放映権 (日本プロ野球)
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本項では、日本プロ野球の試合中継における放映権について記す。
目次
1 概要
2 セントラル・リーグ(セ・リーグ)
2.1 読売ジャイアンツ
2.2 東京ヤクルトスワローズ
2.3 横浜DeNAベイスターズ
2.4 中日ドラゴンズ
2.5 阪神タイガース
2.6 広島東洋カープ
3 パシフィック・リーグ(パ・リーグ)
3.1 北海道日本ハムファイターズ
3.2 東北楽天ゴールデンイーグルス
3.3 埼玉西武ライオンズ
3.4 千葉ロッテマリーンズ
3.5 オリックス・バファローズ
3.6 福岡ソフトバンクホークス
4 独立リーグ
4.1 四国アイランドリーグplus
4.2 ベースボール・チャレンジ・リーグ
5 女子プロ野球
6 その他
6.1 日本シリーズ
6.2 クライマックスシリーズ
6.3 オールスターゲーム
6.4 フレッシュオールスターゲーム
6.5 ファーム日本選手権
6.6 日米野球
6.7 日韓プロ野球スーパーゲーム
6.8 アジアシリーズ
6.9 日韓クラブチャンピオンシップ
6.10 ワールド・ベースボール・クラシック
6.11 WBSCプレミア12
6.12 アジア プロ野球チャンピオンシップ
6.13 セントラル・リーグ東西対抗戦
6.14 パシフィック・リーグ東西対抗戦
6.15 ドラフト会議
6.16 NPB AWARDS
7 脚注
8 関連項目
概要
野球協約第44条(放送許可権)には「球団はそれぞれ年度連盟選手権試合のホーム・ゲームにつき、ラジオ放送およびテレビジョン放送(再生放送および放送網使用の放送を含む)、有線放送ならびにインターネット・携帯電話等を利用した自動公衆送信(いずれも、海外への、および、海外での放送および送信を含む)を自由に許可する権利をもつ。」と規定されている。
放映権の主体は、あくまで主催者 =「球団もしくはその親会社」側に存在する。
個別の各球団と各放送局間との契約関係は、各球団の親会社となる企業が異なるため、各主催ゲームによって事情は大きく異なる。現在では、野球場の運営主体とテレビ局の間に放送契約が結ばれている例は存在しないが、過去には後楽園球場と日本テレビとの間で独占契約が結ばれた例があった(後述)。
なお、各球団は自チームの保護地域を放送エリアとする放送局と契約するが、放送局側は同じネットワークに属する局同士で共同保有するような権利処理を行ってビジターゲームの裏送りや自主制作に対応できるようにしている(ただし、例外として他系列で放送する各球団(特に関東5球団)本拠地で開催するビジターの試合を、主管球団との放映権を持つテレビ局と個別に交渉したうえで放送する場合などのケースがある)。
セントラル・リーグ(セ・リーグ)
この節は太字の放送局について説明の記述がないため、修正・推敲を広く求めています。 (2018年10月) |
後述するパシフィック・リーグとは対照的に、放映権販売と中継放送に厳しい制約を設けている球団が多く、新聞・放送などのマスコミ関連企業と資本や経営面での関係が強い読売ジャイアンツ・東京ヤクルトスワローズ・中日ドラゴンズの3球団は特にその姿勢が顕著である。そのため、セ・リーグ全球団の放映権を掌握している民放ネットワークは今のところ存在しない。
読売ジャイアンツ
- 地上波 日本テレビ、NHK
- BS BS日テレ、NHK BS1
- CS 日本テレビ(日テレジータス)
- ラジオ RFラジオ日本、ニッポン放送、文化放送、NHK第1
東京ヤクルトスワローズ
- 地上波 フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京、サンテレビ(対阪神戦のみ)、NHK※ただし、関東地方以外の乗り込み中継は系列に関係なく適宜放映権を開放している
- BS BSフジ※1、BS朝日、BSテレ東、NHKBS1
- CS フジテレビ(フジテレビONE)、スカイ・A sports+(2010年より、対阪神のオープン戦のみ)
- ラジオ ニッポン放送、文化放送、NHK第1(原則として対巨人戦を除く)
横浜DeNAベイスターズ
- 地上波 テレビ神奈川、TBSテレビ、NHK※ただし、関東地方以外の乗り込み中継は系列に関係なく適宜放映権を開放している
- BS BS-TBS、NHKBS1
- CS TBSテレビ(TBSチャンネル2)
- ラジオ ニッポン放送、文化放送、NHK第1、TBSラジオ(地方局への裏送りのみ)
中日ドラゴンズ
- 地上波 東海テレビ(三重テレビ含む)、CBCテレビ(CBC)、テレビ愛知(以上の4局はすべて中日新聞社系列)、NHK名古屋放送局、サンテレビ(対阪神戦のみ。非中日系ながら特例で放送)
