チャールズ・マンソン
































チャールズ・ミルズ・マンソン
Charles Milles Manson

MansonB33920 8-14-17.jpg
生前のマンソン(2017年)

生誕
1934年11月12日
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国・オハイオ州シンシナティ
死没
2017年11月19日(2017-11-19)(83歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州ベーカーズフィールド
職業
カルト指導者
罪名
殺人、共謀
刑罰
終身刑

有罪判決
殺人罪、共謀罪

チャールズ・ミルズ・マンソン(Charles Milles Manson、1934年11月12日[1] - 2017年11月19日)は、アメリカのカルト指導者であり犯罪者。1960年代末から1970年代の初めにかけて、カリフォルニア州にて「ファミリー(マンソン・ファミリー)」の名で知られる疑似生活共同体を率いて集団生活をしていた[2][3][4]




目次






  • 1 人物概要


    • 1.1 連続事件


    • 1.2 刑罰


    • 1.3 服役後




  • 2 経歴


    • 2.1 少年期


    • 2.2 青年期


    • 2.3 晩年




  • 3 サブカルチャーとの関連


  • 4 備考


  • 5 アルバム


  • 6 脚注


  • 7 関連項目


  • 8 外部リンク





人物概要


ファミリーができあがり始めた当時のマンソンは、さまざまな犯罪行為のために矯正施設で人生の半分を過ごした。殺人を犯す前の時期の彼はミュージシャンを志しており、ザ・ビーチ・ボーイズのデニス・ウィルソンとは人を介してつながりがあった。マンソンによって書かれ演奏された曲が数曲レコーディングされており、ガンズ・アンド・ローゼズ、マリリン・マンソンを含む歌手たちが、数十年にわたって彼の歌をカバーしている。マリリン・マンソンのリードボーカリスト、ブライアン・ヒュー・ワーナーは、「マンソン」の名を「悪の象徴」として使用している。



連続事件


女優のシャロン・テート、ラビアンカ夫妻(Leno and Rosemary LaBianca)ら5人の無差別殺人を、自身の信者に教唆して殺害させたことで、共謀罪を宣告された。共謀という目的の促進のため、彼の仲間の共謀者たちが犯した犯罪により、メンバーそれぞれが共謀罪として有罪となり、マンソンは連帯責任の規則で殺人の罪による有罪判決を受けた[5][6]



刑罰


カリフォルニア州の最高裁判所にて、1972年にマンソンに対する死刑が決定したが、死刑制度が一時的に廃止されたことで、マンソンは自動的に終身刑に減刑された[7]。カリフォルニア州では、最高刑として死刑が復興したが、コーコラン刑務所(California State Prison)に服役中のマンソンには何ら影響を及ぼすことはなかった。



服役後


2014年11月、9年前からマンソンと交流を続けてきた26歳の女性が、自分はチャールズ・マンソンの妻だとCNNのインタビューに答えており、獄中結婚の手続きに入ったことが報じられた[8]が、女性がマンソンの遺体をガラス張りのショーケースに納めてロサンゼルスで陳列し、大儲けしようと企んでいたことが発覚し、婚約は解消された[9]



経歴





FCIターミナル・アイランドでのマグショット(1956年5月2日撮影)



Manson's


サン・クエンティン州立刑務所でのマグショット(1971年撮影)



少年期


売春婦をやっていた16歳の家出少女であるキャスリーン・マドックスと、カール・スコットという男の間に生まれる。[10]母親から育児放棄されたため、数か月の間、戸籍もない名無しの赤ん坊として過ごしていた期間もあったが、生を受けてから数か月後には「チャールズ」と名付けられ、その当時に母が気まぐれで結婚していた男性の姓である「マンソン」を貰い受ける。


5歳の頃に、母親とその兄(マンソンの伯父に当たる人物)がガソリンスタンドを襲撃した事によって逮捕され、懲役5年の実刑判決を言い渡されたため、祖父母の家に引き取られ育てられた。しかしその後、親戚を転々とし、最終的に孤児院に入れられた。孤児院を脱走して母に再会するが見放される。このような複雑な出自のため社会に適応できず、9歳の時犯罪に手を染めて以降1967年に釈放されるまでに人生の大半を刑務所で過ごした。



