気管支拡張薬
気管支拡張薬(きかんしかくちょうやく)とは、気管支を拡張することによって呼吸困難を改善する薬剤のこと[1]。気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)、急性気管支炎などに用いられる。主に呼吸器科で処方される。
目次
1 投与経路による分類
2 薬理作用による分類
3 脚注
4 関連項目
投与経路による分類
経口内服薬 - β2刺激薬、キサンチン誘導体など多くが上市されている[2]。
吸入剤 - 吸気にあわせて、大気と共に気道内へ投与する薬剤。ホルモテロール、サルブタモール、プロカテロールなどがある。- 経皮貼付剤 - ツロブテロール(商品名:ホクナリンテープ)などがある。初回通過効果を受けない、血中濃度が安定しているなどの長所がある。
注射剤 - テオフィリンやアドレナリンなどがある。速効性に優れる。
薬理作用による分類
- β2作動薬 - 気管支平滑筋のアドレナリンβ2受容体に結合し、平滑筋を弛緩させ気管支を拡張させる。
抗コリン薬 - アセチルコリン受容体のうち、ムスカリン受容体に結合し、副交感神経を刺激し、気管支を拡張させる。
キサンチン誘導体
脚注
^ 日本呼吸器学会雑誌, 43(10): 627-646, 2005.
^ 頻脈などがみられる上、初回通過効果があるため、現在は吸入剤や貼付剤が主流となっている。
関連項目
- 咳嗽
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