加茂さくら
かも さくら 加茂 さくら | |
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本名 | 大谷 照子 |
生年月日 | (1937-07-16) 1937年7月16日(81歳) |
出生地 | ![]() |
血液型 | A |
職業 | 女優 |
ジャンル | テレビ・映画 |
活動期間 | 1955年 - 現在 |
活動内容 | 1955年:宝塚歌劇団入団、月組配属 1961年より雪組主演娘役 1968年:専科に異動 1971年:宝塚歌劇団退団、以降女優として活動。 |
受賞 | |
第26回文化庁芸術祭賞優秀賞 第9回日本映画批評家大賞ゴールデン・グローリー賞(2000年) | |
加茂 さくら(かも さくら、本名・大谷 照子〈おおたに てるこ〉、1937年7月16日 - )は、女優。東京市(現東京都港区)出身、京都府育ち。公称身長160cm。血液型A型。宝塚時代の愛称テル(ちゃん)。
目次
1 来歴
2 人物
3 出演
3.1 テレビドラマ
3.2 その他の番組
3.3 映画
3.4 舞台
4 脚注
5 関連項目
6 外部リンク
来歴
東京市麻布区飯倉町(現・東京都港区飯倉)生まれ。小学2年生から疎開先の静岡県熱海市で、中学からは父親の転勤先の京都府京都市で育つ[1]。京都府立鴨沂高等学校中退。
1955年に宝塚歌劇団に花組公演『春の踊り[2]』で入団。宝塚入団時の成績は36人中20位[2]。42期生。1956年、花組[2]配属。1961年から1968年まで主に主演娘役として(主に雪組の明石照子や眞帆志ぶきの相手役)、声楽専科[2]組替えを経て1971年[2]に退団するまで活躍した。さくらの宝塚歌劇入団は、実母が歌劇団のファンだったという影響からだった[3]。
退団後は、女優としてテレビドラマや映画で活動している。
皇太子徳仁親王妃雅子の、母方祖母方面の遠縁であるとされる[4]。
実の妹・加茂すみれも宝塚歌劇出身(1959年入団の45期生→のち退団後、本名の大谷茂子として、女子プロボウリング選手第2期生に転向)である。1997年にさくら・すみれの実母が病気にかかり、「老老介護」をするために芸能活動を一時休養、介護とすみれが営む尼崎市でスナックの経営の手伝いをした。実母は2007年死去(享年94)したが、現在もスナック経営を手伝っている[5]。
人物
宝塚時代の配属組の順[2]は花、月、雪、声楽専科、雪、声楽専科である(2回、雪組と声楽専科を経験)。
出演
テレビドラマ
ポーラ名作劇場 / 船場ぐるい(1963年、NET)
五人の野武士 第14話「血闘 虎谷の関」(1969年、NTV / 三船プロ) - たまき
大江戸捜査網(12ch / 日活 / 三船プロ)
- 第76話「夏の終りに咲いた花」(1972年) - お民
- 第251話「用心棒の逆襲」(1976年) - 梢
- 第329話「屈辱に耐えた夫婦の絆」(1978年) - おきぬ
荒野の素浪人 第1シリーズ 第41話「兇刃 襲われた山峡の宿」(1972年、NET / 三船プロ)
銭形平次 (CX / 東映)
- 第319話「花が裂ける時」(1972年) - お千勢
- 第419話「寄場帰りの詩」(1974年) - お澄
素浪人 天下太平(1973年、NET / 東映) - 御坊のお仙
アイフル大作戦 (TBS / 東映)
- 第16話「美女占い! 金儲けの探し方」(1973年)
- 第26話「東京ーホノルル ビキニの女王大作戦(前編)」(1973年)
- 第27話「ブルーハワイ 愛と死の接吻!(後編)」(1973年)
寺内貫太郎一家(1974年、TBS) - 周防チエ子
斬り抜ける 第8話「女が愛にゆれるとき」(1974年、ABC / 松竹) - たき
傷だらけの天使 第13話「可愛い女に愛の別れを」(1974年、NTV / 東宝)
非情のライセンス 第2シリーズ 第17話「兇悪の誇り」(1975年、NET / 東映) - 川喜多梨花
日本沈没 第20話「沈みゆく北海道」(1975年、TBS / 東宝) - ダンプカー運転手・服部いく
放浪家族(1975年、毎日放送) - 照菊
隠し目付参上 第9話「御仏は美男におわすか」(1976年、毎日放送 / 三船プロ) - 滝川
いちばん星(1977年、NHK)
江戸の鷹 御用部屋犯科帖 第23話「大奥の女王蜂」(1978年、NET)
東京メグレ警視シリーズ 第12話「警視と火曜の朝の訪問者」(1978年、ABC / テレパック)
桃太郎侍 第110話「惚れて笑って喧嘩して」(1978年、NTV / 東映)
男なら!(1979年、TBS) - エミ子
がしんたれ(1979年、THK)
徳川の女たち 第2部(1980年、CX / 東映) - 瀬山
細雪(1980年、YTV)
思えば遠くへ来たもんだ(1981年、TBS)
