熱海市
あたみし 熱海市 | |||||
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熱海市街地と熱海港の全景 | |||||
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国 | ![]() |
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地方 | 中部地方、東海地方 |
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都道府県 | 静岡県 |
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団体コード | 22205-4 |
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法人番号 | 8000020222054 |
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面積 | 61.78km2 |
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総人口 | 36,426人 [編集] (推計人口、2019年2月1日) |
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人口密度 | 590人/km2 |
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隣接自治体 | 伊東市、伊豆の国市、田方郡函南町 神奈川県足柄下郡湯河原町 |
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市の木 | アタミザクラ |
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市の花 | ウメ |
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市の鳥: 市の色 |
カモメ ■スカイブルー |
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熱海市役所 | |||||
市長 | 齊藤栄 |
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所在地 | 〒413-8550 静岡県熱海市中央町1番1号 北緯35度5分45.5秒東経139度4分17.6秒座標: 北緯35度5分45.5秒 東経139度4分17.6秒 |
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外部リンク | 公式ウェブサイト |
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■ ― 政令指定都市 / ■ ― 市 / ■ ― 町 | |||||
ウィキプロジェクト |
熱海市(あたみし)は、静岡県の市。静岡県の最東部に位置し、神奈川県と接する。
目次
1 地理
2 歴史
2.1 近代以前
2.2 近代以後
2.2.1 主要年表
2.2.2 保養地・観光地として
2.2.3 その他
3 人口
4 行政
4.1 市長
4.2 歴代市長
4.3 別荘等所有税
4.4 地区
4.4.1 町内会
5 経済・交流
5.1 産業
5.2 近隣地域
5.2.1 市町村合併
5.3 姉妹都市(親善都市)
6 インフラ
6.1 交通
6.1.1 鉄道
6.1.2 バス
6.1.3 道路
6.1.4 航路
6.1.4.1 遊覧船
6.1.5 ロープウェイ
6.1.6 中止・廃止・計画段階
6.2 郵便番号
6.3 電話番号
6.4 メディア
6.4.1 テレビ電波
7 教育
7.1 大学院
7.2 専門学校
7.3 高等学校
7.4 中学校
7.5 小学校
7.6 幼稚園・保育園
8 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
8.1 神社
8.2 美術館・博物館
8.3 その他の建築物
8.4 公園・庭園
8.5 プール・海水浴
8.6 温泉
8.7 買い物・飲食
8.8 祭事
8.9 イベント
8.10 その他
9 熱海市を舞台とする作品
9.1 文学
9.2 映画
9.3 漫画
9.4 テレビアニメーション
9.5 テレビドラマ
9.6 楽曲
9.7 DVD
9.8 ゲームソフト
10 関連する有名人
10.1 出身者
10.2 ゆかりがある人物
11 参考文献
12 脚注
13 外部リンク
地理

熱海市中心部の空中写真。平地はほとんどなく、市街地や住宅地は傾斜地に形成されている。
1976年撮影の3枚を合成作成。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。
伊豆半島の東側付け根に位置し、相模湾に面する。市域内はほとんどが丘陵であり、別荘地や住宅なども高台の上に立つ所が多く、道路も勾配の急な坂が多い。海岸線もすぐに丘となる所がほとんどだが、中心部は埋め立てで砂浜海岸などが形成されている。
同じ相模灘に面する伊東市・湯河原町方面とは海岸に沿って地理的連続性を有するが、沼津市・函南町方面とは駿河湾水系との分水嶺となる急峻な丹那山地によって隔てられている。
なお、相模灘にある初島も市域内となっている。
歴史
近代以前
古くからの湯治の地であり、元々の地名表記は「阿多美」(阿多美郷)であったが[1]、海から熱い湯が湧き出ていたことや「あつうみが崎」とも呼ばれていたことなどから、江戸時代までには「熱海」表記が定着した[2]。
熱海温泉の開湯伝説としては、奈良時代に箱根の万巻上人が、漁民を困らせていた海中にあった泉脈を山里(大湯)へ移し、そこに湯前神社(湯前権現)を作ったという由来が伝わっている[2]。
戦国時代以前までは、源頼朝や鎌倉幕府3代将軍源実朝をはじめとする東国武士に崇敬された伊豆山神社(走湯神社, 伊豆山権現)の麓にある伊豆山温泉(走り湯)の方が有名だったが、1602年と1604年に徳川家康が熱海に湯治に来て気に入り、江戸幕府3代将軍徳川家光が現在熱海市役所がある場所に湯治用の「御殿」(ごてん)を造ったり、4代徳川家綱以降は熱海の湯を江戸城まで運ばせる「御汲湯」(おくみゆ)が行われるなど[3][4]、将軍御用達の湯として徳川家に愛用されたため、熱海温泉は江戸時代には「温泉番付」で行司役の一角を占めるほどに全国的な知名度と特権的格付けを獲得した。
