天国への扉 (ボブ・ディランの曲)
「天国への扉」 | ||||||||
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ボブ・ディラン の シングル | ||||||||
初出アルバム『ビリー・ザ・キッド』 | ||||||||
B面 | ![]() ![]() |
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リリース | ![]() ![]() |
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ジャンル | ロック |
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時間 | 2分29秒 |
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レーベル | コロムビア・レコード |
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作詞・作曲 | ボブ・ディラン |
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プロデュース | Gerald McCartan (Arlington Heights, Illinois) |
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チャート最高順位 | ||||||||
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ボブ・ディラン シングル 年表 | ||||||||
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「天国への扉」 (Knockin' on Heaven's Door)は、ボブ・ディランの楽曲。映画『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』のサウンドトラック・アルバム『ビリー・ザ・キッド』に収録、シングルとして1973年にリリースされた楽曲。ビルボード Hot 100 のシングル・チャートで12位を記録した。
2004年に、『ローリング・ストーン(Rolling Stone)』誌が選んだ「ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500」では、190位にランクされている。
目次
1 解説
1.1 歌詞
1.2 楽曲
1.3 収録アルバム
1.3.1 スタジオ録音
1.3.2 ライブ録音
2 カバー
2.1 エリック・クラプトン
2.2 ガンズ・アンド・ローゼズ
2.3 ダンブレン・トリビュート
2.4 その他
2.4.1 海外
2.4.2 日本
3 主題歌・挿入歌として
4 関連項目
5 外部リンク
解説
歌詞
西部劇映画『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』(1973年、MGM、監督: サム・ペキンパー)への楽曲提供であることから、歌詞は米国西部開拓時代のガンマンが「視界がだんだん暗くなり、今まさに天国への扉をノックしている。バッジや銃はもう使えない」と、死に行く際の心境を歌っている。
ただし、ディランのライブではよくあることだが、歌詞を変えて歌っている場合がある。特に、リフレインにおける「Knock, knock, knockin' on heaven's door」を4回繰り返す箇所が顕著である。1986年のTrue Confession Tour以降、"Knock …"を3回繰り返した後、「Just like so many times before」と歌うようになった(例外的に、30周年記念コンサートではオリジナル通りに4回繰り返すに留まった)。
楽曲
ディランのオリジナル楽曲は、キーG(ト長調)のコード4つから構成される。基本パターンは G-D-Am7-Am7 と G-D-C-C の繰り返し。
収録アルバム
スタジオ録音
ビリー・ザ・キッド(1973年)
傑作(1978年)
バイオグラフ(1985年)
グレーテスト・ヒット第3集(1994年)
エッセンシャル・ボブ・ディラン(2000年)
DYLAN(2007年)
ライブ録音
偉大なる復活(1974年)1974年、ザ・バンドとの共演
武道館(1978年)1978年、日本公演
ディラン&ザ・デッド(1989年)1987年、グレイトフル・デッドとの共演
30〜トリビュート・コンサート(1993年)1992年、30周年記念コンサートで出演者全員との共演
MTVアンプラグド(1995年)1994年、スタジオ・ライブ
ボブ・ディラン・ライヴ! 1961-2000(2001年)同『偉大なる復活』
ローリング・サンダー・レヴュー(2002年)1975年、マサチューセッツ州でのライブ、歌詞が異なる
カバー
エリック・クラプトン
「天国への扉」 | |
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エリック・クラプトン の シングル | |
初出アルバム『ベスト・オブ・エリック・クラプトン』 | |
リリース | 1975年 |
ジャンル | ロック、レゲエ |
作詞・作曲 | ボブ・ディラン |
チャート最高順位 | |
38位(イギリス) | |
エリック・クラプトンは、1975年にシングルとしてリリース、アルバム『ベスト・オブ・エリック・クラプトン』 - Time Pieces: The Best of Eric Clapton (1982年)に収録。1977年4月ロンドンでのライブ演奏がアルバム『アンソロジー 2 : ライヴ・イン・セヴンティーズ』 - Crossroads 2: Live in the Seventies (1996年)に収録されている。1989年、映画『リーサル・ウェポン2/炎の約束』のサウンドトラックとして、クラプトンとデヴィッド・サンボーンがバック演奏を担当し、ランディ・クロフォードが歌って新バージョンを録音、シングルとしてもリリースされた。
