門司区
もじく 門司区 | |
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![]() 門司港レトロ | |
国 | ![]() |
地方 | 九州地方 |
都道府県 | 福岡県 |
市 | 北九州市 |
団体コード | 40101-3 |
面積 | 73.67km2 |
総人口 | 96,172人 (推計人口、2018年10月1日) |
人口密度 | 1,305人/km2 |
隣接自治体 隣接行政区 |
北九州市(小倉北区、小倉南区) 山口県下関市(海を隔てて隣接) |
門司区役所 | |
所在地 | 〒801-8510 福岡県北九州市門司区清滝一丁目1番1号 北緯33度56分28.5秒東経130度57分34.3秒座標: 北緯33度56分28.5秒 東経130度57分34.3秒 |
外部リンク | 北九州市門司区HP |
ウィキプロジェクト |
門司港地区
門司区(もじく)は、北九州市を構成する7区の行政区の一つである。
目次
1 地理
2 歴史
3 地域
3.1 教育
3.1.1 高等学校
3.1.2 中学校
3.1.3 小学校
3.1.4 幼稚園
3.1.5 図書館
4 主な医療機関
5 交通
5.1 鉄道
5.1.1 廃止路線
5.2 バス
5.3 道路
5.4 船舶
6 経済
6.1 区内に本社を置く主な企業
6.2 区内に事業所を置く主な企業
6.3 門司区発祥の企業
7 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
8 門司が舞台となった作品
9 通信・メディア
9.1 郵便
9.2 電話
9.3 新聞
9.4 放送
10 主な著名人
11 脚注
12 外部リンク
地理
九州の最北端に位置しており、企救半島の大半の地域を占めている。
奈良時代には門司に関所が置かれていたことが知られ[1]、鎌倉時代には北条得宗家の所有[2]となり、鎌倉幕府滅亡後に足利尊氏に恩賞として与えられた[3]。南北朝時代には周防国の大内氏が長門国と豊前国に進出し、関門海峡の両岸を支配した。門司の領主とみられる門司能秀が文明年間に大内氏の奉行人であったことが知られている[4]。
近代は石炭の積み出しや貿易の中継基地としての役割をもつ港湾都市として栄えた。国道・鉄道の関門トンネルや高速道路の関門橋、関門連絡船など九州と本州を結ぶ交通の要所となっており、関門海峡を挟んで位置する山口県下関市との関係が強い。また企救半島東部の周防灘に面した新門司地区にはフェリーターミナルがあり、関西方面への旅客便が就航している。
近年、中心部は門司港レトロ地区の整備により観光化が進んでいる。
歴史
1889年(明治22年)4月1日 - 市制・町村制施行により、企救郡(きくぐん)のうち門司村・田野浦村(たのうらむら)・小森江村(こもりえむら)が合併し文字ヶ関村(もじがせきむら)が発足。また、柳ヶ浦村(やなぎがうらむら)、東郷村(とうごうむら)、松ヶ江村(まつがえむら)も成立。
1894年(明治27年)8月1日 - 企救郡文字ヶ関村、町制施行と同時に名称変更、門司町(もじまち)となる。
1899年(明治32年)4月1日 - 企救郡門司町、市制施行により門司市となる。
1908年(明治41年)12月1日 - 企救郡柳ヶ浦村、町制施行と同時に名称変更、大里町(だいりまち)となる。
1923年(大正12年)2月1日 - 門司市、企救郡大里町を編入。
1929年(昭和4年)10月1日 - 門司市、企救郡東郷村を編入。
1942年(昭和17年)5月15日 - 門司市、企救郡松ヶ江村を編入。これにより現在の区域が確定。
1963年(昭和38年)2月10日 - 『5市合併』で北九州市発足、門司区発足。ただし、政令指定都市移行は4月1日だったため、それまで「門司区」は町名・大字の一部(接頭句)の扱いであった。