江戸時代の熱海温泉は、「大湯」の周辺(現・熱海ニューフジヤホテル別館(アネックス)周辺)に27戸程度の「湯戸」(ゆこ)と呼ばれる引湯権を持った特権的な温泉宿が連なって湯治場が形成されていた。江戸時代の熱海村は幕府直轄地(天領)だったため、江戸に滞在している大名・旗本やその親族も、幕府の許可を得て度々湯治に訪れた[5][6]。
(なお、「御殿」跡は明治維新後に熱海村の公有地となるが、三菱の岩崎弥太郎が1878年(明治11年)に買い取って宮内省へ提供し、1889年(明治22年)から1931年(昭和6年)まで、主に大正天皇の療養を目的とした、当時横浜・神戸に次ぐ3番目の御用邸である「熱海御用邸」が建てられていた[4]。その後熱海町へと払い下げられ、現在当地には市役所が立っている。)
近代以後
主要年表

1900年前後の熱海

熱海駅前に展示されている軽便鉄道の蒸気機関車

親水公園

熱海駅ビル「ラスカ熱海」
1889年(明治22年)
- 1月1日 - 東京~熱海間で日本初の市外電話用電話回線が敷かれる[4]。
- 4月1日 - 町村制の施行により、熱海村、伊豆山村、泉村、初島が合併して賀茂郡熱海村が発足。
- 6月 - 「熱海御用邸」竣工[4]。
1891年(明治24年)6月11日 - 熱海村が町制施行して熱海町となる。- 1896年(明治29年)
- 3月12日 - 豆相人車鉄道熱海〜小田原間開通。
- 4月1日 - 郡制の施行により所属郡が田方郡に変更。
- 1897年(明治30年)〜1902年(明治35年) - 尾崎紅葉が読売新聞に『金色夜叉』を連載、爆発的人気となり熱海の知名度向上に貢献[4]。
- 1906年(明治39年)6月15日 - 豆相人車鉄道が熱海鉄道に社名変更。
- 1907年(明治40年)12月 - 熱海鉄道が人車鉄道から軽便鉄道の蒸気機関車へと切り替え[4]。
- 1924年(大正13年) - 国鉄熱海線(国府津駅〜熱海駅間)開通[7]。
- 1934年(昭和9年) - 丹那トンネル開通[8]。熱海駅〜沼津駅間が開通し、国鉄東海道本線が(現・御殿場線ルートから)現ルートへと切り替えられる。
- 1935年(昭和10年)3月30日 - 国鉄伊東線の熱海駅〜網代駅間が開業。
- 1937年(昭和12年)4月10日 - 熱海町と多賀村が合併し熱海市が発足[9]。
- 1938年(昭和13年)12月15日 - 国鉄伊東線(熱海駅〜伊東駅間)全面開通。
- 1950年 昭和25年)
4月13日 - 熱海大火発生、市街中心部焼失[8]。- 5月1日 - 静岡県熱海復興事務所開設[8]。
- 8月1日 - 「熱海国際観光温泉文化都市建設法」が公布、国際観光文化都市指定[8]。
- 1957年(昭和32年)
- 4月1日 - 網代町を編入合併。
熱海美術館(MOA美術館の前身)開館。
- 1959年(昭和34年) - 熱海城開業。
- 1962年(昭和37年) - 伊豆スカイライン(十国峠-巣雲山)開通。
- 1964年(昭和39年)10月1日 - 東海道新幹線開業[8]。
- 1965年(昭和40年)8月1日 - 熱海後楽園開業、熱海ビーチライン供用開始。
- 1966年(昭和41年) - 熱海新道供用開始。
- 1973年(昭和48年) - 熱函道路供用開始。
- 1986年(昭和61年) - 熱海サンビーチ完成、貫一・お宮像設置[10]。
- 1997年(平成9年)- 2009年(平成21年) - 渚親水公園造成。
- 1999年(平成11年)4月14日 - エフエム熱海(現・エフエム熱海湯河原(Ciao!))開局。
- 2004年(平成16年) - 長浜海水浴場が新装オープン[11]。
- 2016年(平成28年)11月25日 - 熱海駅ビル「ラスカ熱海」開業。
- 2017年(平成29年)4月 - 市制施行80周年を記念し、『熱海温泉誌』を発行。
- 2018年(平成30年)6月〜7月 - 熱海国際映画祭を初開催。
保養地・観光地として
既述の通り、熱海は江戸時代までには隣接する湯河原や箱根地域などと共に、江戸の西部近郊の温泉保養地としての地位を確立しており、江戸が東京になった明治以降も、多くの政治家や政府高官が保養や会談のために訪れていたため、1889年(明治22年)には日本で最初に東京との市外電話が敷かれ、また同年には後の大正天皇のための「熱海御用邸」が竣工している[4]。
1896年(明治29年)に開通した豆相人車鉄道(熱海~小田原間)が、11年後の1907年(明治40年)には小型の蒸気機関車が牽引する軽便鉄道となり、交通の便がかなり改善されたことで、明治末から大正時代以降は、それまでの政治家・皇族といった一部の特権階級に限られていた従来の来遊客層に加え、学者・文人・実業家なども熱海に訪れるようになり、中には「双柿舎」を作った坪内逍遥や、後の「起雲閣」を作った内田信也(戦後には、谷崎潤一郎や志賀直哉なども)のように、そのまま熱海に別荘を設ける者も出てくるようになり、市街地も拡大されていった[7]。また、尾崎紅葉の『金色夜叉』、島崎藤村の『熱海土産』、芥川龍之介の『トロツコ』のように、熱海が文学作品の舞台としても扱われるようになり、庶民の認知度も高まるようになる。
1924年(大正13年)に国鉄の熱海線(国府津〜熱海間)が開通し、さらに1934年(昭和9年)に丹那トンネルが開通して沼津と連結され、東海道線が(現・御殿場線のルートから)熱海を経由する現ルートへと切り替わったことで、交通の便が劇的に向上し、また関西方面からの来遊客も加わるようになったことで、これ以降熱海への来遊客は目覚しく増えるようになり、またその内容も湯治から団体旅行中心となり、それに対応すべく旅館・各種施設も増えたことで、熱海は「湯治場」から「温泉観光都市」へと変容していくことになる[8]。
1950年(昭和25年)4月13日には、市街地を焼失する「熱海大火」を経験するが、同年8月1日には「熱海国際観光温泉文化都市建設法」が公布され、国際観光温泉文化都市としての社会基盤を整えるべく、区画整理による市外中心部の再建、道路・港湾の整備、市庁舎・観光会館の建築、衛生施設の建設整備、市営住宅の建設などが進められたことで、3年後には大火以前の水準を回復し、超えることになる[8]。
