 木村昴
- 2005年4月 - 現在
俳優
- 舞台版『ドラえもん のび太とアニマル惑星』 - 脇知弘
トヨタ自動車コーポレートCM『ReBORN』(2011年11月~) - 小川直也:30歳になったが相変わらず音痴で、のび太のネクタイを掴むなど乱暴者のキャラとして登場する。スーパーマーケットに勤務している(実家であるかは不明だが、名前が「スーパーマーケットジャイアンズ」であること、自由にリサイタルを開くことができる(看板に「恒例」と書かれている)。主なレパートリーはAKB48の『ヘビーローテーション』など)ことから彼が経営している。
声優に関するエピソード
肝付は生前、アニメ第1作でジャイアンの声を演じたことはあまり記憶に残っておらず、また同作を白黒作品であったと勘違いしていた。
1993年放送の『ドラえもん15周年記念SP』で、たてかべ和也はよくジャイアンの声で結婚式のスピーチを頼まれ、バカ受けするものの間違えて変なことを言ったりすると「今のすべてジャイアンでーす」とジャイアンのせいにしていると言い、アニメのジャイアンが「ひどいよ~」と困る場面が見られた。
2003年2月18日放送の『タモリのグッジョブ!胸張ってこの仕事』にスタジオ出演し、たてかべはジャイアンの声でアムロ・レイを吹き替えた際、アムロ・レイの「親父にもぶたれたことないのに!」のセリフを「母ちゃんにもぶたれたことないのに!」とアドリブでセリフを変え、周囲を大爆笑させた。
テーマソング
テーマソングとして「おれはジャイアンさまだ!」(作詞・歌:たてかべ和也、作曲・編曲:菊池俊輔)と「そこのけ!ジャイアンさまだ」(作詞:マイクスギヤマ、作曲・編曲:沢田完、歌:木村昴)と「ジャイアンにボエボエ」(作詞:マイクスギヤマ、作曲・編曲:沢田完、歌:木村昴)がある。前者はテレビアニメ第2作1期、後者2曲はテレビアニメ第2作2期の曲となっている。
脚注・出典
- 特記のない「x巻」は、てんとう虫コミックス『ドラえもん』の単行本の巻数を表す。
^ 弟子が語るドラえもんの知られざる"黒歴史"国民的人気漫画はどう作られていたのか
^ 「おまえのものはおれのもの」はのび太を助けたときのセリフ!? ジャイアン大好きエピソード7選 エキサイトレビュー 2012年6月1日
^ 15巻収録「独裁スイッチ」
^ 5巻収録「ばっ金箱」など
^ 4巻収録「おもちゃの兵隊」など
^ 4巻収録「未来世界の怪人」
- ^ ab12巻収録「大男がでたぞ」
^ てんコミ4巻「未来世界の怪人」
^ 8巻収録「とう明人間目ぐすり」
^ 28巻収録「ポカリ=百円」
^ 2巻収録「このかぜうつします」
^ 20巻収録「ゴルゴンの首」、35巻収録「ドラえもんに休日を」。後者の場合は、ドラえもんがなかなか休日をとれず、はじめてとったともいえる休日を楽しんでいるであろうのび太が彼を慮って助けを呼ばず、隣町のガキ大将にやられることを承知で覚悟を見せたことに対して男気を感じた、という方が実際である。
^ 第31巻収録「ためしにさようなら」。だが途中で取り消したため「なんで俺を殴った」と怒り追いかけている。
^ 『ドラえもん のび太の大魔境』など。『ドラえもん のび太のアニマル惑星』では敵との遭遇で一時的に塞ぎ込んでしまうが、友達が敵に襲われた際、「友達が助けを呼んでいるのに知らん顔していられるか」と立ち直っている。
^ 第7巻「帰ってきたドラえもん」
^ 第25巻収録「のび太のなが〜い家出」
^ 原作ではのび太の家出の話を聞いてスネ夫も賛同して自ら協力を買って出ているが、アニメでは強制的になっている。
^ 第36巻収録「ジャイアン反省・のび太はめいわく」
^ 第36巻収録「ジャイアン反省・のび太はめいわく」
^ 短編映画『がんばれ!ジャイアン!!』など
^ アニメ第2作第2期「ジャイ子とドラミに恋人!?」
^ てんコミ17巻収録「家がロボットになった」など
^ てんコミ41巻収録「出ちょう口目」など
^ プラス1巻収録「コチョコチョ手袋」
^ 33巻収録「大人をしかる腕章」
^ てんとう虫コミックススペシャル『ドラえもんカラー作品集』第4巻
^ てんコミ18巻「ひい木」
^ 「のび太のハチャメチャ入学式」。これが「おまえのものはおれのもの、おれのものもおれのもの」という言葉の起源でもある(大きな桜の木で言った)。
^ 第44巻収録「恋するジャイアン」
