縦四方固







縦四方固の基本形





縦四方固の基本形


縦四方固(たてしほうがため)は、柔道の固技の抑込技9本の一つ。




目次






  • 1 概要


    • 1.1 崩縦四方固


      • 1.1.1 S字マウント


      • 1.1.2 シバロック




    • 1.2 三角絞併用縦四方固


    • 1.3 肩固併用縦四方固


    • 1.4 脚三角からの縦四方固




  • 2 特徴


  • 3 脚注


  • 4 外部リンク





概要


相手の上半身に跨がって抑え込む技。
跨がっていても相手の足のほうを向いて抑え込む場合は崩上四方固となる。


臀部の後ろに相手の両腕がある場合、つまりは頭部にしか跨がっていない場合は抑込技として認められない。ブラジリアン柔術でもマウントポジションとしてスコアは得られない。アドバンテージポイントは得られる。


基本形は仰向けの相手の胴に両脚でまたいだ「馬乗り」状態から抑え込む。
更に胸を密着させ両腕で相手の頭を抱える場合が多い。


相手の首や肩を腕で、相手の両脚を脚でコントロールし、ブリッジや脚を絡む動きを封じる。



崩縦四方固


崩縦四方固(くずれたてしほうがため)は両腕で相手の頭を抱えず、片方の肩もしくは腕を抱え、やや自ら襷型になって抑える縦四方固。この体勢から腕挫腕固に極める場合もある。



S字マウント


S字マウント(えすじマウント)は右脚を相手の左肩と頭の間まで踏み込んだ崩縦四方固。




シバロック


シバロックとは仰向けになった相手の右腕を固めながら相手の右側面に付いて抑え込む崩縦四方固。その際に相手の背後に自らの両脚が入り込んだ状態になる。この抑え込みは縦四方固に分類される。国士舘大学の学生によって開発されたと言われている[1]。なお、2018年からIJFは腕を覆わない形のシバロックを認めなくなった[2]。別名4869(しばろっく)。





縦四方固の一種三角絞併用縦四方固。相手は前三角絞に対し、タップアウトをしている。



三角絞併用縦四方固


三角絞併用縦四方固(さんかくじめへいようたてしほうがため)は前三角絞を掛けながら抑える縦四方固[3]。胸を相手に密着させずに手を畳についたりして返されないようにする。そのまま、前三角絞で参ったをとってもよい。ひっくり返された場合は前三角絞で参ったを狙う。ブラジリアン柔術ではマウントポジションとしてスコアもアドバンテージポイントも得られない。



肩固併用縦四方固


肩固併用縦四方固(かたがためへいようたてしほうがため)は肩固のように相手の片腕と頭を抱えながら抑える縦四方固[3]。映像作品『講道館柔道 固技 分類と名称』(講道館出版、NHKサービスセンター)では縦四方固の一種だとしている。



脚三角からの縦四方固


脚三角からの縦四方固とは、ヒラメ(体を伸ばしながらのうつ伏せ状態)になった相手の両脚を自らの両脚で絡ませながら相手を仰向けに返して抑え込む技。木戸慎二や田代未来が多用することで知られる[4]



特徴


縦四方固はブラジリアン柔術、総合格闘技ではマウントポジションと呼ばれている。


マウントポジションは打撃技、絞め技、関節技へ展開しKOやタップアウトを狙うための体勢のため、抑え込み続けることを目的とする場合と違い、胸の密着をさせないことが多い。


詳細はグラウンドポジションを参照されたい。


また、「裏縦四方固」(うらたてしほうがため)という技があるが、これはフルネルソンのことであって、縦四方固にも抑込技にも含まれない。柔道では禁止技である。



脚注





  1. ^ 「第27回全国体育系学生柔道体重別選手権大会」近代柔道 ベースボールマガジン社、2016年4月号 55頁


  2. ^ Detailed Explanation of the IJF Judo Refereeing Rules effective from 01 January 2018

  3. ^ ab 『高専柔道の真髄』 原書房


  4. ^ 「柔道固技教本」 晋遊舎、105頁 ISBN 4863910053




外部リンク


  • 縦四方固|柔道チャンネル








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