1964年(昭和39年)10月1日には東海道新幹線が開通し、熱海駅は開業後10ヶ月の1日平均乗降客数が8092人で、東京・新大阪・名古屋・京都についで第5位となる[8]。また、その前後の1960年代(昭和30-40年代)頃には、伊豆スカイライン・熱海ビーチライン・熱海新道・熱函道路といった各方面をつなぐ道路も整備され、熱海美術館・熱海城・熱海後楽園などの各種施設も開館するなど、より観光地としての地位を確固たるものにしていく。そして1969年(昭和44年)には、年間の観光客数がピークの532万人に達した[12]。
1970年代(昭和50年代)に入ると、海外旅行ブームや旅行形態の変化のあおりを受けつつ、観光客数(観光入込客数)は年間400万人台を漸減ないしは横ばいで推移していく[10]。他方で西洋風別荘やリゾートマンションが増えていき、特に1980年代後半~1990年代初頭のバブル景気においては、リゾートマンションが数多く作られた。(東京近郊で新幹線と温泉・海・山が揃っているという立地条件の良さゆえに、2000年代以降の現在においても、熱海ではリゾートマンションが他の地域と比べると継続的に作られ続けている。)
1990年代に入ると、バブル崩壊と景気低迷、企業の経費削減による団体旅行(社員旅行・慰安旅行)の減少・縮小や保養所の閉鎖、少子化、施設の老朽化などの影響もあり、観光客数(観光入込客数)は年間300万人台を漸減していくようになり、それに合わせて旅館の数も減少していく[10]。
2000年代に入ってもこの傾向は変わらず、2000年代後半には観光客数(観光入込客数)は年間200万人台にまで落ち込むが、東日本大震災があった2011年(平成23年)に250万人程度まで大きく落ち込んだ後は、反転して2015年(平成27年)に宿泊ベースで300万人台に戻った後も回復傾向にある[10]。理由としては、沿岸部の親水公園の整備や、駅ビル開業、様々な大手ホテルチェーンによる市内のホテルの買収・合理化など、各種施設の改装・刷新が進み、「古びた昭和の温泉街」から「お洒落で便利なリゾート地」へのより一層の脱皮が進んだこと(他方で、首都圏の都市部などと比べると再開発が緩やかなので、新旧の施設・店舗が混在しており、「レトロ」も熱海観光の売り文句の1つとなっている)や、齊藤栄市政下における財政再建の進展と積極果敢な官民挙げてのイベントやメディアPR、消費者の国内回帰現象、東京近郊で「新幹線・温泉・海・山」を兼ね備えた熱海の立地条件の良さの再評価などが挙げられる。
その他
財政問題
2006年(平成18年)12月5日、熱海市の財政再建を期待されて当選した齊藤栄市長によって、「熱海市財政危機宣言」が発表されている。(表現が強過ぎるとの各方面からの苦情・批判を受け、翌月の2007年(平成19年)1月25日には「熱海市財政再建スタート宣言」へと改名している[13]。)
これは当時の財政赤字比率が30%を超え、財政調整基金が底を尽きかけていた熱海市の財政状況を、5年後をめどに再建させることを目指したものであり、実際に5年後には不良債務残高を24.1億円減少させ、財政調整基金残高を17.4億円増加させるなど、財政再建に成功している[14]。こうした手腕が評価され、齊藤栄市長は熱海市政史上初めて4期以上務める市長となった。
関東・神奈川方面とのつながり・連携
主要駅の熱海駅は、上述してきたような鉄道開発の経緯もあり、静岡県内の東海道本線の駅では唯一、JR東日本の管轄となっており、熱海駅発の東海道本線のほとんどの列車が東京駅まで乗り入れている[15]。
このような事情から、静岡県内であっても中部地方ではなく関東地方の一部として扱われることがある。
熱海市最北部の泉地区は、千歳川(熱海市と湯河原町、また静岡県(伊豆国)と神奈川県(相模国)の境界となっている川)を中心とした「湯河原温泉」エリアの南部(「伊豆湯河原温泉」エリア)を構成しており、両者は一体的な関係にあるため、昭和時代から度々泉地区の湯河原町への編入合併が議論となってきたが、県をまたいだ編入合併となるため困難も多く実現には至っていない。平成の大合併時には、熱海市と湯河原町、湯河原町と真鶴町の合併がそれぞれ検討されたが、熱海市との合併を湯河原町が拒否し、湯河原町との合併を真鶴町が拒否するといった具合に、人口が少なく立場が弱い側が拒否する格好で不調に終わっている。
こうした地理的特性を抱えているため、1999年に開業したエフエム熱海は、2001年には放送エリアを拡大してエフエム熱海湯河原となり、放送エリアに湯河原町・真鶴町も加えている。
また、神奈川県西部地域及び熱海市、計11市町の行政と観光関連事業者・団体が連携して滞在型の観光地づくりを目指す「箱根・湯河原・熱海・あしがら観光圏」[16]が、2010年4月28日、観光圏整備法により国に認定された。
他方で、テレビ電波に関しては、2011年からのデジタル化によって、放送区域の規制が厳格化され、ケーブルテレビ局による「東京波」の再送信が静岡県である熱海市では禁止になってしまったため、真鶴町・湯河原町の中継局(小田原テレビ中継局・湯河原中継局)からの「東京波」が山に妨げられて届かない熱海市内の一部地域では、ケーブルテレビ局による「東京波」再送信が停止された2018年10月以降は「東京波」が見られなくなり、「テレビ電波の分断」が生じてしまっている。
人口
熱海市は全国平均と比べて少子高齢化が進んでいる。人口減少も著しいが、地方交付税の不交付団体であるため、過疎地域への指定は免れている。
![]() | |
熱海市と全国の年齢別人口分布(2005年) |
熱海市の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 熱海市 ■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 |
熱海市(に相当する地域)の人口の推移![]() ► | |
総務省統計局 国勢調査より |
行政
市長
- 市長:齊藤栄(2006年9月14日就任、4期目)
歴代市長
- 樋口修次(1937年7月25日 - 1943年3月31日)
- 水谷良雄(1943年5月6日 - 1945年9月25日)
鶴見憲(1945年10月4日 -1947年4月1日)- 岸衛(1947年4月6日 - 1948年7月12日)
- 宗秋月(1948年9月8日 - 1952年2月28日、1期)
- 山形文雄(1952年4月6日 - 1956年4月16日、1期)
小松勇次(1956年4月17日 - 1962年7月29日、2期途中)- 市川止(1962年9月14日 - 1970年9月13日、2期)
