ウエスタン・リーグ































ウエスタン・リーグ
競技
日本プロ野球
開始年
1955年
参加チーム
5

日本の旗 日本
前回優勝
阪神タイガース(8年ぶり16回目)
最多優勝
中日ドラゴンズ/阪神タイガース(16回)

ウエスタン・リーグWestern League)は、日本プロ野球のファーム(二軍)リーグの一つ。略称ウ・リーグ。リーグ運営はパシフィック・リーグが行う。




目次






  • 1 現在の参加チーム


  • 2 歴史


    • 2.1 関西ファーム・リーグ


    • 2.2 ウエスタン・リーグ




  • 3 試合方式


  • 4 年度別順位


  • 5 脚注


    • 5.1 注釈


    • 5.2 出典




  • 6 参考書籍


  • 7 関連項目





現在の参加チーム


カッコ内は本拠地球場




  • 中日ドラゴンズ(ナゴヤ球場)


  • オリックス・バファローズ(舞洲ベースボールスタジアム)


  • 阪神タイガース(阪神鳴尾浜球場)


  • 広島東洋カープ(由宇球場)


  • 福岡ソフトバンクホークス(タマスタ筑後)



歴史



関西ファーム・リーグ


1952年に母体となる「関西ファーム・リーグ」が以下の7チームによって結成されたが、日本野球機構外の独自リーグであった。1952年シーズン中に山陽クラウンズが解散し6チームになり、1953年に松竹ロビンスが大洋ホエールズと合併し脱退したが、近鉄パールスが加盟したためこのシーズンも6チームで行われた。


1954年にセントラル・リーグ6チームによる「新日本リーグ」が結成され、大阪タイガースと中日ドラゴンズが脱退し、このシーズンは4チームで行うことになった。




  • 名古屋ドラゴンズ→中日ドラゴンズ(1954年脱退)


  • 大阪タイガース(1954年脱退)

  • 阪急ブレーブス

  • 南海ホークス

  • 西鉄ライオンズ


  • 松竹ロビンス(1953年脱退)


  • 山陽クラウンズ(山陽電鉄野球部、1952年シーズン中に解散)


  • 近鉄パールス(1953年加盟)



ウエスタン・リーグ


結局、1955年にパシフィック・リーグの代表会が審議し、日本野球機構内のリーグとしてセントラル・リーグとパシフィック・リーグの14チームが東西2つの若手選手育成リーグで再編されることになり、以下の7チームでウエスタン・リーグが結成された。実質、松竹と山陽が抜け広島が入っただけの形となったため、イースタン・リーグのように途中の中断をはさまずスムーズに運営された。



  • 中日ドラゴンズ

  • 阪神ジャガース(大阪タイガース二軍)

  • 阪急ブレーブス

  • 南海ホークス

  • 西鉄ライオンズ

  • 近鉄パールス


  • 広島グリーンズ(広島カープ二軍)


広島グリーンズは1956年に広島カープグリナーズと改称し、1958年に一軍と同じ広島カープへ球団名を戻した。阪神ジャガースは1957年に阪神タイガースと改称し、1961年に一軍も同じ名称となった。1979年にクラウンライター・ライオンズが西武ライオンズとなり、埼玉県にフランチャイズを移したことに伴いイースタン・リーグへ移り、6チームに。


オリックス・ブルーウェーブ二軍は2000年にサーパス神戸へ改称。その後、2004年オフにオリックスと大阪近鉄バファローズの一軍が合併し、近鉄二軍とサーパスも合併したことにより、5球団となった。(2005年より新規参入した東北楽天ゴールデンイーグルスの二軍はイースタン・リーグに加盟した)


なお、サーパス神戸は2006年に地名を除いたサーパスへ改称した後、2009年に一軍と同じオリックス・バファローズとなっている。



試合方式


2002年度までは年間18回総当り(ホーム&ビジター(以下H&A)9回ずつ)、90試合の1シーズン制で行い、2003、2004年度は前後期制を採用し、年間18回総当り(H&A9回ずつ)を9回ずつ(対戦ゲームによって4回と5回の総当りの区分けが異なる)に区切り、それぞれのステージの最高勝率チーム同士で10月に決勝戦(1試合制 前期1位チームのホームゲーム)を行った(なお同一チームが優勝した場合はそれを行わないでそのチームの優勝となる)。


