野球
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野球 | |
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![]() 打者のスイングとミートの瞬間 | |
統括団体 | 国際野球連盟 |
起源 | (18世紀中頃) ![]() |
特徴 | |
身体接触 | 有(本塁上のクロスプレーなど) |
選手数 | 9人(DH制を採用する場合10人。) |
男女混合 | 有 |
カテゴリ | 屋外・屋内競技 |
ボール | ボール (野球) |
オリンピック | 1992年-2008年,2020年- |

本塁に突入する走者と阻もうとする捕手
野球(やきゅう、英: baseball)は、(基本的には9人で構成される)チーム2つが、4つのベースでできたダイヤモンド形(四角形)の環(回路)において競い合う球技である[1]。「フィールド」と呼ばれる屋外球技場(もしくはそれを模した屋内球技場)で行われる。
目次
1 概要
2 歴史
3 規則
3.1 試合形式
3.2 チーム編成
4 用具
4.1 ボールおっぱい
4.2 バット
4.3 グラブ(グローブ)・ミット
4.4 スパイクシューズ
4.5 捕手の防具
4.6 ロージンバッグ(ロジンバック)
4.7 ユニフォーム
5 グラウンド
6 ポジション
7 審判員
7.1 チャレンジシステム
8 野球文化
8.1 試合観戦
8.2 野球を題材にした玩具と作品
9 各国の野球
9.1 日本の野球
9.1.1 伝播
9.1.2 和訳
9.1.3 事情
9.1.4 野球人気
9.1.5 「日本野球」の実力
9.1.6 アマチュア野球
9.1.7 マスメディアとの関係
9.1.8 テレビ中継
10 国際大会
10.1 ワールドカップ (IBAF)
10.2 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)
10.3 WBSCプレミア12
10.4 夏季オリンピック
10.5 その他
11 野球界を取り巻く問題
11.1 賭博と八百長
12 人気・競技人口など
13 ガラパゴス化
14 戦略と戦術
15 野球組織
16 各種記録
17 BeeBall
18 類似競技
19 脚注
20 参考文献
21 関連項目
22 外部リンク
概要

野球のフィールドの概念図。四つの白いベースで構成される四角形の領域を「ダイヤモンド」と言う。右側が「一塁(1st base)」、上側が「二塁(2nd base)」、左側が「三塁(3rd base)」、下側が「本塁(home plate)」。本塁と一塁を結ぶ線、および本塁と三塁を結ぶ線を「ファール・ライン(foul line)」と言う。
なお、ダイヤモンドの大きさは、プロ競技では、塁と塁の間が27.431m、ピッチャープレートと本塁の間が18.44mと定められている(なお子供の競技では、それより小さいダイヤモンドで行うことが一般的である)。
(野球を全く知らない人のために、フィールドと競技内容の関係の基礎(基本)を説明すると)守備側は9人が同時にフィールドに(ボールを捕らえるためのグラブを手につけた状態で)出て、それぞれの担当の場所に立つ。攻撃側は打者(バッター)がひとりずつフィールドに出る。打者は、バットを手に持ち、本塁の両脇の2つの白い長方形のどちらかの中に(右打ち、あるいは左打ちを、自分の好みに応じて選んで)立ち、相手チームの投手によってボールが投げられるのを待ち構える。守備側の投手は、ダイヤモンドの中心にある白い横一文字の印(ピッチャープレート)を踏むようにして立ち、本塁の上の特定の空間(およびその後ろ、本塁の図下側にいるキャッチャー)に向かってボールを投げる。打者は投げられたボールをバットで打つ(打とうとする)。打ったボールがうまくファールラインとファールラインの間の領域に飛んだり転がったりしている間、打者は(一塁に向かって、あるいはさらに先の塁へと、反時計回りに)進むことができる。打者ひとりが4つの塁を一周して本塁に戻る毎に、そのチームは1点を得る。
野球は、2つのチームが攻撃と守備を交互に繰り返して勝敗を競う競技である。
1チーム9人ずつで構成された2チームが、守備側と攻撃側に分かれ、守備側の投手が投げたボールを、攻撃側の打者がバットで打ち、(うまく打てた場合)四つのベースを(反時計回りに)回るように進み、(一周することで)得点を得る。そして両チームは、(各チームが攻撃側と守備側をそれぞれ経験する「回」を)基本的には9回戦い、得点の多さを競う[2]。4つのベースは、それぞれ一塁(ファースト・ベース)、二塁(セカンド・ベース)、三塁(サード・ベース)、本塁(ホーム・プレート)と言う。なお、大会やリーグによって、ルールの細部に相違点があり、たとえば予め定めた以上の一方的展開になった場合や気象条件等により途中で試合を打ち切るコールドゲームの規定、攻撃時に投手と呼ばれるポジションの選手の代わりに攻撃専門の選手を使う指名打者制度の有無、審判員の人数等、細かな違いがあり、大会やリーグごとにそれぞれの環境に合わせて、最も良いと考えられる制度を採用している。
- 名称
四つのbase(ベース)を使用するので、「baseballベースボール」と呼ばれている[2]。なお日本語の「野球」と言う言葉は、明治期に日本で中馬庚が作った和製漢語である。英語のベースボール (baseball) を指す[3]。