- 川口美雄(1970年9月14日 - 1982年9月13日、3期)
- 内田滋(1982年9月14日 -1994年9月13日、3期)
- 川口市雄(1994年9月14日 - 2006年9月13日、3期)
齊藤栄(2006年9月14日 - 4期目)
別荘等所有税
- 古くからの観光地であり、全国でも珍しく別荘税を徴収している。
地区
泉(いずみ) - 千歳川を中心とした「湯河原温泉」エリアの南部(「伊豆湯河原温泉」)を構成する熱海市最北部の地区。南方山中には「ゆずり葉」、南東沿岸部(門川南方)には「大黒崎(おおくろさき)」と呼ばれる住宅地区を抱える。
伊豆山(いずさん) - 伊豆山神社と伊豆山温泉(走り湯)を中心とした地区。北部山側の七尾(ななお)、北部海側の東伊豆山町・稲村町、中心部の仲道町・浜町、南方山側の岸谷町などに分かれる。また、ほぼ同程度の北緯に位置する西方の内陸地域である熱海駅裏の北部(熱海倶楽部ゴルフ場周辺)、来宮駅裏北部の土沢地区、姫の沢公園、そして伊豆山神社のルーツでもある十国峠(日金山)の日金山東光寺なども、住所上は伊豆山に含まれている。
熱海市街地 - 概ね北東から南西に伸びているイメージなので、慣習的に北部を「東部」、南部を「西部」と呼んでいる。
東部 - 桃山小学校・熱海中学校・熱海駅などを中心とした北部地区。海光町、桃山町、林ガ丘町、春日町、田原本町、東海岸町、咲見町など。
中部 - 第一小学校・来宮神社・来宮駅・市役所を中心とした中部地区。相の原町、西熱海町、日金町、緑ヶ丘町、笹良ヶ台町、 西山町、梅園町、福道町、上宿町、銀座町、水口町、中央町、渚町など。
西部 - 第二小学校・今宮神社を中心とした南部地区。清水町、昭和町、和田浜南町、和田町、小嵐町、桜木町、桜町、梅花町、紅葉ガ丘町、青葉町、山手町など。
南熱海
多賀(たが)
上多賀(かみたが) - 多賀地区北部。多賀神社を中心とした地区。北方山側には市内最大の別荘地「熱海自然郷」があり、その奥には熱海市の最高峰である多賀火山の玄岳(くろたけ)がある。海側には南方に「長浜海水浴場」があり、北方の「赤根崎(あかねざき)」や、アカオビーチリゾート/アカオハーブ&ローズガーデンがある「曽我浦(そがうら)」なども住所上は「上多賀」に含まれる。また、長浜を臨む南方の山の手には、伊豆多賀駅と熱海高校もある。
下多賀(しもたが) - 多賀地区南部。下多賀神社を中心とした地区。多賀小学校・多賀中学校の所在地であり、大型スーパーなどもある南熱海の中心的な地区。山伏峠を通って伊豆の国市(大仁)へと抜ける県道80号も通っている。下述する南方の諸地区も住所上「下多賀」として包含する。
中野(なかの) - 津島神社を中心とする住宅地区。山側には亀石峠へと抜けて県道19号(宇佐美大仁道路)に合流する1車線の小道も通っている。
小山(おやま) - 熱海市役所の「南熱海支所」所在地。海側に「熱海マリーナ」「小山臨海公園」「南熱海マリンホール」などがある。
和田木(わだき) - 網代駅が所在。東隣りの網代地区と共に「網代温泉」エリアを構成。南方山中には「あじろ南熱海が丘」「南熱海グリーンヒル」などの別荘地を抱える。
網代(あじろ) - 熱海市最南部の漁業地区。網代漁港がある。南方山側の中腹には気象庁の気象観測所があるので、関東や静岡県の天気予報では「網代」の名がよく見られる。南方山中から南東沿岸にかけては和田木地区と地続きの別荘地を抱える。
初島(はつしま) - 熱海港と伊東港から往来できる網代の東方海上の観光島。「静岡県の東端」であると同時に、「静岡県唯一の有人島」でもある(伊豆大島をはじめとする伊豆諸島は、東京都管轄であるため)。また、十国峠・熱海峠〜伊豆スカイラインのような山地以外では唯一市内から富士山を見ることができる場所でもある。出入口となる初島港と、地元民の店舗・住居・共同体施設は北部に集中し、それ以外は南西部をリゾートトラスト系の「エクシブ初島」の施設が、南東部を富士急系の「初島アイランドリゾート」の施設がそれぞれ占めている。その狭間の南部の高台には、熱海テレビ中継局の電波塔と初島灯台が建っている。
町内会
熱海市街地では、住所に用いられている「町名」とは異なる名称・区分の「町内会」が存在しており、祭り・運動会・ゴミ収集など、コミュニティに関する事柄はこの「町内会」単位で行われることが多い。
町内会 |
町名 |
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海光町 |
海光町・春日町 |
東田原町 |
春日町 |
田原町 |
田原本町・春日町・東海岸町 |
田原本町 |
田原本町・咲見町 |
桃山台町 |
桃山町・林ガ丘町・(伊豆山) |
和光町(和光園) |
桃山町・林ガ丘町 |
林が丘西 |
林ガ丘町 |
汐見町 |
東海岸町 |
東町 |
東海岸町・咲見町・銀座町・渚町 |
咲見町 |
咲見町・林ガ丘町 |
温泉通り町 |
咲見町・上宿町 |
東銀座町 |
咲見町 |
銀座町 |
銀座町・渚町 |
浜町 |
銀座町・渚町 |
中央渚 |
渚町 |
友楽町 |
中央町・銀座町 |
本町 |
中央町・銀座町・上宿町 |
旭町 |
中央町・渚町 |
新宿町 |
中央町・上宿町・水口町 |
仲田町 |
上宿町・水口町 |
福道町 |
梅園町・福道町・水口町 |
西熱海本町 |
西熱海町 |
新西熱海 |
西熱海町 |
土沢 |
日金町 |
下松田町 |
日金町・緑ヶ丘町・西山町 |
笹良ヶ台町 |
笹良ヶ台町・緑ヶ丘町 |
清水町 |
清水町・中央町 |
旭町二丁目 |
清水町・渚町 |
和田浜南町 |
和田浜南町・昭和町・渚町 |
下天神町 |
昭和町・清水町・水口町 |
天神町 |
昭和町 |
上天神町 |
昭和町・小嵐町 |
天神山 |
小嵐町 |
上小嵐町 |
(上小嵐団地) |
小嵐町 |
小嵐町・桜町 |
桜町 |
桜町・和田町 |
上和田町 |
和田町 |
栄町 |
和田町・桜木町 |
錦町 |
和田町・桜木町・熱海 |
桜ヶ丘町 |
桜木町 |
上紅葉ガ丘町 |
紅葉ガ丘町 |
日向町 |
青葉町 |
和田山町 |
青葉町 |
前の沢町 |
山手町 |
ひばりヶ丘町 |
(和田山市営団地) |
経済・交流

係留されたヨットとホテル群

熱海市の夜景(2015年02月)
産業
観光を中心とした産業が主軸で、平成17年度の国勢調査では次のような結果が出ている。
第1次産業に従事する者 : 1.7%
