ランドマーク
ランドマーク(英: landmark)は、目印となる地理学上の特徴物を指す。元来の意味としては、探検家などが、一定の地域を移動中に、またそこに戻ってくるための目印である。

目印となる特徴物(この都市の場合は紅白煙突)
目次
1 概説
2 有名なランドマーク
2.1 アジア
2.2 ヨーロッパ
2.3 アフリカ
2.4 北アメリカ
2.5 南アメリカ
2.6 オセアニア
3 ランドマークを扱った主な作品
4 脚注
5 関連項目
概説
陸標、灯台、鉄塔のような土地における方向感覚の目印になる建物、国、地域を象徴するシンボル的なモニュメント、建物、空間を意味する。また、広い地域の中で目印となる特徴的な自然物、建物や事象も含まれる。ニューヨークの自由の女神、パリのエッフェル塔などは都市、国家を象徴するランドマークで木、山、高層ビル等は町や都市のランドマークである。都市計画や都市論の分野で1970 - 1980年代頃からよく使われるようになった。
ケヴィン・リンチ『都市のイメージ』[1]では都市のイメージを構成する要素として、ランドマーク(Landmarks 目印)、パス(Paths 道)、ノード(Nodes 結節点)、エッジ(Edges 縁)、ディストリクト(Districts 地域)の5つを挙げたが、特に「ランドマーク」の存在が重視された。モニュメント(記念碑)、特徴のある建物・構造物など容易にそれと気づくことの出来るようなものという意味で用いられている。
このようなランドマークは、方向を見定める場合の手軽な道案内としての役割、その都市のイメージを決定付けるものである。どこまでも同じようなビルの続く街では人間は方向感覚を失ってしまうものであり、その都市の印象が残らない。ランドマークはその都市の顔となり、住民に親しまれるとともに、来訪者に強い印象を与える。
また、小さな教会・寺院・モスク・神社や火の見櫓、取水塔、煙突といった建造物も集落や狭い地域のランドマークになり得る。カーナビゲーション用の地図、携帯電話による道案内用の地図などの電子地図において、著名な建物などを特に「ランドマーク」として扱い、地図画面上に実物を模したアイコンを表示したり、その建物に関する詳細情報を案内することがある。
どこからでも見えるテレビ塔は都市のランドマークとなりやすい
灯台は地上の目印にもなりうる
地域的な特徴物はランドマークとなりうる(ハリウッドサイン)
火の見櫓は小さな集落のランドマークとなる
事象もランドマークとなりうる[要出典](大文字焼き)
有名なランドマーク
アジア
東京スカイツリー
東京タワー
浅草寺
鶴岡八幡宮
名古屋城
名古屋テレビ塔
東大寺
鹿苑寺
通天閣
大阪城
あべのハルカス
神戸ポートタワー
姫路城
厳島神社大鳥居
福岡タワー
首里城
天安門
紫禁城
天壇
万里の長城
東方明珠電視塔
ジンマオタワー
上海ワールドフィナンシャルセンター
上海中心
広州塔
ポタラ宮
マカオ・タワー
台北101
Nソウルタワー
ロッテワールドタワー
景福宮
タージ・マハル
ヨーロッパ
エッフェル塔
エトワール凱旋門
ビッグ・ベン
ザ・シャード
ベルリンテレビ塔
コロッセオ
サグラダ・ファミリア
パルテノン神殿
ピサの斜塔
聖ワシリイ大聖堂
アフリカ
クトゥビーヤ・モスク
ピラミッド
北アメリカ
自由の女神像
エンパイア・ステート・ビルディング
1 ワールドトレードセンター
ウィリス・タワー
ワシントン記念塔
ホワイトハウス
スペースニードル
ストラトスフィア
CNタワー
南アメリカ
コルコバードのキリスト像
グラントーレ・サンティアゴ
オセアニア
オペラハウス
スカイタワー
ランドマークを扱った主な作品
- 『煙突の見える場所』(1953年日本映画、ベルリン国際映画祭国際平和賞)
- 『鉄塔 武蔵野線』(小説)
脚注
^ 丹下健三・富田玲子訳、初版1968年(新装版:岩波書店、2007年。原著:Kevin Lynch, The image of the city. MIT Press, Cambridge MA, 1960)
関連項目
- シンボル
- モニュメント
- ランドマーク・バプテスト
- ランドマークタワー