- BS NHKBS1、BS-TBS、BSフジ、BSジャパン、J SPORTS
- CS J SPORTS、TBSチャンネル1(2011年までは横浜のホームゲーム中継と重ならない場合はTBSニュースバードで放送していた、2014年からはTBSチャンネル1)、フジテレビONE(ヤクルトのホームゲーム中継と重なる場合はフジテレビTWOで放送)
- ラジオ CBCラジオ、東海ラジオ、NHK第1
- CBCラジオ、東海ラジオともに中日新聞社資本の会社である。
阪神タイガース
- 地上波 サンテレビ、朝日放送テレビ(ABC)、毎日放送(MBS)、関西テレビ(KTV)、テレビ大阪、読売テレビ(ytv)、NHK大阪放送局
- BS NHK BS1、BS朝日(テレビ朝日制作・朝日放送テレビ制作協力)、BSテレ東(年度により放送がない場合あり)、BS-TBS(毎日放送またはTBS制作)、BS日テレ(読売テレビ制作)、BSフジ(関西テレビ制作)
- CS スカイA、GAORA、(フジテレビONE・TWO、日テレジータス、テレ朝チャンネル2も対巨人戦の一部のみ放送)
- ラジオ 朝日放送ラジオ(ABC)、毎日放送、NHK第1
広島東洋カープ
- 地上波 NHK広島放送局、中国放送(RCC)、広島テレビ、広島ホームテレビ、テレビ新広島、※テレビ東京および同系列局や、ビジター側の独立放送局(主にサンテレビ)にも放映権を開放している。
- BS NHKBS1、BS朝日、BS-TBS、BSフジ、BS日テレ、J SPORTS、BSスカパー!
- CS 対巨人戦のみ、制作主管キー局系列のCSチャンネルで放送する場合あり
- ケーブルテレビ局(2軍戦のみ) ちゅピCOMひろしま(同系のちゅピCOMおのみち・ちゅピCOMふれあいでも放送) ※自社の技術陣で独自番組として製作。中国新聞社が著作権を保有。
- ラジオ 中国放送、NHK第1
※巨人戦以外での地上波と無料BSとのサイマル放送または無料BSの同系列キー局による別制作放送や、地元民放とNHK BS1との並列放送はは球団方針としてこれまで原則として行っていなかったが、例外として、2002年の対横浜の開幕戦はTBSテレビ(関東ローカル)とBS-i(現:BS-TBS)がRCCと別制作したものを放送した他、2018年のクライマックスシリーズでは中国放送とNHK BS1での並列放送が行われた。
パシフィック・リーグ(パ・リーグ)
この節は太字の放送局について説明の記述がないため、修正・推敲を広く求めています。 (2018年10月) |
セントラル・リーグとは対照的に、すべての球団で放映権販売と中継放送の制約が緩い傾向にある。2008年からCS放送(ケーブルテレビ・IP放送を含む)については、日本ハム以外の5チームの放映権をソフトバンク関連会社・GTエンターテインメントが保有し、各CSテレビ局に販売することになった(インターネット動画配信については日本ハムを含む参加6チーム全てを同社が保有する)。
北海道日本ハムファイターズ
- 地上波 NHK札幌放送局、北海道放送(HBC) 、札幌テレビ放送(STV)、北海道テレビ放送(HTB)、テレビ北海道(TVh)、北海道文化放送(UHB)
- BS NHKBS1、BS朝日、BS-TBS、BSジャパン、BSフジ
- CS GAORA、スカイA(GAORA製作)
- ラジオ 北海道放送、STVラジオ、NHK第1(北海道ローカルでの差し替え放送が主)
東北楽天ゴールデンイーグルス
- 地上波 NHK仙台放送局、東北放送(TBC)、東日本放送、ミヤギテレビ、仙台放送
- BS NHKBS1、BS朝日、BS-TBS、BSジャパン、TwellV、J SPORTS
- CS J SPORTS
- ラジオ 東北放送、Rakuten.FM TOHOKU、NHK第1
埼玉西武ライオンズ
- 地上波 テレ玉、テレビ朝日、TBSテレビ、フジテレビ、テレビ東京、NHK
- BS NHKBS1、BS朝日、BS-TBS(年度により放送の有無あり)、BSジャパン(年度により放送の有無あり)、TwellV
- CS フジテレビTWO
- ラジオ 文化放送、NACK5、ニッポン放送、NHK第1
千葉ロッテマリーンズ
- 地上波 チバテレビ、テレビ東京、テレビ朝日、TBSテレビ、フジテレビ、NHK
- BS BS12トゥエルビ、BS-TBS(2012年 - )、BS日テレ(2018年 - )、BS朝日(年度により放送の有無あり)、BSジャパン(年度により放送の有無あり)、BSフジ(年度により放送の有無あり)、NHK BS1
- CS 日テレNEWS24
- インターネット放送 GyaO
- ラジオ 文化放送、ニッポン放送、RFラジオ日本、NHK第1、NHKFM(千葉県ローカルのみ)
