ウォーフロント
ウォーフロント | ||||||
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牧場でのウォーフロント(2016年) | ||||||
現役期間 | 2004年~2006年(現役期間) | |||||
欧字表記 | War Front | |||||
品種 | サラブレッド | |||||
性別 | 牡 | |||||
毛色 | 鹿毛[1] | |||||
生誕 | 2002年2月11日[2] | |||||
父 | Danzig[2] | |||||
母 | Starry Dreamer[2] | |||||
生国 | アメリカ合衆国 | |||||
生産 | Joseph Allen[2] | |||||
馬主 | Joseph Allen[2] | |||||
調教師 | H. Allen Jerkens(アメリカ)[2] | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 | 13戦4勝[2] | |||||
獲得賞金 | 424,205ドル[2] | |||||
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ウォーフロント(War Front 2002年2月11日 - )は、アメリカ合衆国で生産・調教された競走馬・種牡馬。
現役時代はGI未勝利であったが、種牡馬として大きな成功を収め、「ダンジグ晩年の傑作」と呼ばれるまでに至った[3][4]。
目次
1 経歴
1.1 現役時代
1.2 競走成績
1.3 種牡馬時代
1.3.1 主な産駒
2 血統表
3 脚注・出典
3.1 注釈
3.2 出典
3.3 レース結果の出典
経歴
各競走の出典については競走成績の節を参照。
現役時代
2004年の年末にリチャード・ミグリオーレを鞍上にデビューするが7着に完敗。2歳時はこの1戦だけで、年明け1月にもう一走するがこちらも3着に敗北。
3戦目は夏の終わりの8月31日。騎手をホセ・サントスに代えて出走し、11馬身差を着けての初勝利を挙げた。その後、一般競走・リステッドを2連勝してディスカバリーハンデキャップ(G3)に挑戦するも6着。3歳シーズンは6戦3勝で終わる。
4歳シーズン年明けからミスタープロスペクターハンデキャップ(G3)・デピュティミニスターハンデキャップ(G2)・トムフールハンデキャップ(G2)とグレードレースを3戦するが、いずれも2着に終わる。更にアルフレッド・G・ヴァンダービルトハンデキャップ(G2[注釈 1])に出走。1番人気にこたえて逃げ切り勝ちを収める。
勢いに乗ってフォアゴーステークス・ヴォスバーグステークスと続けてG1に挑戦するもここでも2回連続の2着に終わる。そしてブリーダーズカップ・スプリントに挑むも勝ったソーズエコーから7馬身差を付けられての6着に完敗。これで現役を引退し、クレイボーンファームにて種牡馬入りすることとなった[5]。初年度の種付け料は12500ドル[6]。
競走成績
出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 頭数 | 人気 | 着順 | 騎手 | 斤量(ポンド) | 距離 | 馬場状態 | タイム | 着差 | 1着(2着)馬 | 出典 |
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2004年.12.18 | アケダクト | メイデン | 11頭 | 3人 | 7着 | R.ミグリオーレ | 120 | D6F | 速 | ― | 7 1/2身 | Diamond Wildcat | [Race 1] | |
2005年. 1.16 | アケダクト | メイデン | 9頭 | 1人 | 3着 | R.ミグリオーレ | 120 | D8F | 速 | ― | 6身 | Tashdeed | [Race 2] | |
8.31 | アケダクト | メイデン | 6頭 | 3人 | 1着 | J.サントス | 119 | D6F | 不良 | 1.09.68 | 11 1/2身 | (Master Command) | [Race 3] | |
9.18 | ベルモントパーク | アローワンス | 5頭 | 1人 | 1着 | J.サントス | 121 | D6F | 速 | 1.09.31 | 6身 | (Stars Above) | [Race 4] | |
10.1 | ベルモントパーク | プリンスレットS | 5頭 | 1人 | 1着 | J.サントス | 116 | D8.5F | 稍重 | 1.41.79 | 6身 | (Skagway) | [Race 5] | |
10.29 | ベルモントパーク | ディスカヴァリーH | G3 | 11頭 | 2人 | 6着 | J.サントス | 115 | D8.5F | 速 | ― | 6 3/4身 | Magna Graduate | [Race 6] |