第2次産業に従事する者 : 12%
- そのうち67%が建設業の従事者である。
第3次産業に従事する者 : 85%
- そのうち30%が飲食店や宿泊業の従事者である。
近隣地域
神奈川や東京の影響が大きく、いつの国勢調査においても、静岡県で唯一、関東大都市圏に含まれている[17]。
また、就業地別では、湯河原町・小田原市といった神奈川県西部方面への流動が、丹那トンネル以西の県東地区への流動を上回っているとともに、東京都区部・横浜市への流動が静岡市への流動を圧倒的に上回っている[18]。
市町村合併
現在のところ、どの隣接市町村とも合併は実施されていないが、平成の大合併の際には、市民アンケートの結果[19]を受けて、交流の深い湯河原町と合併して神奈川県に移籍することを検討した経緯があり、新聞などで報道され注目を浴びた。
姉妹都市(親善都市)
大分県別府市 - 1966年8月姉妹都市提携
サンレモ市(イタリア共和国) - 1976年11月姉妹都市提携
カスカイス市(ポルトガル共和国) - 1990年7月姉妹都市提携
珠海市(中華人民共和国) - 2004年7月友好都市提携
インフラ
交通
鉄道
東海旅客鉄道(JR東海)
東海道新幹線
- - 熱海駅 -
東日本旅客鉄道(JR東日本)
東海道本線
- - 熱海駅 - 来宮信号所
伊東線
- 熱海駅 - 来宮駅 - 伊豆多賀駅 - 網代駅 -
- 中心となる駅:熱海駅
現在、JR東日本の東海道本線は熱海の先の来宮信号場までで、この先の丹那トンネルよりJR東海の管内となる。信号場では客扱い、乗務員の交代が出来ないため、どちらも熱海駅で行われる。これにより熱海駅を境に横浜・東京方面と沼津・静岡方面の在来線運行の起点となっており、熱海駅発着の列車は多い。また伊豆急行線の普通列車も熱海駅まで乗り入れており、同様に下田方面への起点ともなっている。
過去には東海道本線(当時の熱海線:国府津 - 熱海)が開業する前に、人車軌道・軽便鉄道として豆相人車鉄道→熱海鉄道が1895年 - 1923年の間存在した。また日本遊覧飛行鉄道という伊東市までを結ぶモノレールの敷設計画も戦前に存在し、戦後も熱海モノレールが計画され、当時の運輸省から免許が出されたが諸般の事情で工事ができず、結局幻のモノレールとなった。
バス
いずれも熱海駅を中心としている。
伊豆東海バス(小田急系) - 市街地および市内各地
湯〜遊〜バス - 市街地名所巡り
伊豆箱根バス(西武系) - 市街地および箱根方面
道路
- 有料道路
熱海ビーチライン - 北接する神奈川県湯河原町沿岸の門川地区から熱海サンビーチまで、国道135号と並行する海岸際を通って至る。
伊豆スカイライン - 十国峠の南に位置する熱海峠から、玄岳を経由しつつ山側の稜線を南へと縦断する(至・天城高原)。
- 一般国道
国道135号 - 北接する湯河原町から、市内沿岸部を南へ縦断して伊東市へ至る。
- 主要地方道
静岡県道102号十国峠伊豆山線 - 泉地区(伊豆湯河原温泉地区)から、泉小中学校・ゆずり葉住宅地脇を経由しつつ山中を南進し、伊豆山七尾地区の山を下って国道135号上の伊豆山交差点へと至る。
静岡県道11号熱海函南線(熱海街道) - 国道135号上の中央町交差点から山側へと西進し、市役所脇、来宮駅前、熱海梅園脇を通って、函南町へと至る。南側の新道は、鷹ノ巣山トンネル、熱函道路を経由し、丹那盆地とその南の別荘地との間を西へと抜けて函南町中心部へと至る。
静岡県道20号熱海箱根峠線 - 来宮駅近くの福道町交差点から県道11号(熱海街道)と分岐し、来宮神社前を通って蛇行しながら北西へと進み、西熱海町と笹良ヶ原町の間を通って笹尻交差点で県道11号(熱海街道)に再合流する。北上して函南町に入り熱海峠で再度県道11号(熱海街道・旧道)と分岐した後は、さらに北上して箱根峠へと至る。
頼朝ライン - 市街地から多賀地区北部(上多賀)へと山側から縦断する道路の名称。県道11号(熱海街道)上の梅園前交差点を南へと分岐し、紅葉ガ丘町や熱海新道を縦断しながら上多賀へと至る。
熱海新道 - 熱海市街地と多賀地区の間の山を横断する道路であり、海側の錦ヶ浦・熱海城から西進し、市内最大の別荘地である「熱海自然郷」を経由して、伊豆スカイラインの玄岳インターチェンジへと至る。
静岡県道80号熱海大仁線 - 多賀地区南部(下多賀)の国道135号(旧道)から山側へと西進し、山伏峠を経由して伊豆の国市(大仁)へと至る。
航路
熱海港 - 初島
富士急マリンリゾートの高速船「イル・ド・バカンス」(600〜800人乗り)で片道25分。7:30〜17:50で9往復程度。大人片道1300円。
- 熱海港 - 伊豆大島(東京都大島町)
東海汽船のジェット船(250人乗り)で片道45分。一日一往復(熱海発9時台、大島発15時台)、大人片道4700円程度。
遊覧船
- 熱海遊覧船サンレモ - 海中を覗ける遊覧船で、親水公園南側の渚デッキから、天候に応じて錦ヶ浦・初島・サンビーチ方面を周遊。
- サンレモピッコロ - 小型ボートで錦ヶ浦・赤根崎方面を周遊。
ロープウェイ
アタミロープウェイ - 熱海港・熱海後楽園エリアと、あいじょう岬・熱海秘宝館や熱海城・熱海トリックアート迷宮館などがある八幡山山頂をつなぐ。
中止・廃止・計画段階
熱海モノレール - 熱海駅前の第一ビル地下3階から熱海港までをモノレールでつなぐ予定だったが建設途中で中止。
熱海高原ロープウェイ - 現在の星野リゾート・リゾナーレ熱海(旧・あたみ百万石)付近にあった「熱海サボテン公園」と、伊豆スカイラインの玄岳インターチェンジの北方にあった「玄岳ドライブイン」をつないでいたが、開業後3年足らずで廃止。- 未来都市計画フラックスタウン・熱海 - 東芝エレベータは、2020年をめどに新しい交通システム“シェアリングビークル”を生かした「フラックスタウン・熱海」という未来都市計画を立案している。 [1][2]
郵便番号
郵便番号は以下の通りである。2006年10月1日に変更。
熱海郵便局:413-00xx、413-85xx、413-86xx、413-87xx、413-01xx
電話番号
市外局番は大部分がNTT西日本管内の0557(NTT西日本伊東MA)だが、奥湯河原に接する泉は0465(NTT東日本小田原MA)で、NTT東日本の管内になる。
メディア
熱海新聞(伊豆新聞社発行)- 熱海ネット新聞
伊豆急ケーブルネットワーク(IKC)- (新光アンテナ設備(※緑ガ丘地区のみ))
FM熱海湯河原(FM79.6MHz, Ciao!)