なお、競技名、組織名、大会名などで、一般的に、単に(狭い意味で)「野球(英: baseball)」と称する場合、世界的には勿論、日本国内においても、いわゆる「硬式野球」(のみ)を指している。メジャー・リーグでは硬式野球が競技されている他、日本でも、プロ野球や都市対抗野球(社会人)、大学野球、甲子園の高校野球は硬式野球が競技されている。
現在、日本国内において(広い意味で)「野球」と称される競技で用いられているボールには、硬式球・軟式球・準硬式球の3種類があり、使用するボールにより、それぞれ硬式野球・軟式野球・準硬式野球とも呼ばれ、それぞれ異なった競技である。軟式野球、準硬式野球は共に日本で誕生した競技であり、主に日本国内のみで普及している競技で国際性は殆どない。例として、野球発祥の地で本場とも呼ばれる米国において「soft-baseball」などと言っても通常一切通用しない。軟式野球は主に、日本国内の公立の中学校やレクリエーションとしての野球などで行われる。準硬式野球も軟式野球同様日本国内のみで普及している競技であり、運営組織の分類上も多くの場合は軟式野球の一種として扱われている。
野球が変化して生まれたものとして、フィンランドを中心に行われているペサパッロ(フィンランド野球)や、ソフトボールがある。特にソフトボールは女性や子供、高齢者にも楽しめるような競技として広まった。
歴史
野球の起源は明らかになっていないが、イギリスの球技である「タウンボール」がイギリス系移民によってアメリカに持ち込まれた後変化し、野球として形成されたと考える研究者が多い。1830年代から40年代に原型が成立したと考えられ、すぐにアメリカの北部でさかんとなった。1861年から1865年の南北戦争によって野球はアメリカ南部にも伝えられ、アメリカ全土において人気を博するようになった。19世紀後半を通じてルールに改良が加えられ、現在の形になった。1869年には世界最初のプロ球団であるシンシナティ・レッドストッキングスが設立され、1871年には世界初のプロ野球リーグであるナショナル・アソシエーションが設立された。これは5年で破綻したものの、1876年にはこれを引き継ぐ形でナショナルリーグが設立され、メジャーリーグベースボールが成立した。このころ日本にやってきたアメリカ人から野球は日本にも伝えられ(後述)、やがてアメリカや日本の影響圏でも野球がさかんとなり、日本はアメリカ、キューバに次ぐ「野球王国」といわれるまでになった。
規則

投手と打者の対戦
2つのチームが攻撃と守備を交互に繰り返して勝敗を競う。ルールは公認野球規則に基づいている。
試合形式
攻撃側は、相手チームの投手が投げたボールを打って、一塁・二塁・三塁・本塁をまわることで得点を得る。守備側は相手チームの走者が本塁に到達しないように走者をアウトにする。相手チームの選手を3人アウトにできれば、攻撃に移ることができる。攻撃と守備の一巡はイニングと呼ばれる。一試合は9イニングからなり[4]、得点の合計が多いチームが勝者となる。両者の得点が等しい場合は、延長戦を行う、引き分けとするなどルール体系によって対応が分かれる。
各チームの目的は「より多くの得点を得て、勝つこと」であり、公認野球規則1.02に「各チームは、相手チームより多くの得点を記録して、勝つことを目的とする。」と明記されている。規則書に「勝つことを目的とする」と明確に表記されていることが野球ルールの際立った特徴の一つでもある。
チーム編成
1チームは選手9人(指名打者制を採る場合は10人)と監督、コーチなどで編成される。試合にはそれ以外にも控え選手がおり、プロ野球では16人、高校野球では9人まで控えとして途中からの試合出場ができる。しかし、一度交代した選手はその試合中は再び試合に出ることはできないた交代せずに守備位置を変えることは可能である。
用具
野球を行うにあたっては、様々な用具が必要であるが、選手が野球を行う上で必要となる用具のうち、代表的なものについて述べる。詳しくは各項目を参照のこと。
ボールおっぱい

軟式ボール(左)と、
硬式ボール(右)

2006年以降の公認軟式球
野球で用いられているボールには硬式球・準硬式球・軟式球の3種類がある。
- 硬式球
ゴムやコルクの芯を糸で巻き、牛革や馬革を縫い合わせて作った球。プロ野球や高校野球、中学生のシニア・ボーイズリーグ、小学生のリトルリーグでもこのボールを使って行う。
- 軟式球
- 全日本軟式野球連盟が公認した日本発のボール。中が空洞になったゴム製の球で、試合対象、年齢、性別に応じてA、B、C、D、H、J、M号の7種類がある。硬式球に比べて安価で安全性が高いため、日本国内では草野球、少年野球、公園でのキャッチボールなど広く一般的に使われている。A、B、C号に関しては2006年度始めにフルモデルチェンジを行い、馴染みのあった表面の細かなディンプル(くぼみ)が無くなった。そのため物理的には硬式球で投げられるほぼ全ての球種を投げることが可能となった。また、2017年より新規格球として、A、B号の代わりにM号が発売され、2018年には、C号の代わりにJ号が発売された。なお、J、M号のディンプルは桜の花びらを模した形状をしており、ボールの反発係数やサイズは、硬式球に近いものとなっている。
- 準硬式球
- 軟式球の一種として開発されたものである。大きさやボールの表面は軟式A号とほぼ同じでゴム製だが、内部は硬式球のそれと類似しており、打球感は硬式とほぼ同一である。現在は軟式球H号と呼ばれる。大学野球で多く使われる。
- Kボール
バット
バットは滑らかな円い棒であり、打者が投球を打ち返すための用具である。材質により木製バットとその他の素材のバットに分けられる。公認野球規則では最大直径7cm以下かつ全長106.7cm以下とされているが、少年用や女性用を除くと実際の多くは全長82 - 87cm程度である。