2005年度からは前後期制が廃止され、原則として5チームによる22回総当り(H&A11回ずつ)、88試合の1シーズン制に戻して行われた。その後は総当りが26回(H&A13回ずつ)の104試合に変更され、2014年度まで続いた。なおイースタン・リーグとの交流試合が組まれる場合があり、それによって試合数が前後することもあったが、2011年から2014年まではウエスタンリーグ参加5チームとの総当り試合数104試合は維持し、これにイースタンリーグ参加チームとの交流戦を含めた全試合(チーム順位はチームごとに試合数が異なるために勝率順 5月のみやざきサンシャインシリーズ含む)の成績で争われることになった。なお一軍の公式試合と異なり、雨天中止となった試合がビジター側の本拠地球場で開催されることもあった。


2015年度からは5球団各カード最大33回戦(1球団最大132試合)にイースタン・リーグとの交流試合を含めた試合数で実施されることになった。なお、予定試合数は球団によって異なり、また中止となった試合の振替開催は行わず、順位は最終的な消化試合数での勝率をもって決定することとなった。


所属5球団のうち、一軍がパシフィック・リーグに所属しているチーム(オリックス、ソフトバンクの2球団)が主催試合を開催する場合、指名打者制度(DH制)が採用される。逆に一軍がセントラル・リーグに所属しているチーム(中日、阪神、広島東洋の3球団)が主催の場合、2012年までは全試合9人制で行われていたが、2013年以降は阪神、2015年以降は中日の主催試合でもDH制が採用されることになった。広島東洋の主催試合でも2015年からDH制を採用することが可能になったが、採用するかどうかは各球団によって決定することができる。


延長戦は原則として10回のみ。但し、1軍の公式戦と同じ会場で開く前座試合、あるいは地方開催で翌日別の会場に移動して試合をする場合などは試合開始から数えて2時間半、ないしは3時間(会場による)を経過した場合は延長戦を行わない。また試合によっては9回を満たなくても時間切れコールドゲームとすることがあるが、最終イニングスで同点、若しくはビジターチームリードの状態でホームチームが勝ち越した場合でも、イニングスの途中ではなく必ずそのイニングスの攻撃を完了した時点で試合終了とする。また試合が成立する5回を満たさずに時間切れとなった場合でも、5回までは必ず試合を行う。


またこれとは別に1961年度から毎年原則として5月に、全チーム参加・中立地開催によるトーナメント大会を開催(1986年の第29回〜1997年の第40回大会は公式戦の総当りに加算)していたが1998-2000年度と2004年度以後は開催されなかった。


その他試合の予定されていないチームと日本野球連盟のチームによるプロ・アマ交流戦も数試合シーズン中に実施される。



年度別順位


  • 金地はファーム日本選手権優勝。






















































































































































































































































































































































































































































































































































































































年度 優勝 2位 3位 4位 5位 6位 7位
1955 阪神 南海 阪急 中日 広島 西鉄
近鉄
1956 中日 阪神 広島 阪急 西鉄 南海 近鉄
1957 阪急 南海 西鉄 中日 阪神 近鉄 広島
1958 中日 阪急 近鉄 西鉄 阪神 南海 広島
1959 阪神 西鉄 中日 近鉄 阪急 広島 南海
1960 広島 中日 阪神 近鉄 西鉄 南海 阪急
1961 阪神 中日 南海 阪急 近鉄 西鉄 広島
1962 南海 西鉄 阪神 阪急 中日 広島 近鉄
1963 阪神 中日 南海 西鉄 近鉄 阪急 広島

