紳士協定





紳士協定(しんしきょうてい)とは、いわゆる不文律(暗黙の了解)の1つで、国家や団体、および個人間における取り決めのうち、公式の手続きや文書によらず、互いに相手が約束を履行することを信用して結ぶものをいう。




目次






  • 1 主な事例


  • 2 紳士協定が破られた事例


    • 2.1 F1世界選手権におけるセナとプロストの確執


    • 2.2 第24回アジア野球選手権大会


    • 2.3 日本国内でのアメリカンフットボールのゲームに於けるクラウドノイズ




  • 3 脚注


  • 4 関連項目





主な事例




  • ドイツのメルセデス・ベンツ、BMW、アウディの三社は、速度無制限のアウトバーンがある国柄、ハイパワーな車両を販売していることから、スピードリミッターを250km/hで作動させることで一致している。性能を公表する際も、最高速度は「250 km/h」と表記する。ただし、ポルシェはこの協定に加わっていない。


  • 中央競馬を除く日本の公営競技では1997年頃まで、広域発売規模の大レースにおける決勝戦や重賞競走を日曜日には設けないという暗黙の取り決めがあった。



紳士協定が破られた事例



F1世界選手権におけるセナとプロストの確執


F1世界選手権シリーズ、1989年シーズン第2戦サンマリノGPでセナは「オープニングラップの1コーナーを制した者が優勝の権利を有し、それ以降は追越しをしない」という当時のチームメイトプロストとの紳士協定を破り、ベルガーのタンブレロ・コーナーへの激突事故が原因の赤旗中断による再スタート後の一周目、セナはトサ・コーナーでプロストが開けていたイン側に飛び込み、抜き去っていった。


問題の発端は双方の解釈の違いにあると言われ、セナはトサ・コーナーを、プロストはタンブレロ・コーナーをそれぞれ「1コーナー」として主張、後にセナが一応非を認め謝罪した。


このことで2人の溝は決定的なものとなり、2人の所属したマクラーレンF1チームにとっては大きな問題となり、プロストは1989年限りでマクラーレンを去った。




第24回アジア野球選手権大会


2007年12月2日に行われた北京オリンピックの野球アジア予選、日本代表対韓国代表戦において、韓国から事前に通知されたオーダーと実際のオーダーが異なるという事件が発生し、日本側監督の星野仙一は紳士協定が破られたことに不快感を示した[1]




日本国内でのアメリカンフットボールのゲームに於けるクラウドノイズ


アメリカのプロフットボールであるNFLでは珍しくないクラウドノイズ(相手チームのオフェンスの際、ボールがスナップされる際に観客席が意図的に大音量を出し、相手チームのプレーコールが聞き取れないように妨害する行為)であるが、従来、関西地方を中心とした日本国内の学生リーグや社会人チームでは、アマチュアスポーツとしてのエチケット、相手チームへのリスペクトといった観点から、ボールのスナップ前にはスタンドの鳴り物や応援団は一旦、音量を控えるか、静寂を保つのが暗黙の了解として保たれてきた。


しかし、この慣例を廃し、チーム、あるいはスタンドの応援席が主体となって、アメリカに倣ったクラウドノイズで敵チームのオフェンスを妨害する応援スタイルを採用するチームが、オービックシーガルズを始めとする社会人や関東学生リーグの一部では増加している。NFLやカレッジフットボールの愛好者を中心にこれを好意的に解釈する人々も多いが、日本国内のアメリカンフットボールは、あくまで『アマチュアスポーツである』との観点から、快く捉えない人々もまた多い。



脚注


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  1. ^ 韓国が先発メンバー変更 紳士協定を無視 野球アジア予選




関連項目



  • 日米紳士協約

  • 大人の事情








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