ガンズ・アンド・ローゼズ
「ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア(天国への扉)」 | |
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ガンズ・アンド・ローゼズ の シングル | |
初出アルバム『ユーズ・ユア・イリュージョン II』 | |
リリース | 1992年 |
ジャンル | ロック |
時間 | 5分40秒 |
作詞・作曲 | ボブ・ディラン |
プロデュース | マイク・クリンク、ガンズ・アンド・ローゼズ |
チャート最高順位 | |
2位(イギリス) | |
ガンズ・アンド・ローゼズは、1987年からライブで演奏。1990年に映画『デイズ・オブ・サンダー』のサウンドトラックとしてスタジオ録音し、1991年のアルバム『ユーズ・ユア・イリュージョンII』に収録、アルバムからの第2弾シングルとしてリリースされ、全英シングル・チャート2位を記録した。1992年『フレディ・マーキュリー追悼コンサート』でのライブ演奏が、アルバム『ライヴ・エラ'87〜'93』(1999年)に収録されている。
ダンブレン・トリビュート
「天国への扉」 | |
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ダンブレン の シングル | |
リリース | 1996年 |
ジャンル | ロック |
作詞・作曲 | ボブ・ディラン、テッド・クリストファー |
チャート最高順位 | |
1位(イギリス) | |
1996年3月、英国スコットランド・ ダンブレン市にある小学校が、1人の男に襲撃され16人の子供と先生1人が殺される悲劇が起きた。同じダンブレンのミュージシャン、テッド・クリストファー(Ted Christopher)は、この事件の悲しみが忘れてしまわれないよう、ディランの了承のもとで新たな歌詞を加え、被害者の兄弟姉妹のコーラス、マーク・ノップラーのギターでカバー・バージョンを録音。シングルとして12月9日にリリースされ、全英シングル・チャート1位を記録した。この曲の収益金は、子供達のためにチャリティとして送られている。
その他
海外
- グレイトフル・デッド
- ボン・ジョヴィ
- アヴリル・ラヴィーン
- エアロスミス
- アレサ・フランクリン
- ジュディ・モワット
- ピンク・フロイド
- ランディ・クロフォード
- U2
- ブライアン・フェリー
- アラーム
- テレヴィジョン
- マーク・ノップラー
- ブルース・スプリングスティーン
- ベイビーフェイス
- ロジャー・ウォーターズ
- ボブ・マーリー
- ドリー・パートン
- レニングラード・カウボーイズ
- バーズ
- ボー・ジョック
- ウォーレン・ジヴォン
- ペトル・カランドラ(Petr Kalandra、歌詞はチェコ語)など。
유미(Youme:オ・ユミ)
カバーではないが、全英シングル・チャート1位を記録した ガブリエル のシングル "Rise" (2000年)は、「天国への扉」をサンプリングしている。
日本
- KUWATA BAND
- SION
- アンジェラ・アキ
- 石川セリ
- 上田正樹
- 遠藤ミチロウ
- 近藤房之助
- 村上“ポンタ”秀一
真島昌利など。
2009年、日本映画『ヘブンズ・ドア』の主題歌に、日本語歌詞を加えたアンジェラ・アキのカバー曲が使用されている。また、主演の長瀬智也は、映画公開と同時期に「MTVアンプラグド」にソロで出演した際、「天国への扉」も歌い、着うたで配信された。
主題歌・挿入歌として
主題歌・挿入歌として多くの映像作品の中で使用されている。
映画 / テレビ・ドラマ |
年 |
アーティスト |
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ビリー・ザ・キッド / 21才の生涯 |
1973年 |
ボブ・ディラン |
Renaldo & Clara |
1978年 |
ボブ・ディラン&ロジャー・マッギン |
リーサル・ウェポン2/炎の約束 |
1989年 |
ランディ・クロフォード、エリック・クラプトン&デヴィッド・サンボーン |
デイズ・オブ・サンダー |
1990年 |
ガンズ・アンド・ローゼズ |
Rush |
1991年 |
ボブ・ディラン |
キャメロット・ガーデンの少女 - Lawn Dogs |
1997年 |
ボブ・ディラン |
Ahava Asura (aka The Dybbuk of the Holy Apple Field) |
1997年 |
ロジャー・ウォーターズ |
ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(ドイツ) |
1997年 |
Selig |
僕の彼女を紹介します(韓国) |
2004年 |
Youme |
Be Cool/ビー・クール |
2005年 |
ボブ・ディラン |
Las Vegas(エピソード45、"Letters, Lawyers and Loose Women") |
2005年 |
ボブ・ディラン |
シックス・フィート・アンダー(エピソード60、"All Alone") |
2005年 |
ボブ・ディラン |
ER緊急救命室 (エピソード260、"Darfur") |
2006年 |
Scoob Serious |
サルバドールの朝 |
2006年 |
ボブ・ディラン |
アイム・ノット・ゼア |
2007年 |
Antony & the Johnsons |
スーパーナチュラル(エピソード35、"Houses of the Holy") |
2007年 |
ボブ・ディラン |
Big Love(エピソード2-08、"Kingdom Come") |
2007年 |
ボブ・ディラン |
マイネーム・イズ・アール (シーズン3エピソード15、"I Won't Die with a Little Help from My Friends: Part 2") |
2008年 |
ボブ・ディラン |
ヘブンズ・ドア(日本) |
2009年 |
アンジェラ・アキ |
関連項目
- ボブ・ディランの作品
外部リンク
- 歌詞
- カバー曲のリスト(英語)