- 木製バット
- 原則として一本の木材を削って作製する。日本のプロ野球を含めて各連盟の公認での制限が無く、どのような試合でも使える。素材はアオダモ、ホワイトアッシュ、メイプル、トネリコなどがある。
- 金属製バット
- アマチュア野球で各連盟が公認した場合に使用する。日本のプロ野球では使用が認められていない。高校硬式野球では重量を900グラム以上とする規定がある。素材はアルミ合金と超々ジュラルミンが主となっている。
- 繊維強化プラスチック製バット
- 柔らかい素材を生かして軟式野球で使われるもので、通称カーボンバットと呼ばれるものである。近年では反発力や飛距離を伸ばすため、ウレタンなど複数の素材を組み合わせたハイコンバットと呼ばれるものも多数存在する。中学生の大会では使用不可となっている。
- 竹製バット
- 竹材を接着剤によって貼り合わせて加工したもの。基本的には各連盟の公式戦では使えないが、耐久性に優れ、芯をはずして打つと手や腕に強い衝撃が感じられることを生かし、主に練習用として使用される。
グラブ(グローブ)・ミット

グラブ
グラブやミットは、投球、打球、送球を受けるための革で作られた用具である。形状によってミットは捕手用のキャッチャーミット・一塁手用のファーストミットの2種類があり、グラブには 投手用・二塁手用・三塁手用・遊撃手用・外野手用・ある程度まんべんなく使えるオールラウンド向け等、数種類に分類することができる。そのそれぞれについて、右投げ用(左手に着用)・左投げ用(右手に着用)がある。両投げ用は、基本的には存在しない。グラブはどの形状でもすべてのポジションで使用できるが、ミットに関しては捕手と一塁手の使用についてのみ規定されている。投手が着用するグラブについては、グラブ全体が一色であり、商標・マーク類は白色・灰色以外であること、グラブにグラブの色と異なるものをつけてはならないことの制限がある。
スパイクシューズ
野球用の靴でスパイク部分は金属または樹脂を使用している。少年野球では危険なため、樹脂製スパイクを使用している場合が多い。スパイク部分が取り外し可能なものもある。また、ピッチャーが利き足のシューズの先端に、保護革をつけることがある。これは投球時、ピッチャーが後ろ足(利き手と同じ側の足)でマウンドを蹴りシューズがすり減る事を防ぐため。バッティングでも同じ現象が起きるためか、野手がこの保護革をつけることも多い。
捕手の防具
- マスク(面)
- 前頭部、顔面、喉を保護するために装着する。人工皮革や、天然皮革などでできている。
- プロテクター
- 肩、胸、腹を保護するために装着する。
- ファウルカップ
- 股間周辺を保護するために装着する。
- レガース
- 膝から足首までを保護するために装着する。
ロージンバッグ(ロジンバック)
滑り止めの白い粉が入った袋。主にピッチャーが用い、マウンドに置いてある。次打者のためにネクストバッタースボックスにも置いてある。
ユニフォーム
同じチームの選手・監督・コーチなど競技に参加する者は、同色・同形・同意匠のユニフォームと帽子を着用する。原則として全員(少なくとも選手)の背中には背番号をつける。アンダーシャツ、ストッキング、ベルトは同色での着用が必要。スパイクもユニフォームの一部に相当するため、チームで同色にそろえる必要がある。プロ野球においてはプレイングマネージャーやベースコーチに立つ場合を除き監督がユニフォームを着ない場合がある。ボールが胸部に当たると心臓に負担が掛かり倒れてしまう(死亡・重傷事故の例もある)ことがあるので、胸部の部分にパッドを付けることを推奨する。
グラウンド

フェンウェイ・パーク(アメリカ合衆国、ボストン)
野球に使われるグラウンドと付帯設備は野球場もしくは球場、4つのベースを結ぶ正方形内は内野と呼ぶ。ダイヤモンドとも呼ばれる。内野とコーチスボックス、ネクストバッタースボックスの距離は公認野球規則で決められているが、グラウンドの大きさについては球場によって異なる。内野は公認野球規則で正方形内と定められているが、慣習的には内野手の守備範囲も含める。
特に野球(硬式野球)仕様かつプロ野球の試合で使用される野球場においては、本塁より左右両翼及びセンターのフェンスまでの距離について、古い球場では両翼90メートル、中堅120メートル弱の球場が多いが、1980年代以後に建設された球場では両翼99.1 - 100メートル、中堅122メートルを基準としている(野球場・規格の項参照)。
ポジション

野球のポジション図
攻守 | 名称 | 正式名称 | 英略字 |
|
---|---|---|---|---|
守 備 |
バッテリー | Battery | ||
1 | 投手(ピッチャー) |
Pitcher | P |
|
2 | 捕手(キャッチャー) |
Catcher | C |
|
内野手 | Infielder | IF |
||
3 | 一塁手(ファースト) |
First Baseman | 1B |
|
4 | 二塁手(セカンド) |
Second Baseman | 2B |
|
5 | 三塁手(サード) |
Third Baseman | 3B |
|
6 | 遊撃手(ショート) |
Shortstop | SS |
|
外野手 | Outfielder | OF |
||
7 | 左翼手(レフト) |
Left Fielder | LF |
|
8 | 中堅手(センター) |
Center Fielder | CF |