オリックス・バファローズ
- 地上波 関西テレビ(KTV)、朝日放送テレビ(ABC)、読売テレビ(ytv)、毎日放送(MBS)、NHK大阪放送局
- サンテレビ(SUN)は2015年でリーグ戦の放送から撤退し、以降は年度により交流戦の対阪神戦のみ放送
- BS NHKBS1、BSジャパン、BS朝日、BS-TBS、BSフジ、TwellV、J SPORTS
- CS J SPORTS
- ラジオ NHK第1、毎日放送、朝日放送ラジオ(ABC)
福岡ソフトバンクホークス
- 地上波 九州朝日放送(KBC)、RKB毎日放送、福岡放送(FBS)、TVQ九州放送(TVQ)、テレビ西日本(TNC)、NHK福岡放送局、TOKYO MX
- BS FOX SPORTS(FOXスポーツ&エンターテイメント)、NHKBS1、BS朝日、BS-TBS、BSジャパン、BSフジ、BS日テレ、TwellV(2013年シーズン及び2018年シーズンから)
- CS FOX SPORTS(FOXスポーツ&エンターテイメント、FOXチャンネルなど)
- ラジオ RKB毎日放送、九州朝日放送、NHK第1
独立リーグ
四国アイランドリーグplus
- 地上波 NHK高知放送局、あいテレビ、テレビ愛媛、高知さんさんテレビ、テレビ高知
- BS BS11
- ラジオ RNCラジオ、四国放送、高知放送、NHK高松放送局、NHK松山放送局、NHK高知放送局
ベースボール・チャレンジ・リーグ
- 地上波 NHK長野放送局、NHK金沢放送局、テレビ新潟放送網、群馬テレビ
- BS BS11
- ラジオ 北陸放送、NHK新潟放送局
女子プロ野球
- 地上波 朝日放送(ABC)、NHK大阪放送局
- ラジオ KBS京都ラジオ、ラジオ関西、NACK5
その他
日本シリーズ
日本シリーズは主催する日本野球機構(NPB)が放映権を保有しており、コミッショナー事務局が管理している。テレビ中継の放映権は、出場球団が主催試合のテレビ中継を多く放送する実績を持つ放送局を推薦し、「何らかの形で試合終了まで放送する」「全国をカバーできる」などの基準を満たした放送局に販売される。
クライマックスシリーズ
各年度ごとに異なる。個別記事を参照。
オールスターゲーム
- 地上波 日本テレビ、TBS、テレビ朝日、フジテレビ
- BS BS日テレ(録画ハイライト)、BS-TBS(生中継)、BSフジ(生中継)の中継実績がある。
- CS 過去に日テレG+(生中継)、TBSニュースバード(録画ハイライト)、フジテレビONE(録画ハイライト)で放映あり。
- インターネット配信 AbemaTV
フレッシュオールスターゲーム
- 地上波 テレビ東京、サンテレビ
- BS BS-TBS
- CS スカイ・A sports+
ファーム日本選手権
- 地上波 テレビ東京
- BS J SPORTS
- CS スカイ・A sports+
日米野球
- 地上波 NHK、日本テレビ、テレビ朝日、TBS、フジテレビ、テレビ東京(1986年のみ)
- BS BS日テレ、BS朝日、BS-TBS
日韓プロ野球スーパーゲーム
- 地上波 NHK、フジテレビ、テレビ東京、TBS、サンテレビ(1995年)
- BS NHK BS1
アジアシリーズ
- 地上波 日本テレビ、テレビ朝日、TBS
- BS J SPORTS(日本以外の国同士の試合でも、全て自局制作で中継。日本開催の海外配信分はJ SPORTSの映像をベースにしている)
日韓クラブチャンピオンシップ
- 地上波 テレビ東京
- CS J SPORTS
ワールド・ベースボール・クラシック
- 地上波 テレビ朝日、TBS、日本テレビ(2006年のみ)
- BS J SPORTS
WBSCプレミア12
- 地上波 テレビ朝日、TBS
- BS J SPORTS
アジア プロ野球チャンピオンシップ
- 地上波 テレビ朝日、TBS、フジテレビ
セントラル・リーグ東西対抗戦
- 地上波 TBS、フジテレビ
- BS NHK BS1
パシフィック・リーグ東西対抗戦
- 地上波 テレビ静岡(1988年~2006年)、テレビ朝日(1981年~1982年)
- CS フジテレビONE
ドラフト会議
- 地上波 TBS(2009年〜)、フジテレビ(2007年)、テレビ朝日(1989年〜2000年)、テレビ東京(1978年〜1988年・2006年)、千葉テレビ(1977年〜1988年)
- CS スカイ・A sports+
- ラジオ ニッポン放送
NPB AWARDS
- BS J SPORTS、BS-TBS
- CS スカイ・A sports+
脚注
関連項目
- 日本プロ野球
- プロ野球中継
- プロ野球トップ&リレー中継
- 雨傘番組