テレビ電波
真鶴半島中央にある小田原テレビ中継局や、東京スカイツリー(さらに、泉地区では湯河原テレビ中継局)からは関東広域圏の放送電波(東京波・関東波)が、初島の熱海中継局や、玄岳北方の熱海網代テレビ中継局からは静岡ローカル放送局の放送電波(静岡波)が届くため、両方に開かれた地域であればアンテナ環境を整えるだけでどちらも視聴することができる。しかし山によって片方の電波が妨げられている地域では、他方の放送しか視聴することができない。(ただし、静岡波に関しては、下述するように地元ケーブルテレビ局と契約すれば、どこでも視聴可能となる。)
関東・神奈川方面とのつながりが強い土地柄ゆえ、関東方面のテレビ電波(東京波)に対する需要が高く、それが山に妨げられている地域では、かつては地元ケーブルテレビ局と契約することでその視聴が可能だったが、2011年のデジタル化以降、総務省方針で放送区域の規制が厳格化され、地元ケーブルテレビ局による東京波再送信が困難になり、強制的に静岡波のみの提供となるため、東京波再送信提供が終了する2018年10月以降は、東京波が山に妨げられている一部地域(27%程度[20])では東京波の視聴が不可能になり、静岡波のみ視聴可能となる[21]。
東京波を良好に視聴できる地域は、湯河原テレビ中継局付近に立地している泉地区と、真鶴半島中央にある小田原テレビ中継局や東京スカイツリー方向に開かれている市街地の高層建築や市街地南岸部、多賀地区南部(下多賀)などをはじめとする沿岸部であり、視聴が困難な地域は、関東・神奈川方面(北東)に山を背負うことになる伊豆山地区、市街地西部・北部、多賀地区北部(上多賀)の内陸部など[20]。
(なお、「東京波を受信できる別宅」を所有している者であれば、「Slingbox」のようなインターネット転送機器を使用してそのテレビ電波をインターネット転送することで、「私的利用」の範囲内で東京波を視聴することは可能である。)
教育
大学院
- 私立
国際医療福祉大学大学院 熱海キャンパス(国際医療福祉大学熱海病院内)
専門学校
国際観光専門学校(高村育英会)
国際医療管理専門学校・熱海校
国際ペットビジネス専門学校・熱海校
高等学校
- 静岡県立熱海高等学校
中学校
- 熱海市立泉中学校
- 熱海市立熱海中学校
- 熱海市立多賀中学校
- 熱海市立初島中学校
小学校
- 熱海市立泉小学校
- 熱海市立伊豆山小学校
- 熱海市立桃山小学校
- 熱海市立第一小学校
- 熱海市立第二小学校
- 熱海市立多賀小学校
- 熱海市立網代小学校
- 熱海市立初島小学校
幼稚園・保育園
- 市立幼稚園
- 熱海市立泉幼稚園
- 熱海市立伊豆山幼稚園
- 熱海市立緑ガ丘幼稚園
- 熱海市立多賀幼稚園
- 熱海市立網代幼稚園
- 市立保育園
- 熱海市立小嵐保育園
- 熱海市立和田木保育園
- 熱海市立初島保育園
- 私立
- MOA幼児学園
- 富士保育園
- 栄光熱海中央保育園
- 栄光熱海さきみ保育園
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

来宮神社
海水浴客でにぎわうサンビーチ

上多賀の長浜海水浴場

熱海城

熱海駅南脇(海側)の仲見世商店街

熱海駅南脇(山側)の平和通り商店街
お宮の松
神社
来宮神社 - 熱海市街地の中心的な神社。御神木の「大楠」(天然記念物)は樹齢2000年超で、日本で2番目の大きさ。
湯前神社 - 大湯間歇泉の近くにある熱海温泉を象徴する神社。
伊豆山神社(伊豆山権現) - 伊豆山地区にある格式高い神社。源頼朝以来、東国武士の崇敬の対象ともなり、箱根神社(箱根権現)と共に「二所権現」として「二所詣」が行われたり、三嶋大社も加えた「三社詣」が行われたりもした[22][23]。
その他の神社
- 御殿稲荷神社 - 市役所の裏手にあるかつての御殿(ごてん)の名残的神社。
- 今宮神社 - 市街地南部の中心的神社。
- 多賀神社 - 多賀地区北部(上多賀)の神社。
- 下多賀神社 - 多賀地区南部(下多賀)の神社。
- 津島神社 - 下多賀・中野地区の神社。
- 小山神明宮 - 下多賀・小山地区の神社。
- 和田木神社 - 下多賀・和田木地区の神社。
- 阿治古神社 - 網代地区の神社。
- 初木神社 - 初島の神社。伊豆山神社の境外社。
美術館・博物館
- MOA美術館
- 熱海秘宝館
- 熱海トリックアート迷宮館
池田満寿夫・佐藤陽子 創作の家
- 池田満寿夫記念館
中山晋平記念館(熱海梅園内)
澤田政廣記念美術館(熱海梅園内)
戸田幸四郎絵本美術館(熱海自然郷内)
その他の建築物
- 旧日向別邸(ブルーノ・タウト熱海の家)
- 熱海陽和洞(岩崎別邸・グループ企業外非公開[24][25])
起雲閣 - 鉄道相・農商相・農相・内田信也、実業家根津嘉一郎別邸、その後旅館として使われていた。
双柿舎 - 坪内逍遥の晩年の邸宅。- 熱海城
公園・庭園
- 泉公園
子恋の森公園 - 伊豆山神社裏手。
サンデッキ - 熱海サンビーチ前。お宮の松の南方。
ジャカランダ遊歩道 - 熱海サンビーチ前。サンデッキの南方。
糸川遊歩道(熱海桜)
親水公園(ムーンテラス・スカイデッキ・レインボーデッキ・渚デッキ)- 渚小公園
熱海海浜公園 - マリンスパあたみ脇。
サンレモ公園 - 熱海港脇。- 熱海梅園
- 姫の沢公園
- アカオハーブ&ローズガーデン
- 長浜海浜公園
さくらの名所散策路(四季の道) - 伊豆多賀駅と熱海高校をつなぐ道。ヒマラヤザクラ・熱海桜など。
鹿ヶ谷公園 - 中野地区山中。
中野かじかわ公園 - 中野地区山側。- 小山臨海公園
大縄公園 - 和田木地区海側。