青年期


出所後は、家出した少女を集めて「ファミリー」として集団生活を始める。彼自身の風貌が当時の流行だったヒッピーと重なったこともあり、LSDを用いて少女達を洗脳し男性を誘惑させ信者にさせた。マンソンは『聖書』を独自に解釈し、女性は罪人であると信じ込んでいた。数件の残忍な殺人事件を計画し、ファミリーのメンバーに実行を命じた。マンソンを象徴する有名な事件として、1969年8月9日、ロマン・ポランスキーの妻で当時妊娠8ヶ月だった女優のシャロン・テートら5人の無差別殺害がある。


マンソンは自ら殺害を実行することはなく、テート・ラ・ビアンカ殺害事件に関しても実行犯は3人の女性信者で全員が終身刑となり現在も服役中であるが、たびたび仮釈放申請が出され、そのたびにマスコミの関心を集めている。マンソン自身にも1971年4月19日に死刑判決が下された。しかし続く1972年2月にカリフォルニア州では死刑制度が一時的に廃止されたため、これは自動的に終身刑に減刑された。後年同州の死刑制度は復活したが、マンソンには影響が及ばず、カリフォルニア州刑務所で服役していた。


2007年の仮釈放に通算11回目の申請を行ったが、「依然として他者に理不尽な危険を及ぼしており、接触する人間に危害を加える恐れがある」として却下された。また、2012年には通算12回目の仮釈放の申請を行ったが却下されている。



晩年


2017年1月1日、胃腸出血の為、カリフォルニア州の刑務所からベーカーズフィールドのマーシー病院に緊急入院した。ある情報筋は、ロサンゼルス・タイムズにマンソンは重病であると語った[11]。彼は1月6日までに刑務所に戻った。彼が受けた治療の内容は開示されなかった[12]。2017年11月19日にカリフォルニア州ベーカーズフィールドの病院にて死去[13]。83歳没。



サブカルチャーとの関連


マンソンの裁判と有罪判決以来、マンソンの名とそのイメージはアメリカン・ポップ・カルチャーにおける汚点として広く知れ渡った。そのイメージは多くの音楽家や芸術家によって用いられ、マリリン・マンソンは悪のシンボルとしてその名を用いた。


成功することはなかったがマンソン自身は音楽家であり、いくつもの歌を作っている。殺人事件が明るみに出る以前、彼はザ・ビーチ・ボーイズのデニス・ウィルソンを始めとする著名な音楽家と友人関係にあった。マンソンによれば、ビートルズの楽曲『ヘルター・スケルター』は、マンソンの画策した同名の黙示、人種間の戦争(Race war)、殺人を引き起こすことを想定した曲であるという(Helter Skelter、原義は「螺旋状の滑り台」)。彼に関連するロックと、大衆文化による悪名を得た当初から、マンソンは狂気、暴力、そして恐怖の象徴となった。最終的に、この単語はマンソン裁判の担当検事で、後に作家となったヴィンセント・バグリオーシ(Vincent Bugliosi)が書いたマンソンの殺人についての著書『ヘルター・スケルター(Helter Skelter (book))』の題名に使われた。これは1976年に『ヘルター・スケルター』(Helter Skelter)としてテレビ映画化され、スティーヴ・レイルズバックがマンソンを演じている。2019年にはこの事件をモチーフとした映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が公開予定。監督はクエンティン・タランティーノ、出演はレオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピットら[14]。マンソンはデイモン・ヘリマンが演じている。



備考



  • Jonathan Barnbrookが作成した欧文書体、「MASON」はチャールズ・マンソンに由来する[15]

  • 元FBI捜査官ロバート・K・レスラーは、服役中のマンソンと対談を行ったことがある。一時期、隣の監房に心理学者のティモシー・リアリーがおり、アドバイスをしたことがある。

  • マンソンを狂信していた女性信者3人のうち1人でシャロン・テート殺害事件の実行犯スーザン・アトキンス(Susan Atkins)は、2009年9月24日に獄死した[16]


  • 実子でミュージシャンのマシュー・ロバーツは、生まれてすぐ養子に出され、父を知らずに育った。後に自身の手で調べて父のことを知り、悩んだ末に雑誌に告白した[17][リンク切れ]



アルバム


  1. LIE (1967年)


いくつかの楽曲は、後に様々なアーティストによりカバーされる。


2006年5月に再発。



脚注


[ヘルプ]




  1. ^ 諸説では11月11日という説もあるが、生年月日が不明瞭なのは母親の記憶が曖昧だからである。


  2. ^ Linder, Doug. The Charles Manson (Tate-LaBianca Murder) Trial. UMKC Law. 2002. Retrieved April 7, 2007.


