2010年世界柔道選手権大会
2010年世界柔道選手権大会(第28回世界柔道選手権大会)は、2010年9月9日~13日に東京都の国立代々木競技場で開催された柔道の世界選手権。東京で世界柔道選手権が開催されるのは1958年の第2回大会以来実に52年ぶり。今大会から各階級に各国2名まで出場させることが可能となった(無差別は4名まで可能)[1]。
また、今大会は各階級の優勝者に6000ドル、2位に4000ドル、3位に2000ドルの賞金が授与された。無差別においては賞金の代わりに優勝者にスバル・レガシィ、2位に3Dテレビ、3位にiPadが贈呈された[2]。
目次
1 大会概要
2 新ルール
3 大会結果
3.1 男子
3.2 女子
3.3 メダル数
4 優勝者の世界ランキング
4.1 男子
4.2 女子
5 世界ランキング1位の成績
5.1 男子
5.2 女子
6 日本人選手の成績
6.1 男子
6.2 女子
7 日本での放送
8 脚注
9 外部リンク
大会概要
正式名称 | 世界柔道選手権2010東京大会、英語: World Judo Championships 2010 TOKYO |
開催場所 | 国立代々木競技場第一体育館 |
主催 | 国際柔道連盟 |
特別協賛 | 富士重工業、コマツ |
開催日程 | 9日 男子100kg超級、100kg級、女子女子78kg超級、78kg級 10日 男子90kg級、81kg級、女子70kg級 11日 男子73kg級、女子63kg級、57kg級 12日 男子66kg級、60kg級、女子52kg級、48kg級 13日 男子無差別級、女子無差別級 |
新ルール
レスリングのタックル技など、帯から下の下半身を直接攻撃した場合は即座に「反則負け」となった。但し、返し技や連絡技、相手の変則組み手などから足を掴むことは問題ない[3]。
また、相撲のもろ差しのようにいきなり上半身に抱きつく攻撃が厳しく規制される。一度目は「待て」、二度目から「指導」を与えられる[4]。
大会結果
男子
階級 | 金 | 銀 | 銅 |
60kg以下級 | リショド・ソビロフ | ゲオルグリー・ザンタラヤ | アルセン・ガルスチャン 平岡拓晃 |
66kg以下級 | 森下純平 | レアンドロ・クーニャ | ハシュバータル・ツァガンバータル ロイク・コルバル |
73kg以下級 | 秋本啓之 | デックス・エレモント | 粟野靖浩 王己春 |
81kg以下級 | 金宰範 | レアンドロ・ギルヘイロ | 高松正裕 イアン・バートン |
90kg以下級 | イリアス・イリアディス | 西山大希 | キリル・デニソフ エルハン・ママドフ |
100kg以下級 | 穴井隆将 | ヘンク・フロル | ティエリー・ファーブル オレイディス・デスパイネ |
100kg超級 | テディ・リネール | アンドレアス・テルツァー | イスラーム・エルシャハビ マチュー・バタイユ |
無差別級 | 上川大樹 | テディ・リネール | 立山広喜 鈴木桂治 |
女子
階級 | 金 | 銀 | 銅 |
48kg以下級 | 浅見八瑠奈 | 福見友子 | アリナ・ドゥミトル サラ・メネゼス |
52kg以下級 | 西田優香 | 中村美里 | ナタリア・クジュティナ ムンフバータル・ブンドゥマー |
57kg以下級 | 松本薫 | テルマ・モンテイロ | サブリナ・フィルツモザー ユリエッタ・ブクバラ |
63kg以下級 | 上野順恵 | 田中美衣 | ラミラ・ユスボワ ヤリツァ・アベル |
70kg以下級 | リュシ・デコス | アネット・メサロシュ | 國原頼子 ラシャ・スラカ |
78kg以下級 | ケイラ・ハリソン | マイラ・アギアル | 緒方亜香里 楊秀麗 |
78kg超級 | 杉本美香 | 秦茜 | 塚田真希 イダリス・オルティス |
無差別級 | 杉本美香 | 秦茜 | 田知本愛 テア・ドングサシビリ |
メダル数
順 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 日本 | 10 | 4 | 9 | 23 |
2 | フランス | 2 | 1 | 3 | 6 |
3 | ギリシャ | 1 | 0 | 1 | 2 |
韓国 | 1 | 0 | 1 | 2 | |
5 | アメリカ合衆国 | 1 | 0 | 0 | 1 |
ウズベキスタン | 1 | 0 | 0 | 1 | |
7 | ブラジル | 0 | 3 | 1 | 4 |
8 | 中国 | 0 | 2 | 1 | 3 |
9 | オランダ | 0 | 2 | 0 | 2 |
10 | ドイツ | 0 | 1 | 0 | 1 |
ハンガリー | 0 | 1 | 0 | 1 | |
ポルトガル | 0 | 1 | 0 | 1 | |
ウクライナ | 0 | 1 | 0 | 1 | |
14 | ロシア | 0 | 0 | 4 | 4 |
15 | キューバ | 0 | 0 | 3 | 3 |
16 | アゼルバイジャン | 0 | 0 | 2 | 2 |
モンゴル | 0 | 0 | 2 | 2 | |
18 | オーストリア | 0 | 0 | 1 | 1 |
エジプト | 0 | 0 | 1 | 1 | |
ルーマニア | 0 | 0 | 1 | 1 | |
スロベニア | 0 | 0 | 1 | 1 | |
イギリス | 0 | 0 | 1 | 1 | |