^ 第39巻収録「のび太神さまになる」
^ ただし、初期には静香をバットで殴っていた描写もある。
^ 第5巻収録「おしかけ電話」、テレビアニメ第2作第1期「7年後のなやみ」
^ 第6巻収録「赤いくつの女の子」
^ テレビアニメ第2作第1期「こっそりビデオ」(第15巻収録「こっそりカメラ」のアニメ化作品。1995年10月27日放送、ビデオソフト未収録)
^ テレビアニメ第2作第1期「プレゼントルーツ」(1995年1月27日放送、ビデオソフト未収録)
^ 『ドラえもん のび太とふしぎ風使い』
^ てんコミ42巻「やりすぎ!望み実験機」
^ 第14巻収録「からだの皮をはぐ話」
^ 8巻「ロボットがほめれば」
^ 24巻「アニメ制作なんてわけないよ!」
^ 29巻「まんが家ジャイ子先生」
^ 「クエーヌパン」
^ 第26巻収録「テレビとりもち」他
^ 第11巻収録「名刀〔電光丸〕」
^ 第29巻収録「翼ちゃんがうちへきた」
^ 「チョーダイハンド」(『小学二年生』1985年9月号掲載、単行本未収録)
^ 「さかさカメラ」(『小学四年生』1981年12月号掲載、単行本未収録)
^ テレビアニメ第2作第1期「ほんものだゾウ」(2001年2月2日放送、ビデオソフト未収録)
^ 「たけしのズンドコ誕生日」(2014年6月13日放送)
^ 正しくはLed Zeeplin。
^ 例:14巻「人くいハウス」、17巻「タッチ手ぶくろ」
^ 第3巻収録「おはなしバッジ」
^ 第27巻収録「○□恐怖症」
^ 第31巻収録「つめあわせオバケ」
^ 第27巻収録「職業テスト腕章」
^ 第11巻収録「ジャイアンの心の友」
- ^ ab第35巻収録「ジャイアンへのホットなレター」
^ 第3巻収録「きせかえカメラ」
^ テレビアニメ第2作第1期「デンキ紙芝居セット」(1994年5月20日放送、ビデオソフト未収録)
^ 映画『ドラミちゃん ミニドラSOS!!!』また、トヨタ自動車のCMでもスーパーを経営している描写がある。
^ 『映画アニメドラえもん・ドラミちゃん 《のび太の日本誕生/ ミニドラSOS!!!》』小学館(コロコロコミックデラックス (17))、1989年。
^ ただし、初期の作品ではジャイアンくんなどと呼ばれている場面も見られる。
^ 第34巻収録「雨男はつらいよ」
^ 単行本30巻収録「ホンワカキャップ」
^ 『のび太のハチャメチャ入学式』(2011年3月25日放送) この後母親に怒られた(2年の作文より)。
^ 『しかえし伝票』(2015年4月17日放送)
- ^ abc第8巻収録「グラフはうそつかない」
^ 第21巻収録「まねコン」
^ 第19巻収録「天井うらの宇宙戦争』ほか
^ 『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』
^ 『ドラえもん のび太とふしぎ風使い』
^ 『ドラえもん のび太の魔界大冒険』
^ 第5巻収録「黒おびのび太」
^ 第4巻収録「おもちゃの兵隊」
^ 第39巻収録「ハンディキャップ」
^ プラス5巻「ざんげぼう」、未収録「しょうげき波ピストル」など
^ 第28巻収録「大ピンチ! スネ夫の答案」
^ 第1巻収録「一生に一度は百点を…」
^ 「ジャイアンは天才少年」(1994年4月29日放送分)
^ 第17巻収録「あべこべ惑星」。ここではスネ夫やしずかも宿題をやっていなかった。
^ 第22巻収録「出木杉グッスリ作戦」など
^ てんコミ2巻「N・Sワッペン」
^ 第9巻収録「世の中うそだらけ」、第19巻収録「クイズなどは地球をめぐる」
^ 第11巻収録「Yロウ作戦」
^ テレビアニメ第2作第1期「一生に一度は百点を」ではテストを返されるとき、先生からもジャイアンと呼ばれていた
^ テレビアニメ第2作第1期「無視虫」
^ 16巻「シンガーソングライター」
- ^ ab藤子・F・不二雄大全集第1巻収録
^ 第30巻収録「ジャイアンテレビにでる!」
- ^ abc第8巻収録「キャンデーなめて歌手になろう」
^ 第39巻収録「ジャイアン殺人事件」
^ 第17巻収録「驚音波発振機」
^ 第35巻収録「ま夜中に山びこ山が!」 (なお、その後自分の歌声だと気づき、「俺の歌だ」と呟いている)
^ 第43巻収録「へたうまスプレー」
^ てんとう虫コミックス第10巻収録「おそだアメ」、第35巻収録「ま夜中に山びこ山が!」