  3. ^ Bugliosi, Vincent with Gentry, Curt. Helter Skelter — The True Story of the Manson Murders 25th Anniversary Edition, W.W. Norton & Company, 1994. ISBN 0-393-08700-X. Pages 163–4, 313.


  4. ^ “Journal of the American Society of Psychosomatic Dentistry and Medicine, 1970. 17(3):99–106”. Smith, David E. and Rose, Alan J., "A Case Study of the Charles Manson Group Marriage Commune". 2007年11月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年4月11日閲覧。


  5. ^ Prosecution's closing argument Transcript, charlesmanson.com. Retrieved March 31, 2016.


  6. ^ Prosecution’s closing argument Transcript, charlesmanson.com. Retrieved March 31, 2016.


  7. ^ History of California's Death Penalty deathpenalty.org. Retrieved March 28, 2009.


  8. ^ “連続殺人のマンソン受刑者、26歳女性と獄中結婚へ”. CNN.co.jp. (2014年11月19日). http://www.cnn.co.jp/usa/35056793.html 2014年12月28日閲覧。 


  9. ^ “余命わずかか 連続殺人鬼チャールズ・マンソン(83)病院へ搬送”. TechinsightJapan. (2017年11月17日). https://www.excite.co.jp/News/world_clm/20171117/Techinsight_20171117_443994.html?_p=2 2017年11月21日閲覧。 


  10. ^ もっとも、キャスリーンは他の男とも関係を持っていたため、マンソンの本当の父親は未だ不明である。


  11. ^ “Killer Charles Manson's failing health renews focus on cult murder saga”. Los Angeles Times (2017年1月4日). 2017年1月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年1月4日閲覧。


  12. ^ Winton, Richard; Christensen, Kim (2017年1月7日). “Charles Manson is returned to prison after stay at Bakersfield hospital”. Los Angeles Times. オリジナルの2017年1月7日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170107085511/http://www.latimes.com/local/lanow/la-me-ln-manson-returned-to-prison20170106-story.html 2017年1月7日閲覧。 


  13. ^ “無差別殺人犯のC・マンソン受刑者、死去 83歳”. AFPBB News. フランス通信社. (2017年11月20日). http://www.afpbb.com/articles/-/3151815 2017年11月20日閲覧。 


  14. ^ “ディカプリオとブラピが共演!タランティーノ新作『 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』”. シネマトゥデイ. (2048年3月1日). https://www.cinematoday.jp/news/N0098869 2018年9月2日閲覧。 


  15. ^ Mason™ - Webfont & Desktop font « MyFonts


  16. ^ Susan Atkins dies at 61; imprisoned Charles Manson follower - LA Times


  17. ^ http://10e.org/mt2/archives/200911/250337.php




関連項目




  • ローズマリーの赤ちゃん - シャロン・テート殺害の前年にその夫であるロマン・ポランスキー監督により公開されたホラー映画。


  • アクエリアス 刑事サム・ホディアック - マンソンが起こした事件を描いた刑事ドラマ。


  • ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド - マンソンが起こした事件をモチーフとした映画。



外部リンク



  • CharlesManson.com - Charles Manson, extensive information

  • Charlie's Family - Information and news related to the Manson girls

  • CieloDrive.com - Cielo Drive and the Manson Murders

  • Rosemary: Charlie Manson @ pHinnWeb

  • MansonDirect.com - Information by supporters of Charles Manson

  • Archive of website by Manson supporters, formerly atwa.info








Popular posts from this blog

MongoDB - Not Authorized To Execute Command

How to fix TextFormField cause rebuild widget in Flutter

in spring boot 2.1 many test slices are not allowed anymore due to multiple @BootstrapWith