月見ヶ丘公園 - 和田木地区山側。
網代朝日山公園 - 網代地区山中。
初島公園 - 初島中央。
プール・海水浴
- 熱海サンビーチ
- マリンスパあたみ
- アカオビーチリゾート
- 長浜海水浴場
網代温泉海水浴場(大縄海水浴場)
温泉
伊豆湯河原温泉 - 北端の泉地区の温泉。千歳川を中心とした湯河原温泉エリアの南部を構成。
伊豆山温泉 - 伊豆山地区の温泉。沿岸部の「走り湯」が代表的。
熱海温泉 - 熱海市街地の温泉の総称。
- 熱海七湯 - 大湯・野中の湯・佐治郎の湯・風呂の湯・清左右衛門の湯・河原湯・小沢の湯
南熱海温泉 - 南熱海地区の温泉を総称する際に用いられる呼称[6]。
伊豆多賀温泉 - 多賀地区、特に上多賀の長浜海水浴場前の宿群の温泉に対して用いられる呼称。
網代温泉 - 南端の網代地区から多賀地区南部(下多賀)の一部(和田木)にかけて。場合によっては多賀地区全体も含めた「南熱海温泉」の別称としてこの名が用いられることもある。
買い物・飲食
- ラスカ熱海
第一ビル(ATAMIX)- 仲見世商店街
- 平和通り商店街
- 熱海銀座商店街
マックスバリュ熱海店
業務スーパー熱海店
祭事
- こがし祭 - 来宮神社の例大祭。例年7月(14)・15・16日に行われる。
- 湯まつり - 湯前神社の秋季例大祭。9月末〜10月初頭頃。
イベント
熱海海上花火大会 - 年に十数回行われる花火大会(春から夏にかけて(4月〜8月)が中心。その他9月に1回、12月に2回程度。)
熱海梅園梅まつり(1月上旬〜3月上旬)
あたみ桜まつり(1月下旬~2月中旬、糸川沿いなどで熱海桜が開花)[26]
- 春の熱海ビール祭り(5月初頭)
こがし祭り山車コンクール(7月16日夜、来宮神社例大祭関連)- 網代ベイフェスティバル(7月下旬、阿治古神社例大祭関連)
- 湯河原サンバパレード&伊豆湯河原温泉納涼花火大会(7月末)
あたみビール祭り(8月初頭)- 初島・熱海間団体競泳大会(8月4日)
- 伊豆多賀海上花火大会(8月12日)
- 網代温泉ふるさと祭り(8月14日〜15日)
- 百八体流灯祭・網代温泉海上花火大会(8月16日)
- 伊豆山温泉納涼海上花火大会&さざえ祭り(8月20日〜22日)
湯汲み道中(9月末〜10月初頭頃、湯前神社秋季例大祭関連)- 熱海ハロウィン パレード(10月末付近)
- 熱海おさかなフェスティバル(11月初頭)
- 網代ひもの祭り(11月〜2月の各月中旬)
熱海梅園もみじまつり(11月下旬〜12月上旬)- 熱海芸妓見番(毎週土・日 11:00~華の舞開催)
過去のイベント
熱海湯らっくすマラソン大会[27]
熱海花の博覧会(2004年に開催された)- 熱海ラブプラス現象(まつり)キャンペーン - 2010年7月10日から同年8月31日まで[28][29]
その他
- 逢初橋
- 秋戸郷跡
- お宮の松
- 大湯間歇泉
- あいじょう岬
- 錦ヶ浦
- 頼朝の一杯水
初島・初島灯台
熱海市を舞台とする作品
熱海サンビーチにある『金色夜叉』の貫一とお宮の銅像
文学
- 『金色夜叉』:尾崎紅葉(1897年 - 1902年、未完)
- 『トロツコ』 : 芥川龍之介(1922年 『大観』3月号)
- 『光を感ずる子』:若林つや(1927年『女人芸術』12月号)
- 『黄色い風土』:松本清張(1959年 - 1960年)
- 『熱海殺人事件』 : つかこうへい(1986年)
- 『熱海・湯河原殺人事件』:西村京太郎(2003年)
- 『火花』 : 又吉直樹(2015年)
映画
- 『女』 木下恵介監督(1948年)
- 『婚約指輪』 木下恵介監督(1950年)
- 『雪夫人絵図』 溝口健二監督(1950年)
- 『伊豆物語』(1951年)
- 『東京物語』 小津安二郎監督(1953年)
- 『日本の悲劇』 木下恵介監督(1953年)
- 『四十八歳の抵抗』(1956年)
- 『熱海ブルース』(1962年)
- 『キングコング対ゴジラ』(1962年)
- 『大巨獣ガッパ』(1967年)
- 『熱海殺人事件』(1986年)
- 『おもひでぽろぽろ』(1991年)
- 『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード』(2003年)
- 『任侠ヘルパー』(2012年)
- 『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』(2014年)
- 『ピース オブ ケイク』(2015年)
- 『火花』(2017年)
漫画
- 『あまんちゅ!』(天野こずえ 2008年 - )
- 『隊務スリップ』(新田たつお 2014年 - 2016年)
- 『オリーブ! Believe,"Olive"?』(文月ふうろ 2014年 - 2018年)
- 『綺麗にしてもらえますか。』(はっとりみつる、2017年-)
テレビアニメーション
- 『真マジンガー 衝撃! Z編』(2009年)
テレビドラマ
近年ではテレビドラマに限らず、バラエティ番組等でも熱海を紹介する番組が増加傾向にある。
TBS系『駅前タクシー湯けむり事件案内』(2003年 - 2005年、月曜ミステリー劇場)
テレビ朝日系『熱海の捜査官』(2010年)
フジテレビ系『ストロベリーナイト』第7話 - 第8話「悪しき実」(2012年)- フジテレビ系『結婚しない』第1話(2012年)
- フジテレビ系『素敵な選taxi』スペシャル(2016年)
楽曲
- 『熱海の夜』:箱崎晋一朗(1969年)
- 『SUN BEACH』:TORUMAN(2006年)
- 『熱海秘宝館のテーマ』:サロメの唇(2009年)
