ジュニオール・ドス・サントス
基本情報 | |
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本名 | ジュニオール・ドス・サントス・アルメイダ (Júnior dos Santos Almeida) |
通称 | シガーノ (Cigano) JDS |
国籍 | ブラジル |
生年月日 | (1984-09-12) 1984年9月12日(34歳)[1] |
出身地 | サンタカタリーナ州カサドール[2] |
所属 | ブラック・ハウス →チーム・ノゲイラ →ノヴァウニオン →アメリカン・トップチーム |
身長 | 193cm |
体重 | 115kg |
リーチ | 196cm |
階級 | ヘビー級 |
バックボーン | ブラジリアン柔術、ボクシング |
テーマ曲 | Gonna Fly Now (ビル・コンティ) |
総合格闘技戦績 | |
総試合数 | 25 |
勝ち | 20 |
KO勝ち | 13 |
一本勝ち | 2 |
判定勝ち | 5 |
敗け | 5 |
ジュニオール・ドス・サントス(Júnior dos Santos、1984年9月12日 - )は、ブラジルの男性総合格闘家。サンタカタリーナ州カサドール出身。アメリカ合衆国フロリダ州ココナッツクリーク在住。アメリカン・トップチーム所属。元UFC世界ヘビー級王者。UFC世界ヘビー級ランキング7位。
総合格闘家としてはアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの直弟子にあたる。
目次
1 来歴
1.1 UFC
1.1.1 UFC世界王座獲得
1.1.2 世界王座陥落
2 ファイトスタイル
3 人物・エピソード
4 総合格闘家になる道程
5 戦績
6 獲得タイトル
7 表彰
8 出演
8.1 映画
8.2 CM
9 脚注
10 関連項目
11 外部リンク
来歴
母子家庭に生まれ育ち、家庭を助けるために10歳の頃から労働を始めた。
2005年にユーリ・カールトンの指導でブラジリアン柔術を始め、バイーア州王者となる。その後、元プロボクサーのルイス・ドレアと出会いボクシングも習い始めた[2]。2006年にプロ総合格闘技デビュー。
UFC
2008年9月25日、UFC初参戦となったUFC 90でファブリシオ・ヴェウドゥムと対戦し、開始から1分20秒に右アッパーでダウンを奪いパウンドでTKO勝ちという番狂わせを起こし[3]、ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[4]。
2009年2月21日、UFC 95でステファン・ストルーフェと対戦、右フックでダウンを奪い、1分足らずでKO勝ちを収めた[5]。
2009年9月19日、UFC 103でミルコ・クロコップと対戦。序盤から打撃で優勢に立ち、3Rにはパンチで戦意を喪失させギブアップ勝ち。この試合でドス・サントスは珍しく首相撲からの膝蹴りを多用した。
2010年1月2日、UFC 108でギルバート・アイブルと対戦し、左フックでダウンを奪ったところにパウンドで追撃しTKO勝ちを収めた。続く3月21日のUFC on Versus: Vera vs. Jonesではガブリエル・ゴンザーガを相手に左フックからのパウンドでTKO勝ちを収め、ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[6]。
2010年8月7日、UFC 117でロイ・ネルソンと対戦し、3-0の判定勝ち。キャリア初の判定決着となった。試合後にはヘビー級王者への挑戦をアピールした[7]。
2011年1月、リアリティ番組「The Ultimate Fighter」シーズン13ではブロック・レスナーと共にヘッドコーチを務め、シーズン終了後のUFC 131で両者が対戦予定であったが、レスナーの疾病による欠場に伴いシェイン・カーウィンとの対戦へと変更された。6月11日のUFC 131ではカーウィンを3-0の判定で降し、ケイン・ヴェラスケスの持つヘビー級王座への挑戦権を獲得した[8]。
UFC世界王座獲得
2011年11月12日、UFC on FOX 1でケイン・ヴェラスケスの持つUFC世界ヘビー級王座に挑戦し、右フックでダウンを奪い、追撃のパウンドで開始63秒のKO勝ちを収め王座獲得に成功した。ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[9]。