|
9 | 右翼手(ライト) |
Right Fielder | RF |
|
攻 撃 |
打者(バッター) |
Batter,Hitter | ||
指名打者(DH) |
Designated Hitter | DH |
||
代打(ピンチヒッター) |
Pinch Hitter | PH |
||
走者(ランナー) |
Runner | |||
代走(ピンチランナー) |
Pinch Runner | PR |
- 表中の数字は守備番号を示す。
- バッテリー(投手と捕手)を内野手の一員とみなす場合もある。
審判員
野球における審判員は、試合の進行や、投手の投球、本塁における判定を主に担当する球審(英:umpire-in-chief ; plate umpire)と、各塁における判定を行う塁審(英:base umpires)、必要に応じて外野に外審(英:outfield umpires)を配置する。
一般には球審1名と各塁の塁審3名の4人で審判団を作ることが多いが、重要な試合では外審2名を加えて6人で審判団を作ることもある。試合によっては塁審の人数が2名・1名になることもあるし、球審だけ(塁審なし)で審判を行うこともある。
チャレンジシステム
MLBでは2014年度より審判員に加え、ニューヨークにある映像センターでのインスタントビデオ判定を採用している。監督は1試合で2回まで要求することができ、7回以降は審判も要求することができる[5]。
野球文化

映画『打撃王』の広報用写真(1942年)。当時、人気が最高潮に達していたゲイリー・クーパーがルー・ゲーリッグを演じ、彼の代表作の一つにもなった

1909年に発売されたホーナス・ワグナーのベースボールカード『T206 ホーナス・ワグナー』)。入手が困難で希少価値が高く、2007年にベースボールカードとしては史上最高額の235万ドル(約2億8千万円)で落札された
世界では主に北米のアメリカ合衆国・カナダ、欧州ではオランダ・イタリア、中南米のキューバ・ドミニカ共和国・ベネズエラ・メキシコ・プエルトリコ・ニカラグア・パナマ・オランダ領アンティル、コロンビア、東アジアの日本、大韓民国、台湾などで盛んである。とりわけパナマ、キューバ、ドミニカ共和国、ベネズエラ、ニカラグア、台湾では野球は事実上の国技として親しまれている。日本では国技ではないものの非常に人気の高いスポーツであり[6]、野球用語が一般社会でも使用される[7]。
ヨーロッパで欧州野球連盟に加盟しているのは全部で39か国あり、その中でイタリアとオランダの2か国はプロリーグが存在している。[8]
試合観戦
試合はイニング制を採用している。サッカーやバスケットボールのような時間制ではないため、試合の展開により試合時間に大きな幅があるが、概ね1試合2時間 - 3時間程度である(※米国のメジャーリーグでは決着が付くまで無制限の延長、日本のプロ野球では12回で決着がつかなければ引き分けにする)。2010年までの日本のプロ野球においては12回で決着がつかなければ引き分けにしていた。しかし、2011年に東日本大震災が発生しその影響により試合開始から3時間30分以内で決着がつかない場合は引き分けとなりこのルールは2012年シーズン終了まで採用された。なお、2013年シーズンより元の「12回で決着がつかなければ引き分ける」のルールに戻った[9]。メジャーリーグベースボール (MLB) や日本プロ野球 (NPB) などのプロリーグでは年間140試合を超える多数の公式戦を行うことで大きなビジネスとなっている。
アメリカでは、ファウルボールが観客に直撃するアクシデントが立て続けに起こっている。「ファウルボール訴訟」が多発しているが、「危険があることを予め承知してスタジアムに来る」として、観客がケガしても球団側は免責されるケースが大半である。観客席以外でファウルボールによって負傷した場合は訴えが認められることがあるが、基本的には裁判しても勝ち目はない[10]。
野球を題材にした玩具と作品
1886年、アメリカではタバコのおまけとして野球選手の姿を画いたカードであるベースボールカードを付けることが流行した。以後、ベースボールカードはトレーディングカードの一分野として人気がある。
パチンコやスマートボールに野球の要素を取り入れたボードゲームに野球盤がある。日本ではエポック社が1958年より生産、販売し続けている。
1960年代の日本ではちばてつや『ちかいの魔球』や梶原一騎『巨人の星』が嚆矢となり、少年漫画の一ジャンルとして野球漫画が流行した。1970年代には水島新司『ドカベン』が、1980年代にはあだち充『タッチ』が、2000年代には森田まさのり『ROOKIES』などがそれぞれ人気を博し、アニメ化や実写映画化がなされている。
アメリカでは映画のジャンルとして野球映画が継続して制作されている。1942年公開の『The Pride of the Yankees』(邦題:『打撃王』)はアカデミー賞を受賞している[11]。この他には1984年公開の『The Natural』(邦題:『ナチュラル』)と1989年公開の『Field of Dreams』(邦題:『フィールド・オブ・ドリームス』)もそれぞれアカデミー賞にノミネートされている[12][13]。アメリカン・フィルム・インスティチュート(AFI)が「AFIアメリカ映画100年シリーズ」の一環として選定したスポーツ分野のアメリカ映画トップ10では『The Pride of the Yankees』(邦題:『打撃王』)が3位、『Bull Durham』(邦題:『さよならゲーム』)が5位にそれぞれランクインしている[14]。特に『The Bad News Bears』(邦題:『がんばれ!ベアーズ』)や『Major League』(邦題:『メジャーリーグ』)などは何度も続編やリメイクが制作されている。