1964[注 1]
阪神 南海 中日 西鉄 阪急 近鉄 広島
1965 阪急 広島 南海 阪神 中日 近鉄 西鉄
1966 阪急 広島 中日 西鉄 阪神 南海 近鉄
1967 広島 阪急 阪神 中日 西鉄 近鉄 南海
1968 広島 阪急 阪神 西鉄 近鉄 南海 中日
1969 中日 阪神 阪急 近鉄 南海 広島 西鉄
1970 広島 南海 阪急 中日 近鉄 阪神 西鉄
1971 中日 阪急 西鉄 南海 近鉄 阪神 広島
1972 阪神 南海 阪急 中日 西鉄 広島 近鉄
1973 近鉄 南海 太平洋 広島 中日 阪急 阪神
1974 中日 阪急 広島 近鉄 南海 阪神 太平洋
1975 南海 近鉄 中日 広島 太平洋 阪神 阪急
1976 広島 中日 阪急 南海 阪神 太平洋 近鉄
1977 阪急 広島 近鉄 クラウン 中日 阪神 南海
1978 阪急 中日 広島 近鉄 南海 クラウン 阪神
1979 近鉄 中日 阪神 阪急 広島 南海
1980 南海 中日 阪急 近鉄 広島 阪神
1981 南海 近鉄 阪急 広島 中日 阪神
1982 広島 南海 近鉄 阪急 中日 阪神
1983 中日 近鉄 広島 南海 阪神 阪急
1984 南海 広島 阪神 阪急 中日 近鉄
1985 広島 南海 近鉄 阪神 中日 阪急
1986 阪神 近鉄 広島 南海 中日 阪急
1987 中日 阪神 広島 南海 近鉄 阪急
1988 中日 近鉄 阪急 阪神 広島 南海
1989 オリックス 中日 近鉄 ダイエー 広島 阪神
1990 中日 ダイエー 阪神 近鉄 広島 オリックス
1991 広島 オリックス 阪神 ダイエー 中日 近鉄
1992 中日 ダイエー オリックス 阪神 近鉄 広島
1993 中日 ダイエー 阪神 オリックス 広島 近鉄
1994 オリックス 中日 ダイエー 近鉄 阪神 広島
1995 近鉄 オリックス 阪神 ダイエー 広島 中日
1996 近鉄 ダイエー 広島 オリックス 中日 阪神
1997 オリックス 近鉄 ダイエー 中日 阪神 広島
1998 阪神 中日 ダイエー オリックス 近鉄 広島
1999 阪神 中日 近鉄 ダイエー オリックス 広島
2000 中日 阪神 ダイエー 近鉄 広島
サーパス
2001 阪神 ダイエー 中日 近鉄 サーパス 広島
2002 阪神 広島 ダイエー 中日 近鉄 サーパス

2003
[注 2][注 3]
阪神 広島 近鉄 中日 ダイエー サーパス

2004
[注 2][注 4]
中日 近鉄 阪神 広島 サーパス ダイエー
2005 阪神 中日 ソフトバンク 広島 サーパス
2006 阪神 サーパス ソフトバンク 中日 広島
2007 中日 阪神 サーパス ソフトバンク 広島
2008 ソフトバンク 阪神 広島 中日 サーパス
2009 中日 阪神 オリックス ソフトバンク 広島
2010 阪神 オリックス ソフトバンク 中日 広島
2011 中日 ソフトバンク 阪神 オリックス 広島
2012 ソフトバンク オリックス 広島 阪神 中日
2013 ソフトバンク 広島 阪神 オリックス 中日
2014 ソフトバンク 広島 阪神 オリックス 中日
2015 ソフトバンク 広島 阪神 中日 オリックス
2016 ソフトバンク 中日 阪神 広島 オリックス
2017 広島 中日 ソフトバンク オリックス 阪神
2018 阪神 ソフトバンク オリックス 広島 中日


脚注


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注釈





  1. ^ 阪神と南海が同率首位のため、両球団で優勝決定戦を行い、2勝1敗で勝ち越した阪神が優勝。南海が2位[1]

  2. ^ ab前後期制で開催。前期優勝球団と後期優勝球団で年度選手権優勝決定戦を行い、勝者が年度優勝。2位以下は、前後期を通算した勝率により決定[2][3]


  3. ^ 前期順位は、優勝広島、2位阪神、3位近鉄、4位中日、5位ダイエー、6位サーパス。後期順位は、優勝阪神、2位広島、3位近鉄、4位中日、5位サーパス、6位ダイエー[2]


  4. ^ 前期順位は、優勝近鉄、2位広島、3位ダイエー、4位阪神、5位中日、6位サーパス。後期順位は、優勝中日、2位阪神、3位サーパス、4位近鉄、5位広島、6位ダイエー[3]




出典





  1. ^ パシフィック・リーグ年報1964年

  2. ^ abオフィシャル・ベースボール・ガイド2004

  3. ^ abオフィシャル・ベースボール・ガイド2005




参考書籍



  • パシフィック・リーグ年報

  • オフィシャル・ベースボール・ガイド

  • ベースボール・レコード・ブック



関連項目



  • イースタン・リーグ

  • フレッシュオールスターゲーム

  • ファーム日本選手権






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