2012年5月26日、UFC 146のUFC世界ヘビー級タイトルマッチで挑戦者のフランク・ミアと対戦し、右ストレートでダウンを奪い、パウンドで2RTKO勝ちを収め王座の初防衛に成功した。当初はアリスター・オーフレイムと対戦する予定であったがオーフレイムが薬物検査をクリアできなかったため対戦相手がミアに変更となった。
2012年11月13日、NIKEとスポンサー契約を交わした事を発表[10]。ドス・サントスはNIKEとスポンサー契約を交わした総合格闘家としてアンデウソン・シウバ、ジョン・ジョーンズに次ぐ三人目となった。
2012年12月11日、ユーリ・カールトンからブラジリアン柔術黒帯を授与された。
世界王座陥落
2012年12月29日、UFC 155のUFC世界ヘビー級タイトルマッチで挑戦者のケイン・ヴェラスケスと再戦。5Rに渡って終始圧倒され、0-3の5R判定負けを喫し王座陥落した。
2013年5月25日、UFC 160でヘビー級ランキング9位のマーク・ハントと対戦。3Rに右スピンフックキックでダウンを奪い、パウンドでKO勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞し、タイトル挑戦権を獲得した。
2013年10月19日、UFC 166のUFC世界ヘビー級タイトルマッチで王者ケイン・ヴェラスケスと3度目の対戦。序盤から一進一退の攻防を繰り広げるが、3Rに右フックでダウンを奪われ、その後ヴェラスケスの猛攻を2ラウンド耐え凌ぐも、5RにパウンドでTKO負けを喫し王座獲得に失敗した。
2014年12月13日、 UFC on FOX 13でヘビー級ランキング4位のスティーペ・ミオシッチと対戦し、3-0の5R判定勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。元々は同年5月31日のUFC Fight Night: Miocic vs. Maldonadoで組まれていた試合だったが、ドス・サントスが拳を負傷して欠場していた[11]。
2015年12月19日、UFC on FOX 17でヘビー級ランキング9位のアリスター・オーフレイムと対戦し、左フックからのパウンドで2RTKO負け。
2016年4月10日、UFC Fight Night: Rothwell vs. dos Santosでヘビー級ランキング4位のベン・ロズウェルと対戦し、3-0の5R判定勝ち。
2017年5月13日、UFC 211のUFC世界ヘビー級タイトルマッチで王者のスティーペ・ミオシッチと再戦し、右ストレートからのパウンドで1RTKO負けを喫し、リベンジを許すと共に王座奪還に失敗した。
2018年7月14日、UFC Fight Night: dos Santos vs. IvanovでWSOFヘビー級王者のブラゴイ・イワノフと対戦し、3-0の5R判定勝ち。
2018年12月2日、UFC Fight Night: dos Santos vs. Tuivasaでヘビー級ランキング11位のタイ・トゥイバサと対戦。1Rにローキックを効かされぐらつく場面があったものの、2Rにカウンターの右フックでダウンを奪い、パウンドでTKO勝ち。
ファイトスタイル
ヘビー級とは思えぬハンドスピードと、相手を一撃でノックアウトする右オーバーハンドを最大の武器としている。また、バックスピンキックなどの回転技も彼の持ち味である。テイクダウン能力にも優れており、オールアメリカンレスラーのシェイン・カーウィンからも容易くテイクダウンを奪った。また、ブラジリアン柔術バイーア州王者という実績通り寝技の攻防にも優れている。しかし、近年は筋肉量の増加や怪我の影響などで、持ち味であるハンドスピードが急激に落ち、ラフな打撃が目立っている。また、打撃をガードではなくスウェーで交わす癖があり、その際に打撃を被弾してしまうことが多い。その影響か、近年は打たれ弱さが目立ち、打撃一発で負けてしまうことが多い。一部のファンからは「もう全盛期が過ぎたのではないか」との声も挙がっている。
人物・エピソード
- 非常に温厚な人物として知られ、自身の試合に地元ブラジルに住む少年を招待したりしている[12]。
サムスン電子のCMに出演したことがある[13]。
総合格闘家になる道程
