商学
商学(しょうがく、英: commercial science)とは、商品やサービスが生産者から流通業を通して消費者に行き渡るまでを守備範囲とし、加えて企業経営、中小企業の経営診断からマネジメントの一切までを扱う学問。
目次
1 概要
2 大学の科目としての「商学」
3 学問領域
4 テーマ別
5 脚注
6 研究文献
7 関連項目
概要
交換と取引に関する学問。
配給論、市場論、商業学、経済学、商業経済学、経営学、流通論、マーケティング論とも関係するが、それらとは別に独立した学問。
大学の科目としての「商学」
通常、大学では、商学部あるいは経営学部でこれを学ぶことが出来る。経済学部のなかに「商学科」がある大学もある[1]。かつては、東京大学経済学部にも、商業学科があったが「経営学科」に改称[2]。
合わせて、これを学びながら取得可能な資格に、公認会計士、税理士、ファイナンシャル・プランナーなどがある。商学部(又は経営学部)において、取り扱う分野の幅が広いのも一つの特徴で、各大学の商学部・経営学部によって開講科目が異なっていたり、分野によっては開講科目の豊富さにばらつきも見られる。この辺りの事情が経済学部と対照的である。
経済学関連については、ミクロ経済学(かつては、マルクス経済学とドイツ商業学)を重視し、必須又は選択必須科目であることが多い。
学問領域
|
|
|
|
|
|
テーマ別
- 商業系
- 商学
- 配給論
- 市場論
- 商業学
- マーケティング論
ビジネス・コミュニケーション論(プレゼン、ビジネスレター、テクニカル・ライティング等)- 商品学
広告論(マーケティング・コミュニケーション論)- 流通論
流通政策論
流通システム論
製品計画論(製品開発論)- 消費者行動論
- 消費論
- 流通史
- 商業史
商業政策論
産業政策論
協同組合論
- 経済系
経済学(ミクロ経済学・マクロ経済学・マルクス経済学)- 経済理論
- 経済哲学
- 経済原理論
- 理論経済学
- 計量経済学
- 財政学
- 景気変動論
- 産業組織論
- 国際経済学
- 中小企業論
- 経済史
- 経済学説史
- 国際経済史
- 金融・証券系
- 金融理論
- 企業金融論
- 金融機関論
コーポレート・ファイナンス論- 証券市場論
- 金融商品論
- 機関投資家論
- 国際金融論
- 金融取引論
- ファイナンス論
- 保険系
- 保険理論(保険論)
海上保険論
損害保障論
社会保障論
危機管理論(リスクマネジメント)
- 交通系
- 交通理論(交通論)
- 港湾論
- 都市・地域交通論
物的流通論(物流論、ロジスティクス論、サプライチェーンマネジメント論)
- 貿易系
- 貿易理論
- 世界経済論
国際マーケティング論
グローバル・マーケティング論- 貿易商務論
- 国際ビジネス論
- 貿易政策論
ビジネス英語
- 経営系列
- 経営学
- 経営理論
- 工業経営論
- 経営労務論
- 経営情報システム論
- 情報管理論
- 経営哲学論
企業形態論- 経営経済学
- 経営管理論
- 経営計画論
- 生産管理論
- 販売管理論
労務管理論(人的資源管理論)- 労使関係論
- 経営財務論
- 経営分析論
- 経営組織論
経営戦略論
コーポレート・ガバナンス論
非営利組織経営論- 企業倫理論
- 経営史(経営学説史)
- 会計学系
財務会計論
管理会計論
税務会計論
原価計算論- 監査論(会計監査論)
- 簿記論
- 簿記原理論
- 経営分析論
- 国際会計論
- 会計情報論
- 会計法規論
- 会計史
- 社会学
脚注
^ 駒澤大学ホームページ経済学部の頁
^ 「東大経済学部」の項を参照
研究文献
![]() |
出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2016年6月) |
福田敬太郎(1966年)『商学原理』千倉書房。
荒川祐吉(1983年)『商学原理』中央経済社。
森下二次也編(1967年)『商業概論』有斐閣。
久保村隆祐・原田俊夫(1973年)『商業学を学ぶ』有斐閣。
林周二(1999年)『現代の商学』有斐閣
黒田重雄・佐藤芳彰・坂本英樹(2000年)『現代商学原論:交換や取引の方式を考える』千倉書房。
石原武政・忽那憲治編(2013年)『商学への招待』有斐閣。
関連項目
- 経済学
- マルクス経済学
- 経営学
- 会計学
- マーケティング論