娘が家出した夏 家庭ってなァに?(1981年、TBS)
花王名人劇場「マイウェイTOKYO」(1981年、CX系列・KTV制作)- はとバスのガイド役
必殺仕事人III 第24話「三味線二重奏したのは勇次」(1983年、ABC / 松竹) - 妙月尼
必殺仕事人IV 第33話「勇次 悪女軍団と対決する」(1984年、ABC / 松竹) - もえ
大奥(1983年、KTV / 東映)
暴れん坊将軍II (ANB / 東映)
- 第88話「お上に怨みの逃がし屋稼業!」(1984年) - おたか
- 第118話「めぐり逢い運命の凶弾!」(1985年) - お民
- 第136話「おやこ鷹 師走の哀歌!」(1985年) - お菊
- 第166話「夫婦飛脚の夢だより!」(1986年) - おくら
妻たちの課外授業(1985年、NTV)
特急「白鳥」十四時間(1985年、ANB)
水戸黄門 (TBS / C.A.L)
第15部 第8話「母恋し 五木の子守唄 -熊本-」(1985年3月18日) - おとせ
第19部 第3話「鬼と呼ばれて恩返し -棚倉-」(1989年10月9日) - お浦
第22部 第22話「出雲の蕎麦は恋の味 -出雲萩-」(1993年10月11日) - お駒
大岡越前(TBS / C.A.L)
第9部 第18話「過去を消した女」(1986年2月24日) - おとし
第12部 第7話「妖女が嗤う世継ぎの謎」(1991年11月25日) - 月笙
金田一耕助の傑作推理 死仮面(1986年、TBS)- 花姉妹(1986年、YTV)
火曜サスペンス劇場 / ウエディングドレス(1986年、NTV / 東宝)
見上げればいつも青空(1987年、YTV)
江戸を斬るVII 第4話「偽りの自首」(1987年、TBS / C.A.L) - おとき
花の生涯 井伊大老と桜田門(1988年、TX) - 静橋
花真珠(1988年、YTV)
銭形平次 第1シリーズ 第3話「花嫁の幽霊」(1991年、CX) - おえい
金曜ドラマシアター / 松本清張作家活動40周年記念企画・波の塔 (1991年5月24日、CX / 共同テレビ) - 田沢隆義の妻
家政婦は見た!(1997年) ‐ 小暮礼子
愛の劇場 / パパ・レンタル中(1998年、TBS) - 木村正子
すずらん(1999年、NHK)
女と愛とミステリー / 不倫調査員・片山由美3・京都芸妓殺人事件(2002年、TX) - 草刈初
わかば(2004年、NHK) - 藤倉渚
昨日の友は今日の敵?(2004年、NHK) - 野川しげ
ダイヤモンドの恋(2005年、NHK)
土曜ワイド劇場 / 和菓子連続殺人事件(2008年、EX) - 橘小百合
そこをなんとか2 第2話(2014年8月10日、NHK BSプレミアム) - 内海佐和子
その他の番組
3時のあなた(1979年4月 - 1980年3月、CX)
森田一義アワー 笑っていいとも!(テレフォンショッキング・ゲスト、CX)
快傑熟女!心配ご無用(TBS)
オールスター感謝祭(TBS)
スタジオパークからこんにちは(NHK)
私の何がイケないの?「タカラジェンヌ退団後の人生」(TBS)
映画
トラック野郎・爆走一番星(1975年、東映) - バキュームカー運転手・杉本千秋- 激走! 若大将(1976年、東宝) - 明代
もう頰づえはつかない(1979年、ATG) - 美容師・トキ子- ハイティーン・ブギ(1982年、東宝) - 利恵
- 夏服のイヴ(1984年、東宝)
結婚案内ミステリー(1985年、東映) - 松尾初恵
化身(1986年、東映) - ママ
極道の妻たち 三代目姐(1989年、東映) - 花井由利子
橋のない川(1992年、東宝) - 志村かね
シベリア超特急2(2000年、アルゴ・ピクチャーズ) - 神宮寺伯爵夫人
黄泉がえり(2003年、東宝) - 津田嘉子
舞台
宝塚歌劇団時代
- 恋人よ我に帰れ(1958年2月1日 - 2月27日、星組公演、宝塚大劇場)
- 三つのワルツ(1958年7月2日 - 7月30日、花組公演、宝塚大劇場)
- 三つのワルツ(1958年10月31日 - 11月28日、星組公演、東京宝塚劇場)
- アメリカ・カナダ公演(1959年)
- ウイ・ウイ・パリ(1960年1月1日 - 1月31日、月組公演、宝塚大劇場)
- 蜜柑の花咲く恋/微笑の国(1960年7月1日 - 7月31日、月組公演、宝塚大劇場)
- ショウ・イズ・オン(1960年10月1日 - 10月30日、月組公演、宝塚大劇場)
- サルタンバンク(1961年3月23日 - 4月30日、月組公演、宝塚大劇場)
- サルタンバンク(1961年5月2日 - 5月31日、花組公演、宝塚大劇場)
- 美しく花の如く(1961年6月2日 - 6月29日、雪組公演、宝塚大劇場)