ズッファ製作のバイオグラフィーによれば、21歳のドス・サントスは、バックパック一つを抱えて人生を発見するための旅に出た。そして長旅の末たどりついたのがバイーア州のサルバドルであり、そこで飛び込んだのが格闘技のジムだった。長髪をポニーテールにしたむさくるしい浮浪者のような風体に、ジムの仲間は不定住流浪民を意味するシガーノ(ジプシー)というあだ名をつけた。ジムでサンドバッグを相手に一日中猛練習することで短期間での実力をつけたドス・サントスは、とんとん拍子に勝ち続けて総合格闘家としてのキャリアを確立した。
戦績
総合格闘技 戦績 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
25 試合 | (T)KO | 一本 | 判定 | その他 | 引き分け | 無効試合 |
20 勝 | 13 | 2 | 5 | 0 | 0 | 0 |
5 敗 | 3 | 1 | 1 | 0 |
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
デリック・ルイス | UFC Fight Night: Lewis vs. dos Santos | 2019年3月9日 | ||
○ | タイ・トゥイバサ | 2R 2:30 TKO(パウンド) | UFC Fight Night: dos Santos vs. Tuivasa | 2018年12月2日 |
○ | ブラゴイ・イワノフ | 5分5R終了 判定3-0 | UFC Fight Night: dos Santos vs. Ivanov | 2018年7月14日 |
× | スティーペ・ミオシッチ | 1R 2:22 TKO(右ストレート→パウンド) | UFC 211: Miocic vs. dos Santos 2 【UFC世界ヘビー級タイトルマッチ】 | 2017年5月13日 |
○ | ベン・ロズウェル | 5分5R終了 判定3-0 | UFC Fight Night: Rothwell vs. dos Santos | 2016年4月10日 |
× | アリスター・オーフレイム | 2R 4:43 TKO(左フック→パウンド) | UFC on FOX 17: dos Anjos vs. Cowboy 2 | 2015年12月19日 |
○ | スティーペ・ミオシッチ | 5分5R終了 判定3-0 | UFC on FOX 13: dos Santos vs. Miocic | 2014年12月13日 |
× | ケイン・ヴェラスケス | 5R 3:09 TKO(スラム→パウンド) | UFC 166: Velasquez vs. dos Santos 3 【UFC世界ヘビー級タイトルマッチ】 | 2013年10月19日 |
○ | マーク・ハント | 3R 4:18 KO(左フックキック) | UFC 160: Velasquez vs. Bigfoot 2 | 2013年5月25日 |
× | ケイン・ヴェラスケス | 5分5R終了 判定0-3 | UFC 155: dos Santos vs. Velasquez 2 【UFC世界ヘビー級タイトルマッチ】 | 2012年12月29日 |
○ | フランク・ミア | 2R 3:04 TKO(パウンド) | UFC 146: dos Santos vs. Mir 【UFC世界ヘビー級タイトルマッチ】 | 2012年5月26日 |
○ | ケイン・ヴェラスケス | 1R 1:03 KO(右フック→パウンド) | UFC on FOX 1: Velasquez vs. dos Santos 【UFC世界ヘビー級タイトルマッチ】 | 2011年11月12日 |
○ | シェイン・カーウィン | 5分3R終了 判定3-0 | UFC 131: dos Santos vs. Carwin | 2011年6月11日 |
○ | ロイ・ネルソン | 5分3R終了 判定3-0 | UFC 117: Silva vs. Sonnen | 2010年8月7日 |
○ | ガブリエル・ゴンザーガ | 1R 3:53 TKO(左フック→パウンド) | UFC on Versus: Vera vs. Jones | 2010年3月21日 |
○ | ギルバート・アイブル | 1R 2:07 TKO(左フック→パウンド) | UFC 108: Evans vs. Silva | 2010年1月2日 |