合計 | 16 | 16 | 32 | 64 |
優勝者の世界ランキング
男子
60kg級 | ウズベキスタン | リショド・ソビロフ | 1位 |
66kg級 | 日本 | 森下純平 | 17位 |
73kg級 | 日本 | 秋本啓之 | 4位 |
81kg級 | 韓国 | 金宰範 | 1位 |
90kg級 | ギリシャ | イリアス・イリアディス | 16位 |
100kg級 | 日本 | 穴井隆将 | 1位 |
100kg超級 | フランス | テディ・リネール | 1位 |
無差別 | 日本 | 上川大樹 | 32位 |
女子
48kg級 | 日本 | 浅見八瑠奈 | 2位 |
52kg級 | 日本 | 西田優香 | 3位 |
57kg級 | 日本 | 松本薫 | 1位 |
63kg級 | 日本 | 上野順恵 | 1位 |
70kg級 | フランス | リュシ・デコス | 2位 |
78kg級 | アメリカ合衆国 | ケイラ・ハリソン | 10位 |
78kg超級 | 日本 | 杉本美香 | 22位 |
無差別 | 日本 | 杉本美香 | 22位 |
(出典[5]、JudoInside.com)。
世界ランキング1位の成績
男子
60kg級 | ウズベキスタン | リショド・ソビロフ | 金メダル |
66kg級 | モンゴル | ハシュバータル・ツァガンバータル | 4回戦敗退 |
73kg級 | 韓国 | 王己春 | 銅メダル |
81kg級 | 韓国 | 金宰範 | 金メダル |
90kg級 | 日本 | 小野卓志 | 3回戦敗退 |
100kg級 | 日本 | 穴井隆将 | 金メダル |
100kg超級 | フランス | テディ・リネール | 金メダル |
女子
48kg級 | 日本 | 福見友子 | 銀メダル |
52kg級 | 日本 | 中村美里 | 銀メダル |
57kg級 | 日本 | 松本薫 | 金メダル |
63kg級 | 日本 | 上野順恵 | 金メダル |
70kg級 | ハンガリー | アネット・メサロシュ | 銀メダル |
78kg級 | フランス | セリーヌ・ルブラン | 7位 |
78kg超級 | スロベニア | ルツィヤ・ポラウデル | 初戦敗退 |
(出典[5]、JudoInside.com)。
日本人選手の成績
男子
60kg級 | 平岡拓晃 | 銅メダル |
60kg級 | 福岡政章 | 2回戦敗退 |
66kg級 | 森下純平 | 金メダル |
66kg級 | 海老沼匡 | 3回戦敗退 |
73kg級 | 秋本啓之 | 金メダル |
73kg級 | 粟野靖浩 | 銅メダル |
81kg級 | 高松正裕 | 銅メダル |
81kg級 | 中井貴裕 | 3回戦敗退 |
90kg級 | 西山大希 | 銀メダル |
90kg級 | 小野卓志 | 3回戦敗退 |
100kg級 | 穴井隆将 | 金メダル |
100kg級 | 高木海帆 | 2回戦敗退 |
100kg超級 | 高橋和彦 | 5位 |
100kg超級 | 鈴木桂治 | 1回戦敗退 |
無差別 | 上川大樹 | 金メダル |
無差別 | 鈴木桂治 | 銅メダル |
無差別 | 立山広喜 | 銅メダル |
無差別 | 高橋和彦 | 7位 |
女子
48kg級 | 浅見八瑠奈 | 金メダル |
48kg級 | 福見友子 | 銀メダル |
52kg級 | 西田優香 | 金メダル |
52kg級 | 中村美里 | 銀メダル |
57kg級 | 松本薫 | 金メダル |
57kg級 | 宇高菜絵 | 3回戦敗退 |
63kg級 | 上野順恵 | 金メダル |
63kg級 | 田中美衣 | 銀メダル |
70kg級 | 國原頼子 | 銅メダル |
70kg級 | 渡邊美奈 | 7位 |
78kg級 | 緒方亜香里 | 銅メダル |
78kg級 | 岡村智美 | 1回戦敗退 |
78kg超級 | 杉本美香 | 金メダル |
78kg超級 | 塚田真希 | 銅メダル |
無差別 | 杉本美香 | 金メダル |
無差別 | 田知本愛 | 銅メダル |
無差別 | 緒方亜香里 | 3回戦敗退 |
無差別 | 佐藤瑠香 | 2回戦敗退 |
(出典[5]、JudoInside.com)。
日本での放送
今大会はフジテレビ系列で放送された[6]。地上波ではメインキャスターを平井理央、スペシャルコメンテーターを吉田秀彦、解説を金丸雄介、園田教子、実況を三宅正治、福永一茂、森昭一郎、竹下陽平、西岡孝洋が担当した。CS(フジテレビNEXT)ではキャスターを三四六、解説を持田達人、瀧本誠が担当した。また、つるの剛士のメダリストが応援ソングとなった[7]。
脚注
^ World Judo Championships 2010 TOKYO (PDF)
^ 世界柔道の金メダル副賞は… 各級別は「6000ドル」、無差別は「スバル:LEGACY」!
^ 国際柔道連盟(IJF)試合審判規定改正 (PDF)
^ いきなり抱きつく攻撃はダメ、柔道に新ルール
- ^ abcjudobase.org
^ 「世界柔道東京2010観戦ガイド」、アスペクトムック ジャパンスポーツコミュニケーション、2010年
^ 放送案内 フジテレビ
外部リンク
- World Championships Tokyo - 2010 (JPN)
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