キャンプ座間
キャンプ座間 Camp Zama | |
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![]() Two U.S. airmen work atop a signal tower at Camp Zama in June 2002. | |
種類 | 軍事基地 |
施設情報 | |
所有者 | アメリカ陸軍, with authority from Japan |
管理者 | ![]() |
歴史 | |
建設者 | 帝国陸軍 |
駐屯情報 | |
駐屯部隊 | 在日アメリカ陸軍司令部 第1軍団前方司令部 在日アメリカ陸軍基地管理本部 第441軍事情報大隊 第78通信大隊 在日米陸軍航空大隊 第296陸軍音楽隊 憲兵大隊 Japan Engineer District その他 |
使用者 | ![]() ![]() |
BLDG.101(座架依橋より望む)
キャンプ座間(キャンプざま、Camp Zama)は、神奈川県座間市と相模原市南区にまたがるアメリカ陸軍の基地。通称、座間キャンプとも呼ばれる。在日アメリカ陸軍司令部(米軍外部での通称「リトルペンタゴン」、内部では建物番号から取った通称「101(ワン・オー・ワン)」が置かれている。管理部隊は在日米陸軍基地管理本部(旧第17地域支援群)である。司令部など主要施設は座間市側にあるが、ゴルフ場等を含め基地面積の約7割は相模原市側に位置している。陸上自衛隊も、敷地内の一部に駐屯している(座間駐屯地)。
目次
1 基地概要
1.1 キャスナー飛行場
2 陸上自衛隊座間駐屯地
3 国連軍後方司令部
4 内部施設
5 ゴルフ場問題
6 関連行事
7 近隣関連施設
8 脚注
9 関連項目
10 外部リンク
基地概要

キャンプ座間全域の空中写真。敷地北部(画像上部)にキャスナー飛行場、敷地南部(画像中央やや下部)にリトルペンタゴンが見える。
画像上部3分の1は1989年撮影の2枚、画像中下部3分の2は1983年撮影の4枚、合計6枚を合成作成。
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。
現時点では陸軍の実力部隊は駐屯しておらず、司令部のみの兵站基地であるが、極東有事の際に、アメリカ本土の部隊を受け入れるための施設が整備されている。キャンプ内に、580mの滑走路(通称・キャスナー飛行場)を有し、UH-60Lを運用している。
もともとこの地には、1937年に東京から移転してきた旧帝国陸軍の士官学校が存在し、敷地の名称も「相武台」と呼ばれていた(「相武台」の命名は昭和天皇による)。第二次世界大戦における日本の敗戦により、相武台は日本を占領する連合国の1国であるアメリカ軍に接収されたが、当初は兵舎と倉庫施設程度のものであった。しかし、横浜市中心部の米軍施設を郊外に集約する事によって横浜の港湾機能を米軍から取り戻すために、1950年代前半に日本政府が思いやり予算でキャンプ座間の整備を進め、次第に今日のようなアメリカ陸軍の中枢拠点となっていった。
2005年の在日米軍再編合意は、「在日米陸軍司令部の能力は、展開可能で統合任務が可能な作戦司令部組織に近代化される」、と明記した。具体的には米ワシントン州フォートルイス (Fort Lewis) の米陸軍第1軍団司令部 (I Corps) を移転するとされた。その後、2007年12月19日に後方支援を担当して来た第9戦域支援コマンドを再編のうえ第1軍団前方司令部が設置された。前方司令部の長は在日米陸軍司令官であり、第1軍団副司令官を兼務している。なお第1軍団は、アメリカ西海岸からアジア太平洋地域を担当、予備役を合わせて40,000人規模の軍団であり、アメリカインド太平洋軍(ハワイ州)の指揮下に入る。司令官は中将クラスで、将来的に在韓米軍の陸軍を陣容縮小の上、傘下に組み入れられる予定。
また同合意には、陸上自衛隊の専門部隊を一元的に運用し緊急即応部隊の指揮をとる中央即応集団の司令部も移設し、これによって日米司令部間の連携を強化すると明記されており、2013年3月26日に実施された。
キャスナー飛行場
4レターコード:RJTR
- 滑走路:580m×45m(02/20)
- 管理者:アメリカ陸軍
近年、鉄筋を組んで造られた管制塔が老朽化の為に取り壊され、代わりに鉄筋コンクリートの管制塔が敷地内に建て直された。
陸上自衛隊座間駐屯地
国連軍後方司令部
キャンプ座間には、1954年から横田飛行場に移転する2007年11月2日まで国連軍後方司令部が存在した。
内部施設
- 公立学校(アメリカ国防総省管轄)
- アーン小学校
- ザマ中学校
- ザマ・アメリカ高等学校(ZAHS、1959年設立)
大学:アメリカ国防総省職員とその家族が利用
メリーランド大学メリーランドカレッジ(メリーランド大学システム)[1]
Central Texas College(テキサス中央カレッジ、コミュニティ・カレッジ)
The University of Phoenix(フェニックス大学)
- 教会
- 消防署
- 託児所
- 病院(アメリカ人向け)
- 診療所(日本人従業員用)
- 図書館
PX(w:en:AAFES)- ゴルフ場
- フードコート
- (アンソニーピザ、バーガーキング、サブウェイ、ポパイズ・ルイジアナ・キッチン、スターバックスコーヒー)※これらの店舗はPXと棟続きの建物に併設されている。
- カフェテリア
- 理容室
- 美容室
- 日本食堂
- スポーツジム
- アメリカ陸軍軍人ロドニー・ヤノにちなみ「ヤノ・フィットネスセンター」と命名され、プロボクシングや新日本プロレスの興行に使われることもある。
- ボウリング場
- キャスナーNDB ※座間NDBは、相模原市の相模総合補給廠内に在る。
ゴルフ場問題
敷地内に存在するゴルフ場は外部の相模原市立相武台中学校と隣接して設けられている。五番ホールから打ったボールが学校敷地に落下する事故が頻発しており、けが人も出たことから、相模原市ではこのホールの利用停止など抜本的な解決策を取るように申し入れている[1][2]。湘北教職員組合ではゴルフ場の閉鎖を求め要望書を提出している[3]。
関連行事
- 桜まつり(4月)
- 独立記念日(7月) - 現在は一般開放しておらず、厚木基地で開放される。
- 盆踊り(8月)
- 音楽祭(9月)
いずれも正面ゲートならびに4番(小田急線・相武台前駅付近)ゲートを一般に開放し、各行事を楽しむことができる(ゲートにおいて荷物検査がある場合がある)。また、従業員等許可のある者以外は徒歩でのみ入場が許可される。
近隣関連施設
相模総合補給廠(相模DEPOT)
相模原住宅地区(SHA相模ハウジングエリア)
脚注
^ http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivjun0906264/
^ http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivmay0905743/
^ http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivjun0906502/
関連項目
- 座間駐屯地
アメリカ軍>在日米軍
アメリカ陸軍>在日米陸軍
- 在日米軍再編
フェリクス・ペレス・カマチョ - 1957年10月30日、軍役についていた父カルロス・カマチョ(元グアム準州知事)の息子として本駐屯地で生まれる。グアム準州知事を2期務めた。
外部リンク
U.S. Army Camp Zama, Japan(公式ページ)(英語)
キャンプ座間(神奈川の米軍基地@神奈川県のホームページ)
座標: 北緯35度30分49秒 東経139度23分37秒 / 北緯35.51361度 東経139.39361度 / 35.51361; 139.39361