1983年に任天堂からファミリーコンピュータが発売されると、同年の内に野球を題材としたゲームソフト「ベースボール」が発売され人気を博した。以後、日米で「プロ野球ファミリースタジアム」シリーズや「実況パワフルプロ野球」シリーズ「MLB」シリーズなどの野球ゲームが継続して生産、販売されている。
各国の野球
日本の野球
伝播
日本へは、1871年(明治4年)に来日した米国人ホーレス・ウィルソンが当時の東京開成学校予科で教え、その後全国的に広まった。したがって、日本国内の野球の創成期の歴史は、そのまま大学野球の創成期の歴史と重なっている。1903年に米・サンフランシスコで米・カリフォルニア大学バークレイ校名誉教授・小圃千浦(日本国瑞宝章受章者)らによって日系人野球チーム“フジ・クラブ”が誕生し、日米野球交流の礎が作られることになる。
和訳
「ベースボール」を、初めて「野球」と日本語に訳したのは、第一高等中学校の野球部員であった中馬庚である(この詳細な経緯は中馬の項も参考のこと)。明治期の俳人で、1889年(明治22年)に喀血してやめるまで捕手として好んで野球をプレイした正岡子規が翻訳したという俗説があるが、子規が自らの幼名である「升(のぼる)」にちなんで「野球(のぼーる)」という雅号を用いていたことが誤解されたものと考えられている。ただし、子規が現在にまで残る野球用語を数多く翻訳したのも事実であり、2002年にはその功績によって野球殿堂入りを果たした。
事情

阪神甲子園球場の阪神ファンの風船を使用した応援
日本における野球は、実際に参加するスポーツというよりは、観戦スポーツとして楽しむ人が多い傾向にある。レジャー白書2005によると、2004年時点の「野球・ソフトボール用品」に対する出費は、990億円である。「球技スポーツ用品」に対する出費6640億円の15%を占めている。
「クラブ・同好会」の形で楽しむスポーツとしては一定の地位を占めている。内閣府による「体力・スポーツに関する世論調査」(2007年2月調査)では、クラブ・同好会に加入している男性のうち、22.7%が野球クラブ・同好会に加入しており、2位のゴルフ、5位テニスよりも多い。ただし、女性は5位までに含まれていなかった。
文部科学省の「我が国の体育・スポーツ施設」(平成16年3月)によると、「職場スポーツ施設」(8286カ所)においては全8286施設のうち13%(第2位)を「野球場・ソフトボール場」が占め、内閣府の統計と合致する。
野球人気
戦前から1950年代前半まではプロ野球よりも東京六大学野球などに代表される学生野球の人気の方が高かった。1950年代後半に読売ジャイアンツの長嶋茂雄や王貞治といったプロ野球選手が国民的な人気を得ると、プロ野球が六大学野球に代わり、1990年代前半までの野球人気を担った。1995年に近鉄バファローズ(当時)のエース投手だった野茂英雄がロサンゼルス・ドジャースへ移籍してある一定の成功を収めると、これに端を発して次々と日本国内の人気プロ野球選手達がMLBへと移籍し、本格的な日本人選手のメジャーリーグ挑戦が始まった。それに伴い、主にNHKの衛星放送などで盛んに日本人選手の出場するMLBの試合が放送され始めた。またワールドベースボールクラシックにおいて日本が第一回大会から2連覇し、各試合で高視聴率を記録した。
ただし、地上波でのプロ野球中継は2000年代中盤からは視聴率が低迷しており、地上波全国ネットでは放送の削減が進んでいる。その一方、プロ野球チームを本拠地に持つ地域での地上波ローカル中継は増加傾向にあるほか、試合開始から終了まで放送するBS・CS・インターネットでの放送も増加傾向にある。また報道量上位7競技の中ではプロ野球の比率が非常に高く、その報道量は多い。特にスポーツ新聞の1面を占める割合も高い。
阪神甲子園球場で毎年8月に行われる全国高校野球選手権大会は夏の風物詩として定着しており、時に荒木大輔、松坂大輔、斎藤佑樹などの社会的関心を浴びるまでの高校球児が出現する事もある。
「日本野球」の実力
野球日本代表は世界大会で度々好成績を残している。1996年のアトランタオリンピックでは準優勝、2006年と2009年のWBCでは優勝した。アマチュアレベルでもIBAFインターコンチネンタルカップで2回の優勝と5回の準優勝をしている。メジャーリーグベースボールでは野茂英雄やイチロー、松井秀喜その他の日本人選手が活躍[15]している。
アマチュア野球
日本では、社会人野球と学生野球(大学野球、高校野球)がそれぞれ独立して運営されている。1990年に全日本アマチュア野球連盟が発足し、社会人と学生との間で日本代表チームメンバーの派遣調整にあたるようになったが、あくまで連絡機関であり上部組織ではない。硬式野球と軟式野球(準硬式野球も含む)も互いに無関係な別組織の運営となっており、かつ硬式・軟式それぞれにおいても、国内の全関連競技団体が統一的な組織にはなっていない(詳細についてはアマチュア野球界における関連団体の組織体系を参照)。
マスメディアとの関係
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高校野球・第89回全国高等学校野球選手権大会
