顕微授精
顕微授精 | |
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治療法 | |
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MeSH | D020554 |

顕微授精(けんびじゅせい)とは、体外受精の1種で(体外受精から独立していると言う考えもある)精子を直接卵子に注入する方法である。
目次
1 工程
1.1 排卵誘発
1.2 採卵
1.3 精子採取
1.4 顕微授精
2 参考文献
3 関連項目
4 外部リンク
工程
排卵誘発
- 点鼻薬・注射等により、卵子の成熟を増進させ1ヶ月に数個(自然周期で1個)の卵子を体内で作らせる。これは、卵子が多い方が妊娠率が高いためであり、月経3日目から服用する。
採卵
排卵誘発剤を服用し、36時間後に採卵する。痛みを伴うため麻酔を用い、超音波装置と針で行う。10分程度かかり、培養液にかける。
精子採取
- 男性の精子を採取し、遠心分離機にかけると、下に質の良い精子が集まるのでそれを使う。しかし精子減少症患者などの場合は、これらの方法を用いない。
顕微授精
- 卵子の周りは顆粒膜細胞で覆われているためヒアルロニターゼで除去する。
- ガラス管を使い精子を卵子に注入する。
- 18時間後に受精が確認できた場合、培養液にかけしばらくしてから、母親の子宮に着床させる。
参考文献
松尾紀子『赤ちゃんがほしい―不妊症治療の最前線で何がおこっているか』(文藝春秋)
関連項目
- 試験管ベビー
- デザイナーベビー
- 卵子凍結保存
外部リンク
- “顕微授精に関する見解”. 日本産科婦人科学会 (2006年5月19日). 2015年12月15日閲覧。