- 火の島/砂漠に消える-アルジェリアの男-(1961年8月1日 - 8月31日、雪組公演、宝塚大劇場)
- 火の島/絢爛たる休日(1962年1月1日 - 1月31日、雪組公演、宝塚大劇場)
放浪記(1962年2月2日 - 2月26日、梅田コマ劇場) - 日夏京子 役- 灼熱のカリビア(1962年3月、雪組公演、東京宝塚劇場)
- 花のオランダ坂/ナンバー・ワン(1962年7月3日 - 7月30日、雪組公演、宝塚大劇場)
- 皇帝と魔女(1962年10月2日 - 10月30日、雪組公演、宝塚大劇場)
- あなたは追われている(1962年12月1日 - 12月27日、星・雪組公演、宝塚大劇場)
- ハイウェイ・ブルース/不死鳥のつばさ燃ゆるとも(1962年2月2日 - 2月27日、雪組公演、宝塚大劇場)
- 青春のバカンス(1963年6月4日 - 6月30日、雪組公演、宝塚大劇場)
- 白い天使たちの歌/クレオパトラ(1963年10月31日 - 11月29日、雪組公演、宝塚大劇場)
南の哀愁(1964年1月1日 - 1月28日、雪組公演、新宿コマ劇場)- 花のふるさと物語(1964年3月27日 - 5月5日、雪組公演、宝塚大劇場)
- 宝寿/レビュー・オブ・レビューズ(1964年5月7日 - 5月31日、専科・花・雪組公演、宝塚大劇場)
アンコール・ワット(1964年10月1日 - 10月29日、雪組公演、宝塚大劇場)- 楊妃と梅妃/港に浮いた青いトランク(1965年1月29日 - 2月28日、雪組公演、宝塚大劇場)
- ゴールデン・シャドウ(1965年9月2日 - 9月30日、雪組公演、宝塚大劇場)
- 日本の祭/夜霧の城の恋の物語(1966年1月1日 - 1月31日、星組公演、宝塚大劇場)
- わが歌君がため(1966年10月29日 - 11月30日、星組公演、宝塚大劇場)
- 忘れじの歌/タカラジェンヌに乾杯(1967年3月2日 - 3月23日、雪組公演、宝塚大劇場)
- 心を繋ぐ6ペンス(1967年4月7日 - 5月26日、帝国劇場)
- 花のオランダ坂(1967年9月1日 - 9月28日、宝塚大劇場)
- 藤花の宴(1968年3月1日 - 3月26日、宝塚大劇場)
トリスタンとイゾルデ/愛と夢とパーティ(1968年6月29日 - 7月29日、雪組公演、宝塚大劇場)
王様と私(1968年11月1日 - 11月27日、帝国劇場)
ハムレット(1969年2月1日 - 2月27日、雪組公演、宝塚大劇場)- 若きウェルテルの悲しみ(1969年5月31日 - 6月28日、帝国劇場)
- スカーレット 風と共に去りぬ(1970年1月2日 - 3月29日、帝国劇場)
- 放浪記(1971年3月2日 - 5月27日、芸術座) - 日夏京子 役
人魚姫-愛と魂の物語-(1971年7月1日 - 7月29日、月組公演、宝塚大劇場)
宝塚歌劇団退団後
君よ知るや南の国(1975年、日本劇場) ※天地真理主演
安珍清姫(1977年、帝国劇場)- ほほえみの国(1978年、博品館劇場)
- 加茂さくら アドベンチャーリサイタル(1980年、博品館劇場)
- 加茂さくら アドベンチャーリサイタル Part2 (1981年、博品館劇場)
シカゴ - ミュージカル・ボードビル - (1986年、帝国劇場)- 櫻姫(1988年、帝国劇場)
仮名手本忠臣蔵(1991年、帝国劇場)
皆既食 -Total Eclips-(2014年11月7日 - 11月29日、Bunkamuraシアターコクーン / 12月4日 - 12月7日、シアターBRAVA!、作:クリストファー・ハンプトン、演出:蜷川幸雄) - モーテ・ド・フルールヴィル夫人 役[6]
脚注
^ 佐藤正弥編著『データ・バンク にっぽん人』現代書林、1982年、73頁。
- ^ abcdef監修:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日、54頁。ISBN 9784484146010
^ (おお宝塚 それぞれの道):8 姉妹仲良く、いつまでも(朝日新聞2013年12月11日 2014年8月18日閲覧)
^ 『週刊朝日』1993年3月25日増刊号「エピソードから秘密まで 雅子さんクイズ50」より
^ TBSテレビ「私の何がイケないの?」(2014年7月28日放送分=TBSテレビ基準「タカラジェンヌの退団後の人生」)でのインタビューより
^ “CAST&STAFF”. Bunkamura25周年記念 皆既食〜Total Eclipse〜. Bunkamura. 2014年11月28日閲覧。
関連項目
- 東京都出身の人物一覧
外部リンク
この人に聞く/加茂さくらさん「最期まで支えてくれた母を介護することができた幸せ」(あいらいふどっとねっと)
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