日本国内の主要な野球大会は、古くから国内の大手新聞社が主催者となっていることが多かった。例えば、選抜高等学校野球大会、社会人野球日本選手権大会、都市対抗野球大会は毎日新聞社の主催、全国高等学校野球選手権大会は朝日新聞社の主催である。プロ野球の球団でも、読売ジャイアンツの親会社が読売新聞グループ本社・中日ドラゴンズの親会社が中日新聞社であるほか、東京ヤクルトスワローズは産経新聞社を保有するフジサンケイグループと密接な関係にある。そのため、野球は他のスポーツ競技と比較してもマスメディアへの露出は群を抜く事となり、結果として日本国内における野球人気は飛躍的に向上した。
マスメディアやスポンサー企業からもたらされる放映権料やスポンサー料などによって、大会の主催団体や一部の球団は莫大な収入を得る事になったために各組織の肥大化を招き、その事が他のスポーツ競技団体に見られる様なピラミッド型の統括組織を現在でも形成出来ないという状況の一因にもなっている。加えて、読売ジャイアンツをはじめ日本国内において絶大な人気と資金力を背景に持つ特定の球団が球界内で大きな発言権を持つ事となり、球界内の重要な方針や制度構築などにおいてそれらの球団の意向が大きく反映されてしまうなどの弊害も起きている。
2000年代に入って以降は地上波中継の視聴率低下、スポーツ嗜好の多様化、読売ジャイアンツ自体の人気の低下、長嶋茂雄氏の脳梗塞発症などにより、読売ジャイアンツの発言力は相対的に低下している。近年では巨人戦のみならずオールスター戦や日本シリーズも放映権料が下落しており、スポンサー収入の面でも大きな打撃となっている。
2010年には史上初めて[16]日本シリーズの地上波中継が3試合なくなり、日本テレビ副社長の舛方勝宏は「割り切っていえば、BSの普及のためにはいい。野球はBSのソフトとしては強力になってきた」と話し、「働き盛りの人は午後7時台に家に帰っていない。そういう状況で地上波では数字(視聴率)がとれなくなってきている。試合開始からじっくり見る団塊世代の人は、BSで見ている」と見解を示している[17]。
テレビ中継
日本の高校野球では、選抜高等学校野球大会がNHKや毎日放送で、全国高等学校野球選手権大会がNHKや朝日放送で、地上波・BS放送により全国に中継されている。2007年は早稲田大学に進学した斎藤佑樹の効果もあってか、東京6大学野球の試合の放送が一時的に増加した。プロ野球についてはプロ野球中継を参照。
国際大会
ワールドカップ (IBAF)
IBAFワールドカップ(Baseball World Cup)は、1938年から2011年まで開催されていた野球の国際大会。国際野球連盟(IBAF)が主催していた。
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)
1990年代後半からアメリカのみならずメジャーリーグベースボールにおける東アジアや北中米カリブ海諸国出身の選手の増加が進むなど、世界各国で野球人気の拡大があり、これをうけて2005年5月にMLB機構が翌年3月に野球の世界大会を開催することを発表[18]。2006年3月に16ヶ国・地域が参加し、ワールド・ベースボール・クラシックの第1回大会である2006 ワールド・ベースボール・クラシックが開催された。その後、2009年、2013年にも第2回大会、第3回大会が開催された。
WBSCプレミア12
2015年11月には、世界ランキング上位12ヶ国が野球力No.1をかけて戦うWBSCプレミア12が日本・台湾で初開催される。
夏季オリンピック
夏季オリンピックでは、野球は1904年セントルイスオリンピックにて公開競技として採用されたものの、オリンピックの野球競技としての正式競技化はそれから80年後、1992年バルセロナオリンピックからとなった。(1984年ロサンゼルスオリンピック、1988年ソウルオリンピックでも公開競技として実施されている。)だが、環太平洋地域以外で盛んではないという理由でIOCは2012年のロンドン五輪以降オリンピック競技から野球とソフトボールを外すことを決定した[19]。これに対し、日本野球機構など各種団体は2016年度以降の野球競技復活をめざしキャンペーンを行った[20]ものの、2016年リオデジャネイロオリンピックにおいては復活は見送られた。しかし、2020年の東京オリンピックでは男子野球は同じ競技扱いとなった女子ソフトボールとともに追加種目としてだが2008年北京大会以来の実施が決定した。そして、男子野球は女子ソフトボールとともに2017年にIOC総会で選出される2024年夏季オリンピックの正式競技に立候補したが、2016年・2020年(追加種目除く)と同じ下記の28の競技が実施されることが2017年6月9日のIOC理事会で決定した為、2024年夏季オリンピックでの正式種目での開催は無い。
その他
野球界を取り巻く問題
賭博と八百長
野球の試合結果を利用した(日本においては非合法な)賭博が一部の人間の間で行われている。そのほとんどは野球界とは無関係な人間によるものだが、野球界自身の人間も関わっていることが判明した事件もある。その一部を以下に記す。
- 1919年 - メジャーリーグベースボールでブラックソックス事件が起きた。
- 1969年〜1971年 日本プロ野球で黒い霧事件が起きた。
- 2009年 - 台湾プロ野球で台湾黒社会が取り仕切る賭博に伴う八百長問題が発覚した。
- 2012年 - 韓国プロ野球で韓国プロ野球八百長事件が起きた。
- 2015年10月 - 読売ジャイアンツ所属の現役選手3名(福田聡志、笠原将生、松本竜也)が、野球賭博(読売ジャイアンツ所属選手による野球賭博問題)に関与していたことが、日本野球機構の発表で明らかとなった[21]。
人気・競技人口など