2006. 1. 7 | ガルフストリーム | ミスタープロスペクターH | G3 | 8頭 | 2人 | 2着 | J.サントス | 115 | D6F | 速 | ― | クビ | Gaff | [Race 7] |
2. 5 | ガルフストリーム | デピュティミニスターH | G3 | 7頭 | 1人 | 2着 | J.ヴェラスケス | 115 | D6.5F | 稍重 | ― | 1身 | Universal Form | [Race 8] |
7.16 | ベルモントパーク | トムフールH | G2 | 6頭 | 3人 | 2着 | J.ヴェラスケス | 115 | D7F | 速 | ― | クビ | Silver Train | [Race 9] |
8.12 | サラトガ | AGヴァンダービルトBCH | G2 | 6頭 | 1人 | 1着 | J.サントス | 115 | D6F | 速 | 1.10.21 | 2 1/2身 | (Judiths Wild Rush) | [Race 10] |
9. 2 | サラトガ | フォアゴーS | G1 | 11頭 | 2人 | 2着 | J.サントス | 121 | D7F | 速 | ― | 2 1/4身 | Pomeroy | [Race 11] |
10. 7 | ベルモントパーク | ヴォスバーグS | G1 | 5頭 | 3人 | 2着 | J.サントス | 124 | D6F | 速 | ― | 2 3/4身 | Henny Hughes | [Race 12] |
11. 4 | チャーチルダウンズ | BCスプリント | G1 | 14頭 | 6人 | 7着 | J.サントス | 126 | D6F | 速 | ― | 7 1/4身 | Thor's Echo | [Race 13] |
種牡馬時代
現役時代は「勝ちきれない馬」という印象が強く、馬体も小さかったことから、種牡馬入り当初の評価は高くなかった。初年度こそ75頭の産駒が生まれたが、3年後には41頭にまで減少。2016年には産駒の活躍で20万ドルにまで高騰する種付け料も、当時は1万ドルまで下げても交配馬を見つけることが難しかった[3]。
2010年より産駒がデビューすると、初年度産駒の中からサマーソワレが2011年のデルマーオークスに勝利してG1初勝利。初年度産駒から3頭のG1馬が誕生。さらに2年目産駒のデクラレーションオブウォーが英G1を2勝する活躍でヨーロッパでもその価値が認められた。その後も多数のG1馬を輩出し、当初の12500ドルの20倍となる25万ドルで供用されている[6]。後継種牡馬としてはザファクターが2016年から、デクラレーションオブウォーが2017年から産駒がデビューしており、両馬とも1年目からG1馬を送り出し、まずは順調なスタートを切っている。
主な産駒
パート1国のG1馬のみ
- 2008年産
ザファクター(The Factor)- パットオブライエンS(米G1)7F・マリブS(米G1)7F- サマーソワレ(Summer Soiree)- デルマーオークス (米G1)9F
- データリンク (Data Link) - メーカーズ46マイルS (米G1)8F
- 2009年産
デクラレーションオブウォー (Declaration of War) - クイーンアンS(英G1)8F・ インターナショナルS(英G1)10F56Y
- 2010年産
- ジャックミルトン (Jack Milton) - メーカーズ46マイルS(米G1)8F
- ラインズオブバトル (Lines of Battle) - 香港チャンピオンズ&チャターカップ(香港G1)12F
- 2011年産
- ウォーコマンド (War Command) - デューハーストS(英2歳G1)7F
- 2012年産
- アヴェンジ (Avenge) - ロデオドライヴS(米G1)10F 2回
- ピースアンドウォー (Peace and War)- アルシバイアディーズS(米2歳牝G1)8.5F
- 2013年産
エアフォースブルー (Air Force Blue)- 2015年カルティエ賞最優秀2歳牡馬・フェニックスS(愛G1)・ ナショナルS(英G1)6F・ デューハーストS(英G1)7F- ヒットイットアボム (Hit It a Bomb) - BCジュヴェナイル・ターフ(米G1)8F
アメリカンペイトリオット (American Patriot) - メーカーズ46マイルS(米G1)8F- ウォーフラッグ (War Flag) - フラワーボウルS(米G1)10F
- 2014年産
- ローリーポーリー (Roly Poly) - ロートシルト賞(仏G1)1600m・サンチャリオットS(英G1)8F
- ブレイヴアンナ (Brave Anna)・ チェヴァリーパークS(英2歳牝G1)6F