○ | ミルコ・クロコップ | 3R 2:00 ギブアップ(右アッパー) | UFC 103: Franklin vs. Belfort | 2009年9月19日 |
○ | ステファン・ストルーフェ | 1R 0:54 TKO(右フック→パウンド) | UFC 95: Sanchez vs. Stevenson | 2009年2月21日 |
○ | ファブリシオ・ヴェウドゥム | 1R 1:21 TKO(右アッパー→パウンド) | UFC 90: Silva vs. Cote | 2008年10月25日 |
○ | ジェロニモ・ドス・サントス | 1R TKO(ドクターストップ) | Demo Fight 3 | 2008年5月24日 |
× | ホアキム・フェレイラ | 1R 1:13 腕ひしぎ十字固め | Mo Team League: Final | 2007年11月10日 |
○ | ジャイール・ゴンサウヴェス | 1R 2:52 TKO(パンチ連打) | Mo Team League 2 | 2007年9月29日 |
○ | ホアキム・フェレイラ | 1R終了時 TKO(棄権) | XFC: Brazil 【ヘビー級トーナメント 決勝】 | 2007年4月29日 |
○ | エジソン・パレダォン | 1R 8:46 TKO(ドクターストップ) | XFC: Brazil 【ヘビー級トーナメント 1回戦】 | 2007年4月29日 |
○ | エドゥアルド・マイオリーノ | 1R 0:50 ギロチンチョーク | Minotauro Fights 5 | 2006年12月9日 |
○ | ジャイウソン・シウバ・サントス | 1R 2:58 KO(サッカーボールキック) | Demo Fight 1 | 2006年7月16日 |
獲得タイトル
- XFCヘビー級トーナメント 優勝(2007年)
- 第16代UFC世界ヘビー級王座(2011年)
表彰
ブラジリアン柔術 黒帯
UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(2回)- UFC ノックアウト・オブ・ザ・ナイト(3回)
出演
映画
- Like Water (2011)
CM
- サムスン電子
脚注
^ Junior dos Santos - Black House MMA
- ^ abジュニオール・ドス・サントス UFC公式サイト
^ 【UFC90】シウバ×コーテ、王座戦はまさかの"ヒザ"で決着! MMAPLANET 2008年10月26日
^ UFC HANDS OUT $65,000 BONUSES AT UFC 90 MMA Weekly 2008年10月26日
^ 【UFC95】ドスサントスが2試合連続の1RTKO勝利 MMAPLANET 2009年2月22日
^ UFC on Versus 1 bonuses: Three fighters earn $50,000 "KO of Night" awards MMAjunkie.com 2010年3月21日
^ 【UFC117】ドスサントス、ネルソン破り王座挑戦をアピール MMAPLANET 2010年8月8日
^ 【UFC131】緊張感溢れる攻防をドスサントスが制す MMAPLANET 2011年6月12日
^ 【UFC on FOX】ドスサントスがTKOで新王者 日刊スポーツ 2011年11月12日
^ Junior dos Santos signs Nike sponsorship deal MMA Fighting 2012年11月13日
^ 【TUF BR03】ミオシッチ戦控えた、ドスサントス負傷→欠場 MMAPLANET 2014年5月6日
^ [1]
^ Samsung TV - Get Ready To Watch - Junior Dos Santos and Brazil (UK) YOUTUBE
関連項目
- 男子総合格闘家一覧
- UFC王者一覧
- UFC選手一覧
外部リンク
- 公式サイト
- ブラック・ハウス 選手データ
- UFC 選手データ
- MMAjunkie 選手データ
ジュニオール・ドス・サントス - SHERDOGのプロフィール (英語)
前王者 ケイン・ヴェラスケス | 第16代UFC世界ヘビー級王者 2011年11月12日 - 2012年12月29日 | 次王者 ケイン・ヴェラスケス |