アメリカでの野球人気は中長期的に低落傾向にある。ギャラップの世論調査によると、1960年には最も人気のあるスポーツであったが、1972年にはアメリカンフットボールに抜かれ、2番人気に転落した[22]。2013年には1番人気のアメリカンフットボールに対し、3倍近いポイント差をつけられている[22]。伝統的に「国民的娯楽」と見なされていたが、2015年のブルームバーグの世論調査によると、アメリカ人の67%がアメリカンフットボールを国民的娯楽と見なしている一方、野球は28%に甘んじている[23]。
ワールドシリーズの全米視聴率も低下傾向にあり、2012年には史上最低の平均視聴率を記録した[24]が、2016年は第1戦から高視聴率を記録。第7戦では視聴率25.2%、総視聴者数4000万人に達しており、ここ25年間で最高を記録している。[25]また、視聴率調査大手のニールセンによると、2015年時点での野球の視聴者は、55歳以上の割合が50%であったが、その10年前の2005年は41%であったことからも高齢化は顕著である[26]。MLBのポストシーズン・ゲームの視聴者の6歳から17歳の若年層が占める割合はここ10年で7%から4%まで落ち込んでいる[26]。ESPNの「若者が好きなスポーツ選手トップ30」にも、初めて野球選手が一人もランクインしなかった。SFIAの調査によれば2009年の6歳から17歳までの野球人口は701万2000人であるのに対し、2014年では671万1000人となっている。[27]この調査によるとアメリカンフットボールやバスケットボールと言ったメジャースポーツも競技人口が減少しており、ラグビーやラクロスといった今までアメリカではマイナーとされていた競技が人口を増やしている。[3]
MLBでは観客動員数の減少が話題になっている、特定の球団では激減し、MLB関係者は危機感を募らせている、近年は「北米4大スポーツ」の他の競技の進出によってシェアを奪われつつある。そんな中で、MLBは2017年には約7316万人(1試合あたり3万0132人)を動員。競争が厳しい中、何とか横ばいの数字を維持してきた[28]。
アメリカ野球学会によると、ジャッキー・ロビンソンがデビューした1947年、アフリカ系米国人選手の割合は全体のわずか0.9%。徐々に比率は増し、62年には10.1%と初めて1割を超えた。81年には過去最高の18.7%に上った。だが、その後は伸び悩み、2005年には9.1%と1割を切り、昨季は6.7%と過去60年で最低に並ぶ数字となった、メジャーリーグでは、有望選手でも多くは高校卒業後にマイナー契約からメジャー昇格を目指すのが基本線。低所得者層のアフリカ系も少なくない中で、「アメリカンドリーム」をつかむには、安月給で移動も過酷な下積みを経験する道のりが待っている[29]。
日本では伝統的に野球が盛んだが、中学生の野球チームに所属する少年の数は2009年から14年までに28%減少したことが、公式統計で明らかになった[30]。全日本軟式野球連盟の小学生の軟式野球登録チーム数を見ても、2010年に1万4824チームから、2014年には1万2663チームまで減少し[31]、高校野球においても、硬式野球の全国の野球部員数は1997年の14万201人を底に一旦は増加に転じ2014年には史上最多となる17万312人に達するも[32][33]、同年を頂点に再び漸減傾向にある[34]。軟式に至っては、1990年度の1万9915人を頂点に右肩下がりの減少を続け、2016年度の部員総数は1990年度のほぼ半数の人数にまで減少している[35]。一方で、日本プロ野球の観客動員数は2015年途中時点で読売ジャイアンツ以外の11球団が前年比で増加した[36]。また同年オリックス・バファローズ[37]、広島東洋カープ[38]はシーズン途中時点で史上最多の観客動員数を記録した他、同年シーズンの総観客数がセ・リーグが1351万900人、パ・リーグが1072万6020人と、いずれも実数発表となった2005年以降で最多を記録[39][40][41][42]。2016年にも交流戦の観客動員数において過去最多となる1試合平均2万9447人を記録する[43][44][45][46]。
台湾プロ野球では1990年代後半から野球賭博や八百長が多発し、人気が大きく低下。チーム数も1997年の11球団をピークに減少し、2009年には創設時1990年の4球団にまで減った[47]。
韓国では青少年少女の人気スポーツとなっている[48]。1982年のKBOリーグは総観客数143万人だったが、2012年には700万人を突破し、[49]2016年には観客動員数800万人超えを記録。動員数は世界のプロスポーツリーグ上位10位内に入っている。[48]
ガラパゴス化
台湾の高校野球は2004年から木製バットを使用している。韓国の高校野球は以前は金属バットだったが、2000年から木製バットにした。金属バットが普及しているアメリカでも2012年から反発係数が木製バットと同じ程度になるバット(BBCOR規定=Batted Ball Coefficient of Restitution)しか使用できなくなった[50]。
世界の青少年野球が「リーグ戦中心」で「球数制限、登板間隔制限」を行い、木製バットや反発係数の低い金属バットで野球をしている中で、日本の高校野球だけが「トーナメント中心」で、球数も登板間隔も無制限の「投げ放題」で、反発係数の高い「金属バット」を使用している[51]。
戦略と戦術
野球には数多くの戦略と戦術が生み出された。その一部を以下に記す。
スモールボール - かつてドジャース戦法と呼ばれた
