菊地信義
菊地 信義(きくち のぶよし、1943年 - )は日本の装幀家(菊地は「装幀者」と称する)。東京都出身。
目次
1 来歴
2 主な装幀担当作品
3 著書
3.1 単著
3.2 共著
4 脚注
来歴
多摩美術大学を中退後、広告代理店に入社。大学1年のとき、モーリス・ブランショの『文学空間』で、装幀に魅了される[1]。1977年に装幀家として独立後、2008年までに1万数千冊の装幀を手がけた。タイトルの文字をぼかしたりゆらぎを持たせたりするデザインや、著者名のローマ字表記など、さまざまな特徴的なデザインを考案した。1984年、装幀の業績により第22回藤村記念歴程賞を受賞。1988年、第19回講談社出版文化賞ブックデザイン賞を受賞。
主な装幀担当作品
講談社文庫、講談社文芸文庫、河出文庫、平凡社新書のフォーマット
金原ひとみ『アッシュベイビー』
北方謙三『水滸伝』『楊令伝』シリーズ- 『詳説日本史』などの教科書をはじめとする、山川出版社のほぼすべての出版物
中島義道の大部分の著作物
澁澤龍彦全集、同翻訳全集(河出書房新社)
古井由吉の大部分の著作物(古井自身とも親交があり、連句や寺社巡りなどを共にしている)
ポーランド文学古典叢書シリーズ(未知谷)
著書
単著
- 『装幀談義』 筑摩書房、1986年。ISBN 978-4480870841。
- 『菊地信義 装幀の本』 リブロポート、1989年。ISBN 978-4845704002。
- 『装幀=菊地信義の本』 講談社、1997年。ISBN 978-4062086615。
- 『樹の花にて—装幀家の余白』 白水社〈白水Uブックス〉、2000年。ISBN 978-4560073483。
- 『みんなの「生きる」をデザインしよう』 白水社、2007年。ISBN 978-4560027967。
- 『新・装幀談義』 白水社、2008年。ISBN 978-4560031605。
- 『装幀思案』 角川学芸出版、2009年。ISBN 978-4046213969。
- 『菊地信義の装幀 1993~2013』 集英社、2014年。ISBN 978-4087754155。
- 『装幀の余白から』 白水社、2016年。ISBN 978-4560092408。
共著
『わがまま骨董』 平凡社、2002年。ISBN 978-4582268041。
- 『わがまま骨董』 平凡社ライブラリー、2014年。ISBN 978-4582768091。
- 『ひんなり骨董』 平凡社、2002年。ISBN 978-4582268072。
脚注
^ 菊地信義 『新・装幀談義』 白水社、2008年。ISBN 9784560031605。