キンポウゲ科
キンポウゲ科 | |||||||||||||||
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ヤブイチゲ(Anemone nemorosa) | |||||||||||||||
分類(APG III) | |||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||
Ranunculaceae Juss. | |||||||||||||||
タイプ属 | |||||||||||||||
キンポウゲ属 Ranunculus L. [1] | |||||||||||||||
属 | |||||||||||||||
本文参照 |
キンポウゲ科(学名:Ranunculaceae)は、双子葉植物キンポウゲ目に属する科である。ウマノアシガタ科(ウマノアシガタはキンポウゲの別名、普通は前者を標準和名とする)の名も用いられる。多くは草本またはつる性。模式属はキンポウゲ属。
花は両性花で、花被としてがくと花弁を両方持つもののほか、花弁が退化し、がくが花弁状になったものもある。雄蕊は多数、雌蕊も複数ある、いわゆる多心皮である。雌しべは多数の心皮が根本まで分かれており、それぞれに柱頭があって、それが寄り集まった構造をしている。これは花の構造としては原始的なものであると考えられている。
虫媒花で、美しいため観賞用に栽培されるものも多い。キンポウゲ、トリカブト、クレマチス、アネモネなどの種類がある。アルカロイドを含み有毒植物が多いが、一部は漢方薬、医薬品としても用いられる。約60属、2500種が知られている。
目次
1 おもな属
2 脚注
3 参考文献
4 外部リンク
おもな属
トリカブト属 Aconitum
ヤマトリカブト、ツクバトリカブト、タンナトリカブト、ホソバトリカブト、レイジンソウ、オオレイジンソウ、ハナカズラなど
ルイヨウショウマ属 Actaea
- ルイヨウショウマ
フクジュソウ属 Adonis
フクジュソウ(福寿草)など
イチリンソウ属 Anemone
イチリンソウ、ニリンソウ、アネモネ、シュウメイギク、ハクサンイチゲ、アズマイチゲなど
レンゲショウマ属 Anemonopsis
- レンゲショウマ
オダマキ属 Aquilegia
ヤマオダマキ、ミヤマオダマキなど
バイカモ属 Batrachium
- バイカモ
キタダケソウ属(ヒダカソウ属) Callianthemum
キタダケソウなど
リュウキンカ属 Caltha
エゾノリュウキンカ、リュウキンカ
サラシナショウマ属 Cimicifuga
サラシナショウマなど
センニンソウ属 Clematis
センニンソウ、カザグルマ、クレマチス、テッセン、ハンショウヅル、クサボタンなど
チドリソウ(ヒエンソウ)属Consolida
オウレン属 Coptis
ミツバオウレン、オウレン、バイカオウレンなど
- オオヒエンソウ(デルフィニウム)属Delphinium
シロカネソウ属 Dichocarpum
ツルシロカネソウ、アズマシロカネソウ、トウゴクサバノオ
セツブンソウ属 Eranthis
セツブンソウなど
シラネアオイ属 Glaucidium
シラネアオイ(日本特産で1種のみ。シラネアオイ科として分ける場合が多い。)
ヒメキンポウゲ属 Halerpestes
クリスマスローズ属 Helleborus
- クリスマスローズ
ミスミソウ属 Hepatica
ミスミソウ、スハマソウ、オオミスミソウ、ケスハマソウ(これらの通称:雪割草)
クロタネソウ属 Nigella
- ニゲラ
オキナグサ属 Pulsatilla
オキナグサ、ツクモグサ
キンポウゲ属 Ranunculus
ウマノアシガタ、キツネノボタン、タガラシ、ミヤマキンポウゲ、ラナンキュラス、リュウキュウヒキノカサ
カラマツソウ属 Thalictrum
カラマツソウ、アキカラマツ、シギンカラマツなど
モミジカラマツ属 Trautvetteria
- モミジカラマツ
キンバイソウ属 Trollius
キンバイソウ、シナノキンバイなど
- クサントリザ属 Xanthorhiza
- ヒイラギナンテンモドキ
脚注
^ Ranunculaceae Juss. Tropicos
参考文献
- 田村道夫、キンポウゲ科の類縁と系統 植物分類,地理 1962年 20巻 1号 p.71-81, doi:10.18942/bunruichiri.KJ00002992747
外部リンク
- キンポウゲ科(画像):フラボン
中毒事例報告のある有毒植物(東京都福祉保健局)