ライディッヒ細胞
ライディッヒ細胞(らいでぃっひさいぼう、英: Leydig cell)は、精巣の精細管の付近に認められる細胞。ライディッヒの間質細胞とも呼ばれる。ライディッヒ細胞はテストステロンを放出することが可能であり、神経と密接な関係がある。ライディッヒ細胞は小嚢に囲まれた核と顆粒状の好酸性細胞質を持つ。
目次
1 命名
2 機能
3 超微細構造
4 発生
5 関連項目
6 画像
7 参考文献
8 外部リンク
命名
ライディッヒ細胞はドイツの解剖学者フランツ・ライディッヒ (Franz Leydig) により1850年に発見され命名された。
機能
ライディッヒ細胞はアンドロゲンを放出する。ライディッヒ細胞は下垂体ホルモンである黄体形成ホルモン(LH)の刺激によりテストステロン、アンドロステンジオン、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)を放出する。LHはコレステロール側鎖切断酵素(コレステロールからプレグネノロンへの変化を補助する酵素)を増加させ、ライディッヒ細胞によるテストステロンの合成、分泌を促す。卵胞刺激ホルモン(FSH)はライディッヒ細胞で発現しているLHレセプターの数を増加させることによりライディッヒ細胞のLH感受性を高める。
超微細構造
ライディッヒ細胞は丸い小胞状の核をもち脂肪滴を含む多角形の好酸性細胞である。細胞質は滑面小胞体に富んでおり、そのために好酸性を示す。しばしばリポフスチン色素と棒状の結晶様構造(ラインケ晶質)が見つかる。[1][2]
発生
ライディッヒ細胞は妊娠16週から20週にかけて形成されるが、思春期になるまでは無活動状態である。
関連項目
- セルトリ細胞
- ライディッヒ細胞腫
画像
ヒト胚芽(体長3.5cm時)の精巣生殖索の断面
参考文献
^ Al-Agha O, Axiotis C (2007). “An in-depth look at Leydig cell tumor of the testis”. Arch Pathol Lab Med 131 (2): 311-7. PMID 17284120.
^ Ramnani, Dharam M (2005年1月25日). “Leydig Cell Tumor : Reinke's Crystalloids”. 2007年3月28日閲覧。
外部リンク
- Reproductive Physiology
- Diagram at umassmed.edu
|