第二次性徴
第二次性徴(だいにじせいちょう、英: Secondary sex characteristic)は、体全体での生物学的性差である。性的に成熟する過程で雌雄の形態の差を生じる現象は性的二形といわれ、多くの生物に見られる。ヒトにおいては、当初は第一次性徴のみの外形的性差が見られ、タナー段階では男性器(男性)・乳房(女性)・陰毛(男女とも)が何れもIで、生殖能力は持たないが、それ以降はその発達成熟に伴って第二次性徴が発現し、生殖能力を持つようになる。第二次性徴の発現が始まり、子供から大人の身体に変化している期間を思春期と呼ぶ。本稿では主にヒトの体について記述する。
生理
第二次性徴が発現する2年前よりLH-RHの脈動的分泌の振幅が増大し、視床下部からの性腺刺激ホルモン放出ホルモンの増加が生じることによって、下垂体より性腺刺激ホルモンが分泌される。それを受けて男性では精巣が発育し、女性では卵巣が発育し、それぞれ精巣からテストステロンやアンドロゲンが、卵巣からエストロゲンが分泌されて生じ、第二次性徴が発現する[1]。染色体異常や性分化疾患、内分泌器系の異常などがある人は、正常な性徴が見られない場合がある。
発育
男女とも第二次性徴が現れる時期、順序、見た目、発達具合などには個人差がある。
第二次性徴の始まる時期は、女子の方が1年9ヵ月も早い。
第二次性徴の発現が始まるのは、平均して男子が11歳6か月、女子が9歳9か月[注 1]である。
個人差により前後1年半・誕生月により前後半年の差があり、4月生まれの早熟女子は小2前半・3月生まれの奥手男子は中1終わりとなる。
早い子は心と体のアンバランスに違和感があり、子供らしく遊んでると精神年齢が低く見られてしまう。※林間学校の前に、陰毛を剃る子もいる。
逆に遅い子は同級生から子供扱いされ、スポーツなどでは体格差で不利になってしまう。(万年補欠だと、試合という絶好の練習機会を失う)
※肥満の子は早くなる傾向にあり、小さい頃は大柄だが、最終身長は小さくなる傾向がある。[3]。
最初に第二次性徴が生じるのは男性は男性器の発達(男性器のタナー段階II)、女性は乳房の発達(乳房のタナー段階II前半→乳頭期[4][5])である。男女別の第二次性徴の具体的発現順序などについては、思春期の項を参照のこと。毛深い男子は、陰毛の順番が早かったりする。
脚注
- 注釈
^ 男性で9歳未満、女性で7歳未満から始まると思春期早発症、男性で14歳、女性で12歳になっても始まらない場合は思春期遅発となる[1][2]。
- 出典
- ^ ab思春期の発現・大山建司 (PDF)
^ “たなか成長クリニック・思春期”. 2015年5月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年2月21日閲覧。
^ 太っている女の子は思春期が来るのが早い!-アメリカ研究 - マイナビウーマン、2013年11月6日
^ “バストの発育、形態とブラジャーの関係”. 2013年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年5月11日閲覧。
^ バストの先が痛がゆい|からだの疑問|小学生・中学生女の子下着の悩み解決|ガールズばでなび
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