きょしちょう座
Tucana | |
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きょしちょう座の恒星 | |
属格形 | Tucanae |
略符 | Tuc |
発音 | [tj |
象徴 | the Toucan |
概略位置:赤経 | 0 |
概略位置:赤緯 | −65 |
広さ | 295平方度 (48位) |
主要恒星数 | 3 |
バイエル符号/ フラムスティード番号 を持つ恒星数 | 17 |
系外惑星が確認されている恒星数 | 2 |
3.0等より明るい恒星数 | 1 |
10パーセク以内にある恒星数 | 1 |
最輝星 | α Tuc(2.82等) |
最も近い星 | ζ Tuc;(28.03光年) |
メシエ天体数 | 無し |
隣接する星座 | つる座 インディアン座 はちぶんぎ座 みずへび座 エリダヌス座(角で接する) ほうおう座 |
きょしちょう座(巨嘴鳥座、Tucana)は、南天の星座の1つ。巨嘴鳥とは、キツツキ目オオハシ科に属する鳥類のことである。
目次
1 主な天体
1.1 恒星
1.2 星団・星雲・銀河
2 由来と歴史
3 呼称と方言
4 出典
主な天体
恒星
「きょしちょう座の恒星の一覧」も参照
α星:きょしちょう座で最も明るい恒星。
β星:多重星。裸眼や双眼鏡でβ3星と、β1星・β2星に分離でき、小型の天体望遠鏡でβ1星とβ2星が分離できる。
ζ星:ソーラーアナログ。
EG星:SRS型に細分類される半規則型変光星。
星団・星雲・銀河
- NGC 104(きょしちょう座47):全天で2番目に明るい球状星団。
NGC 362:球状星団。
小マゼラン雲 (SMC):局部銀河群に属する棒渦巻銀河。 この星座の南西部、みずへび座との境界付近にある。- きょしちょう座矮小銀河
ISOHDFS 27:最も重い銀河。銀河系の4倍、太陽の1兆倍ある。
由来と歴史
16世紀末に、オランダの航海者ペーテル・ケイセルとフレデリック・デ・ハウトマンが考案した。1598年にペトルス・プランシウスの天球儀に、1603年にヨハン・バイエルの『ウラノメトリア』に姿が描かれ、バイエル星座として知られるようになった[1]。
プランシウスやバイエルはこの星座を中南米に住むオオハシ科の鳥の Toucan としたが、デ・ハウトマンが自らの星図で描いた鳥は東南アジア原産のサイチョウの姿をしていた。このことは、この星座を実際に考案したのがデ・ハウトマンではなく、南米への渡航経験があるケイセルであったことを示唆している[1]。
呼称と方言
かつては、プランシウス、バイエル、ボーデらによってラテン語名が Toucan とされ[1]、日本でもトウカン座と呼ぼれたことがあった。また、現代中国語ではこの鳥はカッコウ(杜鵑)またはホトトギス(小杜鵑)とされ、杜鵑座の字が当てられている。
出典
- ^ abcIan Ridpath. “Star Tales - Tucana”. 2014年1月30日閲覧。
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