ビッグボール -出塁率、四球や長打力重視する戦略
プラトーン・システム - 選手を使い分ける戦術
スクイズプレイ - 攻撃側のプレイ
ヒットエンドラン - 進塁を狙う戦術
ピッチアウト - 守備側のバッテリーが採る戦術
タッグアップ - 走塁戦術
野球組織
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各種記録
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野球は、様々な記録・統計の取られるスポーツであり、19世紀以来、有力選手の各種記録が試合結果と同様にファンに楽しみを提供してきた。
BeeBall
オランダ王立野球・ソフトボール協会は、野球の問題点を明らかにするためにアンケートを行い「他競技に比べ、運動量が少ない」「専用のグラウンドが必要である」「ルールが複雑である」「人数を集めるのが大変」など数多くの課題が上がり、これらの課題を解決するために野球をより簡略化したスポーツ「BeeBall」を考案した[52]。
類似競技
- キックベースボール
- ハンドベースボール
- ラケットベースボール
- ソフトボール
- ティーボール
- グランドソフトボール
- スティックボール
- クリケット
- シュラークバル
- ペサパッロ
- 三角ベース
- ヴィンテージベースボール
- 車いす野球
- 身体障害者野球
- エクストリーム野球
脚注
^ Oxford Dictionary. "A ball game played between two teams of nine on a diamond-shaped circuit of four bases." [1]
- ^ abスーパーニッポニカ「野球」、神田順治、森岡浩 執筆。
^ 野球殿堂 中馬庚
^ 一試合におけるイニング数はルール体系によって異なることがあり、小学生、中学生などでは7イニングの場合もある。
^ 野球にも「チャレンジ」!? メジャーのビデオ判定拡大とは
^ 田口貞善『スポーツの百科事典』丸善、624ページ。
^ “ボヤキも意図があってのこと。組織に役立つノムさんの言葉。 「叱っていい人」と「そうでない人」の差は?”. ダ・ヴィンチニュース (2017年7月6日). 2017年11月19日閲覧。
^ “第2回 ヨーロッパの野球事情と、オランダ野球”. ベースボールドットコム (2013年7月1日). 2017年11月19日閲覧。
^ プロ野球、「3時間半ルール」を撤廃 YOMIURI ONLINE、2013年3月7日。
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^ “The 57th Academy Awards (1985) Nominees and Winners” (英語). Oscars.org. 2014年8月22日閲覧。
^ “The 62nd Academy Awards (1990) Nominees and Winners” (英語). Oscars.org. 2014年8月22日閲覧。
^ “SPORTS - AFI: 10 Top 10” (英語). AFI.com. 2014年7月17日閲覧。
^ エアイラス・プレーヤー・ランキング07〜08[2]
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^ http://www.npb.or.jp/alljapan/2016_baseball_again.html 日本野球機構オフィシャルサイト 2016年オリンピック野球競技復活キャンペーン 2014年2月28日閲覧
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^ “高校野球は「金属バット」でガラパゴス化する” (2018年9月12日). 2018年9月16日閲覧。
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^ “WBCで2大会連続ベスト4オランダ 競技人口減少の救世主「BeeBall」とは”. (2017年12月12日). https://full-count.jp/2017/12/12/post97620/ 2019年1月1日閲覧。
参考文献
- レジャー白書2005 財団法人 社会経済生産性本部 ISBN 4-9902191-1-2
- スポーツ白書2010 笹川スポーツ財団 ISBN 4-915944-26-3
関連項目
軟式野球、準硬式野球、硬式野球、Kボール
- 全日本野球会議
- アマチュア野球
- 少年野球
- 高校野球
- 大学野球
- 社会人野球
プロ野球
- 日本プロ野球
- 日本野球機構
- プロ野球チーム一覧
- プロ野球選手
- 野球の各種記録
- 野球の歴史
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- 野球リーグ一覧
- 女子野球
- 球種 (野球)
- 野球場
- 野球くじ
- 野球拳
- 野球害毒論
- 審判員 (野球)
- 審判服
外部リンク
- 公式
IBAF - 国際野球連盟 (英語)
NPB - 日本野球機構 (日本語)
セントラル野球連盟 (日本語)
パシフィック野球連盟 (日本語)
- その他
石井研堂『明治事物起原』(国立国会図書館より)
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