御幣川
御幣川(おんべがわ)
長野県長野市の地名(篠ノ井御幣川)。旧・更級郡御幣川村。江戸時代中ごろまでは犀川犀口から分流して篠ノ井南部で千曲川に合流する川であった。しかし次第に犀口付近の河床が下がって取水できなくなった。このため現在は篠ノ井西部の山地からの流水を集める岡田川となっている。なお、戦国時代で起きた川中島の戦いで武田信玄と上杉謙信の一騎討ちは、八幡原ではなくこの川の中に馬を乗り入れた2人が刀で切りあったとする説もある。
三重県を流れる河川。本記事で記述する。
御幣川 | |
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御幣橋から上流方を望む | |
水系 | 一級水系 鈴鹿川 |
種別 | 一級河川 |
平均の流量 | -- m³/s |
流域面積 | -- km² |
水源 | 仙ヶ岳(三重県) |
水源の標高 | 961 m |
河口・合流先 | 安楽川(三重県) |
流域 | 日本 三重県 |
御幣川(おんべがわ)は、鈴鹿川水系の支流で、三重県中北部を流れる一級河川。
河川名は、かつてこの川で採れる鮎が伊勢神宮に御贄として献納されており[1]、それに先立ち川面に御幣を立て神事を執り行ったことに因む。但し現在は下流部に堰堤が築かれたため、鮎が伊勢湾から遡上できなくなった。
流域では2007年からミエゾウの化石の発掘が行われ、牙、臼歯、肋骨の化石が出土し、三重県総合博物館で展示されている[2]。
目次
1 地理
2 流域の自治体
3 主な支流
4 主な利水施設
5 並行する交通
6 流域の観光地
7 脚注
8 外部リンク
地理
鈴鹿山脈山系の仙ヶ岳東麓に発し、2つの沢が合さって小岐須渓谷を刻みつつ南東流。台地に出て間もなく、入道ヶ岳に発した鍋川を北から併せる。なおこの辺から、西側にひと山越えて同じく鈴鹿川水系の八島川が並行する。両者は1~2kmしか隔たっていない。
東名阪自動車道と交差して程なく南流に転じて亀山市に入り、約3kmで安楽川に注ぐ。並行してきた八島川は、御幣川が注ぐわずか400m西で、やはり安楽川に注いでいる。
流域の自治体
- 三重県
- 鈴鹿市
- 亀山市
主な支流
- 鍋川
主な利水施設
- 竜ヶ池
並行する交通
- 三重県道560号鈴鹿公園長沢線
- 国道360号
流域の観光地
- 小岐須渓谷
- 桃林寺
椿大神社 - 鍋川沿い
脚注
^ 三河の絹糸、志摩の鮑と共に、伊勢神宮三大御贄とされていた。
^ 中川良平「御幣川産ゾウ化石切歯(牙)」中日新聞2014年8月10日付朝刊、広域三重23ページ
外部リンク
- 御幣川の鮎と御贄神事