DVD
- 『星間特捜アサルトマン』(2004年)
ゲームソフト
- 『ラブプラス+』(2010年)[28][29]
- 『第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇』(2011年)[30]
関連する有名人
出身者
今井由香(声優)
内田光子(ピアニスト)
大野雄二(アレンジャー・作曲家・ジャズピアニスト) - 実家はホテル大野屋
澤田政廣(彫刻家)
島田晴香(AKB48)
砂塚秀夫(俳優)
二宮さよ子(女優)
長谷川圭一(脚本家)
早見優(タレント・歌手)
日比野達郎(AV男優)
古川栄司(元忍者)
本多小百合(元中京テレビアナウンサー)
巻上 公一(日本の音楽家、プロデューサー)
水谷邦久(元俳優)
水谷智佳(プロボクサー)
宮本勝昌(プロゴルファー)
渡邉彩香(プロゴルファー)
ゆかりがある人物
- 家があり、生活の拠点としている人物
泉アキ(歌手・タレント)
泉ピン子(女優)
伊藤和典(脚本家)
押井守(映画監督)
杉本苑子(小説家)
鈴木邦彦(作曲家)
鈴木千晶(人形作家)
津久井智子(消しゴムハンコ職人)
新田たつお(漫画家)
中島潔(画家)
NOKKO(歌手)
橋田壽賀子(脚本家)
福永令三(小説家)
湯川れい子(音楽評論家)
吉村卓三(動物学・獣医学名誉博士、作家、動物ジャーナリスト)
- その他
池畑慎之介☆(歌手・俳優) - 別荘がある
石立鉄男(俳優) - 1999年から死去まで居住した
尾崎紅葉(小説家) - 起雲閣にて金色夜叉を執筆
志賀直哉(小説家) - 昭和20年代に居住
鈴木真仁(声優) - 神奈川県茅ヶ崎市出身だが幼少期から高校卒業まで熱海で過ごしたため、「熱海出身」と紹介される事もある
太宰治(小説家) - 村上旅館に滞在中に起きた通称「熱海事件」をきっかけとして走れメロスを執筆
谷崎潤一郎(小説家) - 関西在住時代より別荘を所有しており、昭和30年代に居住
坪内逍遥(小説家) - 水口町の双柿舎で晩年を過ごす。熱海図書館の創設時に3600冊の図書を寄贈し多大な貢献をする。市内の海蔵寺に埋葬。
徳富蘇峰(ジャーナリスト・歴史家) - 占領期以降の晩年を伊豆山で過ごす
中山晋平(作曲家) - 晩年を熱海の西山町で過ごす。当時の邸宅は熱海梅園内に移築され、「中山晋平記念館」になっている。
真鍋八千代(実業家) - 熱海後楽園を設立。別荘を所有しており、毎週末、熱海で過ごしていた
森村誠一(小説家) - 市内に別荘を持ち、2017年には市政80周年を記念して熱海市立図書館に自著1469冊を寄贈し、「森村文庫」を開設[31]。
参考文献
- 『熱海市史』(上下巻) 熱海市/熱海市史編纂委員会 1968/1
- 『市制施行八〇周年記念 熱海温泉誌』 熱海市/石川理夫監修 出版文化社 2017/4
脚注
^ 『吾妻鏡』など
- ^ ab熱海の由来 -
熱海市公式ウェブサイト
^ 江戸時代 - 熱海市公式ウェブサイト
- ^ abcdefg明治時代 - 熱海市公式ウェブサイト
^ 松田法子、「近世熱海の空間構造と温泉宿「湯戸」の様相」 『日本建築学会計画系論文集』 2006年 71巻 603号 p.211-217, doi:10.3130/aija.71.211_4
- ^ ab『温泉万歳』 - 熱海市観光課
- ^ ab大正時代 - 熱海市公式ウェブサイト
- ^ abcdefgh昭和時代 - 熱海市ウェブサイト
^ 山口恵一郎 『日本地名辞典 市町村編』 東京堂出版、1980年10月。ISBN 978-4490101355
- ^ abcd熱海市の観光(PDF内年表) - 熱海市公式ウェブサイト
^ 施設案内 長浜海水浴場 - 熱海市公式ウェブサイト
^ 衰退している熱海になぜ観光客が増えているのか - ITmedia 2019/2/12
^ 熱海市財政再建スタート宣言
^ あの「熱海」に再び観光客が集まっている理由 東洋経済 2016/08/17
^ 2015年(平成27年)の上野東京ライン開通後は、さらに栃木県の県庁所在地である宇都宮駅、群馬県の中心都市である高崎駅、埼玉県北部の深谷駅、籠原駅まで乗り入れる列車も多く設定されている。
^ 箱根・湯河原・熱海・あしがら観光圏
^ 平成22年国勢調査 地域一覧,大都市圏・都市圏を参照。
^ 2010年国勢調査結果による。
^ わたしもひとこと・合併通信:市民アンケートは県境を越えた合併を希望を参照。
- ^ ab熱海市デジタル化工程表 - 総務省
^ 有線テレビ2社、東京波30日切り替え―熱海 - 熱海新聞/伊豆新聞 2018/9/12
^ 二所詣とは コトバンク
^ 三社詣 熱海観光協会
^ 文化遺産 - 三菱グループ
^ 熱海陽和洞 - 三菱グループ
^ 熱海市開花情報
^ 津波心配だから…熱海市、沿岸のマラソン大会中止朝日新聞2012年9月13日
- ^ ab「ラブプラス+ :熱海で“彼女”と旅行気分 「まつり」式典に市長も、温泉まんじゅうは完売」 毎日新聞、2010年7月10日。
- ^ ab「もっと知りたい!――仮想彼女と熱海でお泊まり」『朝日新聞』2010年8月14日付朝刊、第13版、第29面。
^ 『真マジンガー 衝撃! Z編』の原作再現。
^ 【編集室】熱海図書館に「森村誠一文庫」開設 森村氏が自著1469冊を寄贈 - 熱海ネット新聞
外部リンク
- 公式ウェブサイト
熱海市 (@atamicity) - Twitter
- あたみニュース(熱海市観光協会)
- 熱海梅園ナビ
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