地域
教育
高等学校
県立高校はかつて門司区だけで単一の通学区域(旧第2学区)であったが、若年人口減少により、2007年(平成19年)4月1日旧第3学区と統合された(2009年4月1日より旧第2・第3学区は第2学区に変更)。また、区内の県立高校の再編成が行なわれ、中高一貫型を採るケースも出た。
福岡県立門司大翔館高等学校
福岡県立門司商業高等学校(合併閉校)
福岡県立大里高等学校(合併閉校)
福岡県立門司学園高等学校
福岡県立門司高等学校(閉校)
福岡県立門司北高等学校(閉校)
- 敬愛高等学校
- 豊国学園高等学校
啓知高等学校(旧・九州女子学園高等学校)
中学校
福岡県立門司学園中学校(門司学園高校併設)- 北九州市立風師中学校(2010年北九州市立門司中学校へ統合)
- 北九州市立東郷中学校
- 北九州市立戸ノ上中学校
- 北九州市立早鞆中学校
- 北九州市立松ヶ江中学校
- 北九州市立緑丘中学校
- 北九州市立門司中学校
- 北九州市立柳西中学校
- 私立敬愛中学校
小学校
- 北九州市立小森江東小学校
- 北九州市立田野浦小学校
- 北九州市立大里柳小学校
- 北九州市立大里東小学校
- 北九州市立小森江西小学校
- 北九州市立白野江小学校
- 北九州市立柄杓田小学校
- 北九州市立大積小学校
- 北九州市立西門司小学校
- 北九州市立松ヶ江南小学校
- 北九州市立松ヶ江北小学校
- 北九州市立伊川小学校
- 北九州市立萩ヶ丘小学校
- 北九州市立大里南小学校
- 北九州市立藤松小学校
- 北九州市立門司中央小学校
- 北九州市立門司海青小学校
- 北九州市立港が丘小学校
- 私立敬愛小学校
幼稚園
- 北九州市立松ヶ江幼稚園
- 私立
- 愛光幼稚園
- あけぼの幼稚園
- 敬愛幼稚園
- 門司こばと幼稚園
- さいわい幼稚園
- 東郷瞳幼稚園
- 西門司幼稚園
- 花園幼稚園
- 日の丸幼稚園
- 門司聖母幼稚園
- 門司瞳幼稚園
- 門司幼稚園
図書館
- 門司図書館
- 門司図書館新門司分館
- 大里こどもと母のとしょかん
主な医療機関
- 掖済会門司病院
- 北九州市立門司病院
- JR九州病院
- 新小文字病院
交通
鉄道
九州旅客鉄道(JR九州)
鹿児島本線
門司港駅 - 小森江駅 - 門司駅 (山陽本線(関門鉄道トンネル)との接続駅)
- 平成筑豊鉄道
門司港レトロ観光線(北九州銀行レトロライン)
九州鉄道記念館駅 - 出光美術館駅 - ノーフォーク広場(レストラン「ら・むゑっと」入口)駅 - 関門海峡めかり駅(全線区内)
この他、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽新幹線も区内を通るが、新関門トンネルのため駅はない。
廃止路線
- 西日本鉄道
北九州線(2000年(平成12年)全線廃止)
門司 - 新町(1985年(昭和60年)10月20日廃止)
田野浦線
- 東本町三丁目 - 田野浦(1936年(昭和11年)1月10日廃止)
日本貨物鉄道(JR貨物)
鹿児島本線
門司港駅 - 外浜駅(貨物線・2008年(平成20年)9月5日廃止)
バス
西鉄バス - 子会社の西鉄バス北九州が運行している。区内の多くの地域にバス路線網があり、門司駅・門司港駅を拠点に区中心部と区内各地を結ぶほか、区内と小倉駅周辺部、小倉北区、小倉南区、戸畑区を結ぶ役割も持つ。区内に門司・恒見営業所を置く。
おでかけ交通 - 地元住民による運営委員会が運営。西鉄バス路線が廃止された区の東岸部(恒見・喜多久地区)で運行する。
道路
関門橋(関門自動車道)- 九州自動車道
- 北九州高速道路4号線
国道2号(関門トンネル)- 国道3号
- 国道198号
- 国道199号
船舶
- 新門司フェリーターミナル
阪九フェリー
- - 神戸港 - 泉大津港
