モンバサ
モンバサ Mombasa | |||||
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![]() モンバサの風景 | |||||
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位置 | |||||
![]() ケニア内のモンバサの位置 | |||||
座標 : 南緯4度3分 東経39度40分 / 南緯4.050度 東経39.667度 / -4.050; 39.667 | |||||
行政 | |||||
国 |
![]() |
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州 |
海岸州 |
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郡 |
モンバサ郡 |
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市 |
モンバサ |
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市長 |
Ahmed Abubakar Mohdhar |
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地理 | |||||
面積 |
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市域 |
295 km2 |
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陸上 |
230 km2 |
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水面 |
65 km2 |
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標高 |
50 m |
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人口 | |||||
人口 |
(1999年現在) |
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市域 |
665,018人 |
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その他 | |||||
等時帯 |
東アフリカ時間 (UTC+3) |
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夏時間 |
なし |
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市外局番 |
254 41 |
モンバサ(Mombasa)は、アフリカ、ケニア共和国海岸州のモンバサ島にある都市。かつてはアラブ人との交易で栄えた地域で、イスラム教徒が多く住む。
目次
1 地勢・産業
1.1 気候
2 歴史
3 経済
4 交通
4.1 マダラカ・エクスプレス
5 ギャラリー
6 姉妹都市
7 脚注
8 参考文献
9 外部リンク
地勢・産業
ケニア第二の人口をもつ同国最大の港湾都市[1]。モンバサ港には世界から多くの船舶が出入りし、その一角であるキリンディニ港にはクルーズ客船が多数来航する。本土との間は2つの入り江で分けられ、北部は橋で、西はコーズウェーで、南はフェリーで通じている。市街地は本土まで拡大している。近隣の都市としては、約100キロ北東にマリンディ、130キロ南西にタンザニアのタンガが位置している。モンバサはケニアのみならず、港を持たないウガンダ・ルワンダ・ブルンジや、コンゴ民主共和国・タンザニア・スーダンの一部の外港として機能している。石油を完全輸入するケニアの輸入港で、モンバサにある国営製油所で精製した石油はパイプラインでナイロビとその先へ輸送される。
ケニア鉄道が首都ナイロビを経由してウガンダのカンパラまで通じており、また高速道路がナイロビやタンザニアのダルエスサラームへと通じている。モイ国際空港がある。空港やホテルにあるタクシーより、市民の足としてはマタトゥ(ミニバス)、トゥクトゥク(3輪車)、ボダボダ(自転車)がある。
気候
熱帯気候で、4月と5月の降雨が最も多く、1月と2月が少ない。平均気温は11月から4月に最高が30度Cを超え、5月から10月は下回る。
歴史
ムスリム商人の活動が盛んになるにつれ、インド洋交易の拠点の一つとして栄えた。1331年には、イブン・バットゥータもこの街を訪れている。1498年のヴァスコ・ダ・ガマ以来、ポルトガルが進出し、現地勢力とポルトガルの抗争が続いた。18世紀半ばには、アラビア半島南部で勢力を伸ばしていたオマーンが、ポルトガル勢力をモンバサから駆逐した。18世紀後半、オマーン本土で内乱が起きると、土着化したオマーン人豪族マズルイ家がモンバサを支配下に収め独立したが、1828年、オマーンのスルタンサイイド・サイードの攻撃に屈し、再びオマーン領となった。19世紀後半になると、イギリスの支配下におかれ、イギリス領東アフリカの重要な外港となった。1896年よりウガンダに向かって鉄道敷設が始まり、1901年にはビクトリア湖付近のキスムまで、1931年にはカンパラにまで開通した。
2002年11月にアル・カーイダの犯行と見られる、イスラエル人を狙ったホテル爆発事件が発生し、ケニア人が巻き込まれ13名が死亡した。同日にモイ国際空港ではイスラエル航空機へミサイルが発射されたが無事であった。

1888年のザンジバルとドイツ領東アフリカの地図
経済

北部海岸
船舶が出入りし、観光が主要産業である。旧市街と多数のビーチがある。地場産業として製油所とセメント工場がある。
交通
マダラカ・エクスプレス
2017年5月31日、中国の出資により首都ナイロビ-モンバサ間の鉄道(約470km)の近代化工事が完了。内陸部から海岸部にかけて貨物列車の安定的な運行が見込まれるようになった。約32億ドルの建設費のうち9割を中国が融資し、工事も中国企業が請け負った[2][3]。
鉄道建設時の債務償還が2019年から始まるに先立ち、現地のネットメディアは「債務返済ができなくなった場合にモンバサ港の使用権が中国に譲渡される」と報じたが、ケニヤッタ大統領および中国外務省はこれを否定している[4]。
ギャラリー
ポルトガルのイエズス砦址(博物館)
モンバサの市場
牙状のアーチ
シュリースワミナラヤン学院
姉妹都市
シアトル、アメリカ合衆国
脚注
^ R. シフマン「ケニアの野生動物を守れ リチャード・リーキーに聞く」、『日経サイエンス』2017年4月号、日経サイエンス社、 85頁。
^ ケニアで長距離鉄道が開通、地域経済活性化に期待 CNN(2017年6月2日)2017年6月3日閲覧
^ 「ケニアに新鉄道 一帯一路布石か」『読売新聞』朝刊2017年6月2日
^ “「中国が港奪う」=債務急増に危機感-ケニア”. 時事通信 (2019年1月5日). 2019年1月5日閲覧。
参考文献
- イブン・バットゥータ 『大旅行記』全8巻 家島彦一訳、平凡社〈平凡社東洋文庫〉、1996-2002年。
外部リンク
- Mombasa Marine National Park - KWS, CCA