パッスス
パッスス(ラテン語: passus) は古代ローマで用いられた長さの単位。この単語は英語では「ペース」(pace)、フランス語では「パ」(pas)、日本語では「歩調」などと訳される。
1パッススは、2歩分に相当する長さで、5ペース(pes)に当たる。現在のメートル法に換算すると約1.48メートルに、ヤード・ポンド法に換算すると約4.83フィートに相当する。
1000パッススは1ミリアリウム(miliarium)と呼ばれ、これがマイルの語源になったとされる[1]。
長さの換算
下の表に、パッススとペースやメートル・フィートなどとの換算を示す。
名称(単数形) | 複数形 | ペース換算 | メートル換算 | フィート換算 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
ペース(pes) |
ペデース(pedes) | 1ペース | 約29.6cm |
約0.966フィート | 歩尺とも訳され、フィートに相当する。 |
パッスス(passus) |
パッスース(passus) | 5ペース | 約1.48m |
約4.83フィート | |
ミーッレ・パッスス(mille passus) | - | 5000ペース | 約1.48km |
約4830フィート | mille passuumと表記される場合もある[2]。日本語でローマ・マイルと訳されることもある |
参考文献
^ 陸マイルと海マイルの由来について - 海上保安庁
^ Oxford Dictionary of Word Origins, p274 - Mile : in latin this was mille passus or mille passuum 'one thouthand paces'.
関連項目
- 度量衡
- 古代ローマの度量衡
レグア - スペイン語・ポルトガル語圏で使われた距離の単位- フィート
- マイル
- 海里