門司駅・小倉駅とフェリーターミナルの間に無料送迎バスを運行している。
- - 神戸港 - 泉大津港
名門大洋フェリー
- - 大阪南港
- 門司駅・小倉駅とフェリーターミナルの間に無料送迎バスを運行している。
- - 大阪南港
オーシャン東九フェリー
- - 徳島港 - 東京港
- - 徳島港 - 東京港
経済
区内に本社を置く主な企業
- 岡野バルブ製造
- マツモト
- 阪九フェリー
- 関門汽船
- 九州電気システム
- 九鉄工業
- 九鉄ジェイライフ
- サンキュードラッグ
- JR九州メンテナンス
- ジェネック
- 高藤建設
区内に事業所を置く主な企業
エステー九州工場
ニッカウヰスキー門司工場
小野田化学工業門司工場
丹平製薬門司工場
ENEOSグローブエナジー北九州支店
大日本明治製糖西部支社
古河物流九州支社
上組門司支店
日本サルヴェージ門司支店
トップツアー関門支店
門司区発祥の企業
山九 - 登記上の本店は門司区。- 出光興産
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

門司港レトロ地区にある旧門司三井倶楽部
門司港レトロ地区
門司みなと祭り(毎年5月)
関門海峡花火大会(毎年8月13日)
和布刈神社 - 旧暦1月1日に「和布刈神事」が行われる。- めかり公園
- 門司赤煉瓦プレイス
- 白野江植物公園
- 小森江子供のもり公園
- だいり公園(大里公園)
- 新門司マリーナ
- ハイビジョンシアター門司 - 門司競輪場跡地にある、小倉競輪場の場外車券売り場。
門司が舞台となった作品
新仁義なき戦い 組長の首(東映映画、1975年)
銀河テレビ小説 ふるさとシリーズ 港駅(ドラマ、NHK、1984年)
この胸いっぱいの愛を(映画、2005年)
アーサーGARAGE(漫画、2006年 - 連載中)
通信・メディア
郵便
郵便局は、関門海峡側に多く所在する。なお2017年2月20日付で区内の集配業務が門司郵便局に集約された。
郵便局
門司郵便局(集配局)
- 恒見郵便局(元集配局、松ヶ江支所管内の配達を担当していた)
門司港郵便局(元集配局、区役所本庁管内の集配を担当していた)
- 門司小森江郵便局
- 門司葛葉郵便局
- 門司永黒郵便局
- 門司柳町郵便局
- 大里東口郵便局
- 門司原町郵便局
- 門司藤松郵便局
- 西門司郵便局
- 門司大里本町郵便局
- 門司白野江郵便局
- 門司田野浦郵便局
- 柄杓田郵便局
- 門司黒川郵便局
- 門司丸山郵便局
- 旧門司郵便局
- 門司老松郵便局
- 東門司郵便局
- 門司清見郵便局
- 門司清見三郵便局
簡易郵便局
- 大里城山簡易郵便局
- 門司畑簡易郵便局
- 大積簡易郵便局
電話
以下に示す市外・市内局番は総務省の 公開情報 による。近年、通信自由化で従来のパターンが通用しなくなっている。
- 西日本電信電話
- 他社を含め全域が北九州MAの管轄域にある。区内には4か所の交換機拠点がある。
- 門司2号…(093)321、322、33x(x=1-3)
- 門司黒川…(093)341、342
- 門司大里…(093)37x(x=1-3)、38x(x=1-3)、391
- 門司恒見…(093)48x (x=1-3)
以下、エリア分類不明。門司区内にも、以下のパターンに該当する電話番号の一部が存在する。
NTTコミュニケーションズ…(093)330
NTTドコモ…(093)395
九州通信ネットワーク…(093)98x (x=0-2)
KDDI…(093)55x (x=3-8)、776、777
ソフトバンク…(093)28x (x=0,4-9)、588、888、889
J:COM北九州…(093)23x (x=0-6)
アルテリア・ネットワークス…(093)600
楽天コミュニケーションズ…(093)238- ZIP Telecom…(093)766
