粉河駅
粉河駅 | |
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駅舎(2008年5月3日) | |
こかわ Kokawa | |
◄名手 (2.8km) (1.2km) 紀伊長田► | |
所在地 | 和歌山県紀の川市粉河870 北緯34度16分15.11秒 東経135度24分15.51秒座標: 北緯34度16分15.11秒 東経135度24分15.51秒 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | T 和歌山線 |
キロ程 | 66.0km(王寺起点) |
電報略号 | コワ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
1,008人/日(降車客含まず) -2017年- |
開業年月日 | 1900年(明治33年)11月25日*[1] |
備考 | 業務委託駅受託者 株式会社JR西日本メンテック POS端末設置 窓口営業時間6:30~19:00 |
* 本開業日。前身として粉河仮停車場が、同年8月24日から本駅開業前日まで存在していた。 |

ホーム
粉河駅(こかわえき)は、和歌山県紀の川市粉河にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)和歌山線の駅である。
目次
1 概要
2 歴史
2.1 年表
3 駅構造
3.1 のりば
4 利用状況
5 駅周辺
6 バス路線
7 鉄道唱歌
8 隣の駅
9 脚注
10 参考文献
11 関連項目
12 外部リンク
概要
運行上の境界駅であり、和歌山方面からやってくる列車が一部折り返す。1日に2往復しかない快速列車が停車し、当駅から橋本方面は各駅に停車する。
紀の川市の代表駅は、当駅ではなく2駅隣の打田駅である。
かつて和歌山線経由で運行されていた急行「紀ノ川」の停車駅でもあった。
歴史
当初粉河駅は、現在地の東側の前田という字に設置が計画されていた。しかしこの場所では東側に偏している上に土工量が多くなることから、現在地に変更されることになった。これに対して道路を東側に迂回しなければならないこと、学校に近すぎて当時の規定に抵触すること、水路を線路下の土管に変更すると水利上の問題があることなどから地元から反対があり、その説得に67日間の協議が必要だったとされる[2]。
年表
1900年(明治33年)
8月24日 - 紀和鉄道が船戸駅から延伸した際の暫定的な終着として、本駅の前身たる粉河仮停車場が設置される[1]。
11月25日 - 紀和鉄道が橋本駅まで延伸し五条駅まで直結した際に、粉河駅が正式開業(同時に粉河仮停車場は廃止される)[1]。旅客・貨物取扱開始。
1904年(明治37年)8月27日 - 紀和鉄道の路線が関西鉄道に買収され、同社の駅となる[1]。
1907年(明治40年)10月1日 - 関西鉄道が鉄道国有法により国有化され、官設鉄道の駅となる[1]。
1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称が制定され、和歌山線の所属となる[1]。
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道の駅となる[1]。
戦前は阪和電気鉄道(現在のJR阪和線)や水間鉄道が、この駅までの路線敷設計画を持っていたが、いずれも開業しなかった。
駅構造
単式・島式の複合型2面3線のホームを持つ、行違い可能な地上駅である。駅本屋側の単式ホームが橋本・五条・高田方面、跨線橋を渡った反対側の島式ホームが、岩出・和歌山方面行きである。コンクリート造りの大きめの駅舎が特徴的。
JR西日本メンテックによる業務委託駅であり、橋本駅が当駅を管理している。発券はPOS端末による。早朝と夜間、および昼間の一部時間帯は無人となる。無人の時間帯は、全てのドアは開かない。ホーム間は跨線橋で連絡する。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 |
T 和歌山線 |
上り |
橋本・五条方面 |
2・3 |
下り |
和歌山方面 |
上り本線は1番のりば、下り本線は3番のりばであり、2番のりばは上下共用の待避線(中線)である。下り列車については、橋本方面から来る列車が3番のりば、当駅折り返しの列車が2番のりばを使用するのが基本であるが、橋本方面からの下り列車で2番のりばを使用するものがある。また、日付変更前に到着する当駅止まりの列車は1番のりば・3番のりばで夜間滞泊し、翌朝に同一方向の当駅始発列車となる。
利用状況
2017年(平成29年)度の1日平均乗車人員は1,008人である。
各年度の1日平均乗車人員は以下の通りである[3]。
各年度の1日平均乗降人員数は下表の通り。
年度 |
1日平均 乗車人員 |
---|---|
1998年 |
1,341 |
1999年 |
1,268 |
2000年 |
1,191 |
2001年 |
1,159 |
2002年 |
1,041 |
2003年 |
1,026 |
2004年 |
1,071 |
2005年 |
1,039 |
2006年 |
1,064 |
2007年 |
1,052 |
2008年 |
1,068 |
2009年 |
1,007 |
2010年 |
1,011 |
2011年 |
1,026 |
2012年 |
1,066 |
2013年 |
1,115 |
2014年 |
1,066 |
2015年 |
1,107 |
2016年 |
1,112 |
2017年 |
1,008 |
列車本数の面でも、和歌山駅方面への流れがほとんどである。昔は県北部でも有数の町で、粉河と言えば他県の人でもわかるくらい有名な中心的な駅だったが、現在は岩出駅がある岩出市が有名になっている。年々人口とともに利用客が減少しており、利用客の大半が他市などからの通学の学生や粉河寺への参拝客である。
駅周辺
粉河寺(西国三十三所第三番札所。徒歩15分ほど。)- 紀の川市役所粉河支所(旧・粉河町役場)やふるさとセンターなどの公共施設も近い。
- 和歌山県立粉河高等学校
- 紀の川市立粉河中学校
桃谷順天館創業地
龍門山(駅南方にある。登山口まで徒歩約1時間、交通機関無し)
紀陽銀行粉河支店
南都銀行粉河支店
松源粉河店
コーナン粉河店- 粉河税務署
- ビジネスホテル粉河
- 国道24号線
バス路線
和歌山バス那賀
(特急)粉河熊取線:粉河駅前 - 熊取駅前
那賀線:南海和歌山市駅 - 粉河駅前 - 那賀営業所前
紀伊粉河線:粉河駅前 - 紀伊駅前
鉄道唱歌
1900年(明治33年)に大和田建樹が作詞した鉄道唱歌第5集(関西・参宮・南海篇)49番の歌詞にて、当駅が登場する。
親のめぐみの粉河より 叉乗る汽車は紀和の線舟戸田井ノ瀬うちすぎて 和歌山みえし嬉しさよ
なお、歌詞中の「和歌山」は、現在の紀和駅のことである。
作詞された当時は、粉河駅開業後であったものの橋本まで未開通であったため、橋本から当駅に飛ぶ形となっている。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
T 和歌山線
■快速(当駅から名手方の各駅に停車)
名手駅 - 粉河駅 - 打田駅
■普通
- 名手駅 - 粉河駅 - 紀伊長田駅
- 名手駅 - 粉河駅 - 紀伊長田駅
脚注
- ^ abcdefg曽根悟(監修) 『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』42号 阪和線・和歌山線・桜井線・湖西線・関西空港線、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年5月16日、20-21頁。
^ 『紀和鉄道沿革史』pp.142 - 143
^ 『和歌山県統計年鑑』及び『和歌山県公共交通機関等資料集』
参考文献
- 久嶋惇徳 『紀和鉄道沿革史』、1906年1月20日。
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
外部リンク
粉河駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
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