- ランカスターボマー (Lancaster Bomber)・ タタソールズゴールドカップ(愛G1)10F110Y
- 2015年産
ユーエスネイビーフラッグ (U S Navy Flag) - 2017年 カルティエ賞最優秀2歳牡馬・ミドルパークS(英G1)・ デューハーストS(英G1)6F・ジュライカップ(英GI)6F
血統表
War Frontの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ダンジグ系 | |||
父 Danzig | 父の父 Northern Dancer | Nearctic | Nearco | |
Lady Angela | ||||
Natalma | Native Dancer | |||
Almahmoud | ||||
父の母 Pas de Nom | Admiral's Voyage | Crafty Admiral | ||
Olympia Lou | ||||
Petitioner | Petition | |||
Steady Aim | ||||
母 Starry Dreamer | 母の父 Rubiano | Fappiano | Mr.Prospector | |
Killaloe | ||||
Ruby Slippers | Nijinsky | |||
Moon Glitter | ||||
母の母 Lara's Star | Forli | Aristophanes | ||
Trevisa | ||||
True Reality | Round Table | |||
Secret Promise | ||||
母系(F-No.) | (FN:F4-r) | [§ 2] | ||
5代内の近親交配 | Northern Dancer2×5 Hyperion5×5 | [§ 3] | ||
出典 |
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母 Starry Dreamer はアメリカで31戦6勝。勝ちこそないもののG1時代のガゼルステークス(当時はガゼルハンデ)での2着を筆頭にグレードレースで6度の2着がある活躍馬。半兄 Ecclesiastic (父Tapit)・半妹 Teammate(父 A.P. Indy)もそれぞれグレードレースで2勝している。母父 Rubiano は現役時代 G1 3勝の活躍馬で種牡馬としては数頭のグループレース勝ち馬を出してそこそこの成功を収めた。代表産駒は米フューチュリティステークス勝ちの Burning Roma 。
脚注・出典
注釈
^ 当時。現在はG1
出典
^ “War Front(USA)”. JBIS. 2018年7月15日閲覧。
- ^ abcdefgh“War Front (KY)”. EquiBase. 2018年7月14日閲覧。
- ^ ab種牡馬(有力騎手、調教師、馬主、種牡馬紹介):アメリカ競馬 各国の競馬 有力騎手、調教師、種牡馬紹介. JRA. 2018年8月1日閲覧
^ 新潮流ウォーフロントの成長力. TOKYO THOROUGHBRED CLUB. OFFICAL SITE(2017年8月16日付). 2018年8月14日閲覧
^ “War Front Retired to Claiborne”. BloodHorse (2006年11月8日). 2018年7月27日閲覧。
- ^ ab“war-front fee-history”. Racing Post. 2018年7月27日閲覧。
レース結果の出典
^ “Maiden (PDF)”. Equibase. 2018年7月27日閲覧。
^ “Maiden2 (PDF)”. Equibase. 2018年7月28日閲覧。
^ “Maiden3 (PDF)”. Equibase. 2018年7月28日閲覧。
^ “Allowance (PDF)”. Equibase. 2018年7月28日閲覧。
^ “Princelet S (PDF)”. Equibase. 2018年7月28日閲覧。
^ “Discovery H (PDF)”. Equibase. 2018年7月29日閲覧。
^ “Mr. Prospector H (PDF)”. Equibase. 2018年7月29日閲覧。
^ “Deputy Minister H (PDF)”. Equibase. 2018年7月29日閲覧。
^ “Tom Fool H (PDF)”. Equibase. 2018年7月29日閲覧。
^ “AGVanderbiltBCH (PDF)”. Equibase. 2018年7月29日閲覧。
^ “Forego S (PDF)”. Equibase. 2018年7月29日閲覧。
^ “Vosburgh S (PDF)”. Equibase. 2018年7月29日閲覧。
^ “BC Sprint (PDF)”. Equibase. 2018年7月29日閲覧。