油壺駅
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油壺駅(あぶらつぼえき)とは、神奈川県三浦市三崎町小網代付近に計画されていた京浜急行電鉄久里浜線の終点予定駅である。2005年に京急が三崎口駅 - 油壺駅間の事業廃止を届け出たため、計画は白紙となった。
目次
1 概要
2 今後の展望
3 関連項目
4 脚注
概要
元々は湘南電気鉄道時代に三浦半島一周路線の駅として計画されていた。しかし、この計画は戦後頓挫し、油壺駅の先に計画されていた三崎駅と京急逗子線の新逗子駅(計画当初は逗子海岸駅)を結ぶ三浦半島西部線は幻に終わった。
三浦市の中心部である三崎への乗り入れは断念されたものの油壺駅は久里浜線の終点として計画され、1968年、油壺地区に京急油壺マリンパークが完成すると京急は三浦海岸駅から油壺駅までの延伸を急いだ。しかし、この区間は複数の地主が介在しており、用地の確保は困難であった。その上、計画路線上に希少植物が自生する場所が見つかったことや、風光明媚な小網代湾に架橋する必要があることなどから自然破壊の恐れがあったため、土地の買収は困難を極める。そのため計画路線の途中に暫定的なターミナルとして三崎口駅を設置し、建設は中断された。
駅計画地の周辺にはマリンパーク以外にレジャー施設や商業施設はない。京急による周辺開発も計画されたが、軌道敷地と同様に用地確保が煩雑となると予想されている。三崎の市街へは三崎口駅より近いものの、およそ2kmほどの距離がある。
今後の展望
三崎口 - 油壺間は、運輸政策審議会答申第18号にて2015年までに開業することが適切な路線として答申されていた。しかし、2005年10月7日、京急は三崎口 - 油壺間の鉄道事業の廃止を監督官庁である国土交通省に届け出た。京急側は土地の買収等を円滑に進めるための一時的な措置としているが、土地の買収の目処は立っていない。
計画通り延伸されたとしても三崎へはバスによる連絡が必要となることもあり、2000年代に入ってからは建設する価値があるか疑問視されていた。[要出典]しかし、三浦市の人口は減少に転じており、三崎口駅から計画予定線に並行して走る京浜急行バスの営業成績も必ずしも良いとは言えない。但し、免許の廃止は延伸計画を断念するものではなく、延伸区間の見直しや再整理を行い、地元地権者や三浦市と相談をすることで事業を円滑に進め、ある程度計画がまとまってから免許を再申請するとのことである。
そして、2016年3月16日に行った決算発表で、三崎口 - 油壺間の建設凍結が決まった。
因みに、京急線と直通運転を行っている京成押上線八広駅に2016年7月下旬頃まで設置されていた反転フラップ式発車標には、「油壺」の行先が用意されていた[1]。
関連項目
- 油壺
- 京急油壺マリンパーク
- 京浜急行バス三崎営業所
- 三崎駅
脚注
^ 幻の駅(第1弾)・油壺ってどこ?(アーカイブ)