^ 第16巻収録「シンガーソングライター」ほか
^ アニメ版初期[要出典]
^ 第14巻収録「念録マイク」
^ 第16巻収録「音のない世界」
^ 歌声で渡航者を惑わせ、ツノクジラへの生贄にしようとする。能力はセイレーンに近い。
^ CM版ではジャイ子も彼の歌に聴き惚れているが、漫画、アニメでは被害者のため数に入れない。
^ 24巻「ジャイアンリサイタルを楽しむ方法」。テレビアニメ第2作第2期ではスネ夫達も薬を飲んでおり、夜中に部屋にあがり込まれ、歌をせがまれた。
^ アニメ「タイムカプセル」
- ^ ab第13巻収録「ジャイアンシチュー」
- ^ abc第41巻収録「恐怖のディナーショー」
^ テレビアニメ2期「恐怖のジャイアンピザ」(2012年12月7日放送)。この話では、ザリガニとカエル入りの漁師風、葉っぱと小枝入りの山男風、七色の銀河風のピザを作っている。
^ 本物のジャイアンも、敬語で話すときは「ぼく」になる(9巻収録「ツチノコ見つけた!」)。
^ テレビアニメ第2作のみ。原作漫画では台詞がなく性格や一人称は不明だが、爽やかな笑顔でドラえもん、のび太と肩を組んでいる。
^ テレビアニメ第2作第1期でのこのシーンでは、オリジナルのジャイアンは自ら「汚いおれはどうなるんだよ」と言っている。
^ その後助かったのかどうかは明確には描かれていない。また、第1期ではドラえもんとのび太が助けようとしているが、第2期ではどちらともきれいなジャイアンの方が良いと言い、本物のジャイアンを見捨てようとしている。
^ ワンダーフェスティバル 2008 (冬)開催記念限定商品
^ “ジャイアンも中国で検索不能 習主席に似てるから?”. 朝日新聞. (2017年7月18日). https://www.asahi.com/articles/ASK7L3RN8K7LUHBI00L.html 2018年3月11日閲覧。
^ 第2巻収録「タイムふろしき」
^ 第39巻収録「ジャストホンネ」
^ てんとう虫コミックス17巻収録「家がロボットになった」
^ プラス5巻収録「無視虫」
^ テレビアニメ第2作第1期「あしあとチェックスプレー」(1995年3月3日放送、ビデオソフト未収録)
^ テレビアニメ第2作第1期「ためしにさようなら」(2004年10月1日放送、ビデオ『ドラえもん テレビ版スペシャル特大号』秋の巻6に収録)
- ^ ab第4巻収録「ソノウソホント」
^ 第1巻収録「一生に一度は百点を…」。アニメ版(第1期.1992年5月15日放送、第2期.2005年7月1日放送)ではこの役割はジャイアンの母親に差し替えられている。
^ 第1巻収録「走れ! ウマタケ」
^ 第4巻収録「ラッキーガン」
^ 第20巻収録「ふくびんコンビ」
^ 第22巻収録「無事故でけがをした話」
^ てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』第3巻収録「ばくはつこしょう」
^ 藤子不二雄ランド第10巻収録「クエーヌパン」
^ ぴっかぴかコミックス第17巻収録「旅行窓セット」
^ 「真夜中のお花見」
^ 2006年2月19日放送『ドラえもん誕生物語 〜藤子・F・不二雄からの手紙〜』
^ 『ドラえ本 ドラえもんグッズ大図鑑 2』小学館〈ワンダーライフスペシャル〉、1998年9月3日発行。ISBN 4-09-102631-1
^ 第12巻収録「ペットそっくりまんじゅう」
^ てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』第2巻収録「バッジどろぼう」
^ てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』第5巻収録「イイナリキャップ」
^ 藤子不二雄ランド第14巻収録「持ち主あて機」。ただし、雑誌『ぼく、ドラえもん』第7号付録「てんとう虫コミックス未収録作品集」に収録された同話では名前が「ムク」に修正されている。
^ 第30巻収録「野生ペット小屋」
^ 第3巻収録「うそつ機」
^ 第36巻収録「ジャイアン反省・のび太は迷惑」
関連項目
- ジャイ子
- ジャイアニズム
- のび太・ジャイアン症候群
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