文体(ぶんたい)とは、文章・散文のスタイルのこと。文芸評論の研究対象になり、時にはある作品の背後に作家性を見いだす際の根拠の一つとされる。
定義
文体の定義はいくつか使い分けられる。
- 「和文」「漢文」「和漢混淆文」など、言語の基本的な構造・表記法の違いにより分類される文体。
- 「だ・である調」のような常体、「です・ます調」のような敬体など、文章の様式としての文体。近代以降の日本語では、文芸評論や文章読本の中で触れられ、その後の研究や実作に影響を与えた。坪内逍遥が『小説神髄』で提唱した「雅文体」「俗文体」「雅俗折衷文体」や、谷崎潤一郎が『文章読本』で提唱した「講義体」「兵語体」「口上体」「会話体」の分類などがある。書き言葉の「文体」に対し、話し言葉では「話体」(談話体)という用語を用いることもある[1]。
作家や作品に固有の表現としての文体。比喩などレトリックの特徴や用字・用語の使用頻度などが根拠になることもある。
- 他に、時代・世代などで区分されたある集団に固有の特徴として、文体という言葉をあてはめることもできる。「現代の若者の文体」「明治時代の書生の文体」など。
脚注
^ 飛田 良文 [編] (2007)『日本語学研究事典』(明治書院)の「談話体」の項。
関連項目
- 文体論
- 仮名遣
- 言文一致運動
- テクスト
ミメーシス (アウエルバッハ) - ヨーロッパ文芸の文体の歴史について述べた書籍。
文体練習 - 同じ物語を99の文体で描いた小説。
物語
|
キャラクター |
悪役/大敵 · 特徴づけ(英語版) · 第二主人公(英語版) · 偽主人公(英語版) · 焦点キャラクター(英語版) · フォイルキャラクター(英語版) · 主人公 · 脇役 · 第三主人公(英語版) · 視点キャラクター · ストックキャラクター
|
プロット |
クライマックス(英語版) · 戦闘(英語版) · 対話 · 劇的構造(英語版) · 説明(英語版) · プロットデバイス(英語版) · サブプロット(英語版) · 転義法(英語版) · クリシェ · 勧善懲悪 · 脚本理論(英語版) · 脚本術(英語版) · 三幕構成
|
設定 |
ディストピア · 架空都市(英語版) · 架空国家(英語版) · 架空の場所(英語版) · 架空世界 · ユートピア
|
主題(英語版) |
ライトモティーフ · モラル(英語版) · モチーフ
|
文体 |
措辞(英語版) · 修辞技法 · 形象(英語版) · 文学的技法(英語版) · 物語モード(英語版) · 文体デバイス(英語版) · サスペンション・オブ・ディスビリーフ(英語版) · 象徴主義 · トーン(英語版) · 役割語
|
形式 |
寓話-たとえ話 · ファブリオー · 童話 · ショートショート · 伝承-伝説 · ハイパーテキスト · 小説 · 中編小説 · 戯曲 · 詩 · 脚本 · 短編小説 · メルヘン
|
ジャンル(英語版) |
冒険 · 喜劇(英語版) · 犯罪(英語版) · ドキュフィクション(英語版) · 書簡体 · 性愛 · 実録(英語版) · ファンタジー · 歴史(英語版) · ホラー · マジックリアリズム · ミステリ · 妄想(英語版) · 哲学(英語版) · ポリティカル · 恋愛 · サガ · 風刺 · サイエンス · スペキュレイティブ · スーパーヒーロー(英語版) · スリラー · アーバン(英語版)
|
語り手 |
オルタネーティング・パーソン · 一人称(英語版) · 二人称(英語版) · 三人称 (限定的(英語版) · 客観的 · 全知(英語版) · 主観的) · 意識の流れ · 信頼できない
|
時制 |
過去時制 · 現在時制 · 未来時制
|
関連項目 |
観客 · 作家 · フィクション・ライティング(英語版) · クリエイティブ・ノンフィクション(英語版) · 文学理論 · 物語構造(英語版) · 物語論 · 修辞学 · ストーリーテリング(英語版) · お約束
|
類型の関連カテゴリ |
Category:フィクションの類型 · Category:ストーリー類型 · Category:神話類型 · Category:キャラクター類型
|
文学ポータル
|
|
 |
この項目は、文学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:ライトノベル/Portal:文学)。 項目が小説家・作家の場合には {{Writer-stub}} を、文学作品以外の本・雑誌の場合には {{Book-stub}} を貼り付けてください。
|