なお参考までに、西日本電信電話における一般的な割り当てルールは以下の通り。
- 2xy…中間市・遠賀郡
- 5xy…小倉北区
- 7xy…若松区
- 8xy…戸畑区
携帯電話については、NTTドコモ、au by KDDI、SoftBankとも区内ほとんどの地域で利用可能となっているが、山間部で繋がらない地域がある。
新聞
門司区内には、現在西日本新聞社が門司支局と関連拠点を置いているのみである。かつては毎日新聞西部本社とスポーツニッポン新聞西部本社が所在していたが、現在はいずれも小倉北区と福岡市に移った。
放送
テレビの電波直接受信については、地理的に皿倉山の八幡テレビ・FM放送所から出される電波が届かない地域が多いため、区内に数多くの中継局が設けられている。詳細はこちらを参照。
ラジオについてはFMは八幡送信所からの放送を、AMについては響放送所からの電波を、それぞれ受信する。但し、AMについては、周防灘側では送信所からの距離がやや離れていることもあり、高周波の2局が、季節や時間帯によっては他局からの混信障害を受ける。なお、NHK北九州放送局は、FMの中継局を区内に設けている。
- NHK北九州FM放送門司超短波中継放送局
- 周波数:82.2MHz
- 空中線電力:100W
- 所在地:風師山南峰
主な著名人
- 50音順。※は北九州市から特命大使を委嘱された人物。★は故人。
青山真治(映画監督・小説家)※文化
秋山竜次(お笑い芸人ロバート ※観光)
芋洗坂係長(お笑い芸人)※観光- ★小田基義(映画監督)
川面剛(元プロバスケットボール選手)
城井崇(衆議院議員)
キミーブラウニー(ミュージシャン・お笑い芸人)
金哲彦(元陸上競技選手、陸上競技・駅伝解説者)- ゴン(お笑いコンビビックスモールン)※観光
- ★佐木隆三(作家、北九州市立文学館初代館長。晩年区内に居住)
塩ノ谷早耶香(元歌手)
杉尾秀哉(参議院議員、元TBSテレビ記者)
杉葉子(女優)
宅和本司(野球解説者、元プロ野球選手)
竹下佳江(元バレーボール選手)※スポーツ
田中輝明(バスケットボール指導者)
つるの剛士(俳優、タレント、歌手、ミュージシャン)
中島義道(哲学者)
中村正三郎(プログラマー、コンピュータ評論家)- ★畑中良輔(バリトン歌手、指揮者、音楽評論家)
原田徹(元NHKアナウンサー)
馬場裕之(お笑い芸人ロバート ※観光)
平出隆(詩人、文芸評論家)※文化
藤原新也(写真家、作家)
福井烈(元プロテニス選手)※スポーツ
宮本隆治(フリーアナウンサー、元NHKアナウンサー)※観光- ★毛利輝夫(俳優)
- ★諸口あきら(タレント、ラジオ屋、カントリーシンガー、評論家、書家)
- ★山岸二郎(テニス選手)
山田稔(小説家、フランス文学者)
湯崎夫沙子(イタリア在住のアニメーション作家、彫刻家)
米岡誠一(ラジオDJ、ナレーター、ミュージシャン、ローカルタレント)
脚注
^ 「延暦15年11月21日太政官符」『類聚三代格」巻16、なお同官符は延暦15年(796年)に九州からの船が門司を通過しなくても良い例外を定めたものであり、関所はそれ以前から設置されていたことになる。
^ 「将軍守邦王袖判過書案」『鎌倉遺文』28695号、ただし同書を奉じているのは御内人(北条氏直臣)の長崎高資であるため北条高時の命で出された「元亨4年3月9日長崎高資奉書案」とするのが正しい(須田、2011年、P134)。
^ 「足利尊氏所領注文案」『南北朝遺文 九州編』6916号。
^ 須田牧子「日朝国家間外交における大内氏の地位」『中世日朝関係と大内氏』(東京大学出版会、2011年)
外部リンク
- 北九州市門司区 公式サイト
- 門司の名所・旧跡巡り
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