愛島丘陵





















愛島丘陵

20081012SendaiAirport.JPG

仙台平野に突き出している愛島丘陵(2008年10月)。仙台空港の滑走路の北西(写真左)に愛島丘陵の東端が見える。なお、当写真にはSAT仙台空港線の高架橋区間が白線で描き込まれているので注意。

標高
約40m
位置
北緯38度9分25秒
東経140度52分22秒

所在地
宮城県名取市愛島

Project.svg プロジェクト 山
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1984年度(昭和59年度)撮影の国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成
縄文海進で南北に直線的な海食崖となった愛島丘陵東端に沿って浜堤が形成されている。東北本線や国道4号仙台バイパスは、当丘陵を迂回して浜堤に沿って通っている。
写真中央左下の当丘陵南東端に雷神山古墳、写真左上の当丘陵北東端に飯野坂古墳群が見える。








愛島丘陵(めでしまきゅうりょう)とは、宮城県の中南部において、名取平野(仙台平野の旧名取郡部分)の西縁を形成する高舘丘陵から東南方に突き出した舌状台地のこと。陸前丘陵の一部。




目次






  • 1 概要


  • 2 地形


  • 3 周辺の道・鉄道


  • 4 脚注


  • 5 外部リンク





概要


愛島丘陵は、名取平野(仙台平野)の東西幅の約1/3まで高舘丘陵から突き出ており、その南東端の崖に沿って浜堤の列が南北に連なる。そのため、仙台平野を南北に通じる道等は、昔から当丘陵の東側を迂回し、かつ、浜堤列に沿って通っていた。現在でも、JR東北本線や国道4号仙台バイパスなどが当丘陵を迂回して浜堤列に沿って通っている。


このように、名取平野(仙台平野)では唯一の地形的障害となる一方、当丘陵東端に立てば名取平野(仙台平野)を一望でき、逆に平野側からはどこからでも目につく丘陵であるためか、当丘陵の東端上には複数の前方後方墳が集中する飯野坂古墳群や東北地方最大の前方後円墳である雷神山古墳などの多数の古墳が築造されている。


現在は、当丘陵の一部を指す「小豆島丘陵」を中心に住宅地が造成され、主に仙台市のベッドタウンとして機能している。また、当丘陵の一部を指す「野田山丘陵」には、宮城県立がんセンターや仙台高等専門学校名取キャンパス(旧宮城高専)などがある。



地形


旧名取郡内の仙台平野は名取平野とも呼ばれるが、この名取平野の西縁には南北に高舘丘陵が延び、南の福島県浜通りから続く海岸平野の西縁に連なる丘陵群の一部をなしている。この高舘丘陵から東方の名取平野に突き出した唯一の舌状丘陵が愛島丘陵である。標高は40m前後。


丘陵本体はその中部で幅が狭く、東部で幅が広いため、棍棒あるいはマラカスのような形状を呈しているが、このマラカスの頭にあたる東部を特に「小豆島丘陵」とも呼ぶ。また、高舘丘陵と接続する当丘陵基部から分かれて、北東に延びる小規模な樹枝状丘陵を「野田山丘陵」とも呼ぶ。


縄文海進時には当丘陵の東端まで太平洋が入り込み、南側にも潟湖が形成されていたと考えられており、当丘陵上には大木戸貝塚を初めとするいくつもの貝塚が見られる[1]。また、約6000年前と考えられる縄文海進時には、波の侵食によって当丘陵東端が直線的な海食崖となり、さらに当丘陵東端に接して浜堤列が約5000〜4500年前(5000〜450014C BP)に南北に形成された[2][3]。浜堤列は仙台湾に面する仙台平野でよく発達しているが、同浜堤列は仙台平野において最も古い部類の「第Ⅰ浜堤列」の1つであり、標高は1.9m程である[2]



周辺の道・鉄道


当丘陵を横断する道路・鉄道


  • 東北新幹線

  • 宮城県道39号仙台岩沼線

  • 宮城県道258号仙台館腰線


当丘陵を迂回する道路・鉄道


  • 東北本線

  • 宮城県道126号愛島名取線


  • 国道4号仙台バイパス

  • 愛島バイパス



脚注


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  1. ^ (3)縄文時代・弥生時代の地形のようす(名取市「ふるさと名取の歴史展」-弥生の世界)

  2. ^ ab仙台平野における歴史時代の海岸線変化(鹿児島大学)


  3. ^ 縄文時代前期以降の海水準微変動と地表環境の変化(東北学院大学)




外部リンク




  • (3)縄文時代・弥生時代の地形のようす(名取市「ふるさと名取の歴史展」-弥生の世界)


  • 仙台・海進5m(日経BP「日本列島・海進地図」)








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