羊のうた
羊のうた | |
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漫画:羊のうた | |
作者 | 冬目景 |
出版社 | 幻冬舎コミックス |
掲載誌 | コミックバーガー→ コミックバーズ |
発表号 | 1996年1月号 - 2002年11月号 |
巻数 | 全7巻 |
OVA:羊のうた | |
監督 | 杉井ギサブロー |
キャラクターデザイン | 瀬尾康博 |
アニメーション制作 | マッドハウス |
製作 | 「羊のうた」製作委員会 |
発表期間 | 2003年5月25日 - 2004年2月25日 |
話数 | 全4巻 |
テンプレート - ノート |
『羊のうた』(ひつじのうた)は、冬目景作の漫画。月刊漫画雑誌『コミックバーガー』1996年1月号から、『コミックバーズ』2002年11月号に連載された。単行本は全7巻。
冬目景作品では珍しくメディアミックス展開がされたものであり、実写映画、OVA、ドラマCDも制作されている。なお、タイトルは中原中也の「山羊の歌」[1]に由来する。
目次
1 あらすじ
2 登場人物
3 単行本
4 映画
4.1 2002年の日本映画
4.2 国際映画
5 OVA
6 ドラマCD
7 関連グッズ
8 外部リンク
あらすじ
幼い頃に母親を亡くした高城一砂は、父親の友人である江田夫妻に預けられた。それ以来、一砂は父親に会うことなく江田夫妻の下で育ち、高校生になった今では正式に江田夫妻の養子になるという話も出ている。小さい頃の夢をよく見るようになったことを除けば、一砂は特に変わりばえのないごく普通の高校生活を送っていた。
そんなある日、一砂は同級生の八重樫葉の腕についた血を見て、奇妙な感覚に襲われる。そして、その感覚に導かれるようにかつて両親と暮らしていた家を訪れ、実の姉である高城千砂と再会する。
そこで一砂は父親の死を告げられ、高城家の「病」のことを聞かされる。その病とは、吸血鬼のように発作的に他人の血が欲しくなり、理性をなくして他人を襲うという奇病であり、千砂自身もその病に冒されていた。この病は一砂にも発病する可能性があるが、男子は発病する確率が低いため、志砂により江田夫妻のもとに預けられていたのだという。
だが、既に一砂は発病していることを感じていた。一砂は再び千砂のもとに訪れ、そのことを打ち明ける。千砂は一砂に発作止めの薬を渡すが、変化を認めることを恐れる一砂は発作止めの薬を飲もうとしない。それを見た千砂は、自らの手首を傷つけ一砂に血を与える。
同じ病に苦しみ、自殺した父親の面影を追い求め他人を遠ざけて生きる千砂と、大切な人たちを守るため他人を遠ざけようとする一砂。やがて2人は寄り添うように2人暮らしを始める。
登場人物
声はOVAとドラマCD版より。
- 高城 一砂(たかしろ かずな)
声:関智一
- 高校1年生。母親が小さい頃に亡くなったため、父親の友人である江田夫妻に育てられる。
- 高城 千砂(たかしろ ちずな)
- 声:林原めぐみ、杉井咲子(幼年の千砂)
- 高校2年生。幼い頃から高城家の「病」を発病しており、父親に育てられる。黒髪ロングの着物姿が美しい女性。高城の病とは別に生まれつき心臓が弱く、発作を抑える薬の服用がそれを悪化させている。
- 八重樫 葉(やえがし よう)
- 声:雪野五月
- 一砂と同級生の女の子。美術部に所属している。髪の毛を自分で切ったりとおしゃれに興味が無く、滅多に笑わない。一砂とはお互いに好意を抱いているが、はっきりとは自覚していない。
- 水無瀬(みなせ)
- 声:三木眞一郎
- 千砂の幼馴染みの医師。千砂より11歳年上。千砂とは高校生の頃に知り合い、10年以上実の兄のように過ごしてきた。左目に千砂につけられた大きな傷がある。現在は保護者として、また医者として千砂の面倒を見ている。
- 江田 夏子(えだ なつこ)
- 声:佐々木瑶子(OVA)、水谷優子(ドラマCD)
- 一砂を育ててきた母親代わりの女性。年齢は30代後半から40代前半。かつては子供はいらないという考えだったが、近頃は心境に変化が生じている。
- 木の下(きのした)
- 声:鈴村健一
- 一砂の中学時代からの友人。母子家庭の3人兄弟で、兄と姉は同作者の『イエスタデイをうたって』に登場している。
- 佐崎 マミ(ささき マミ)
- 千砂が所属するクラスの委員をしている。体育会系で明るくさばけた性格。クラスメイトと打ち解けようとしない千砂を気にしている。
- エミ
- 八重樫の中学時代からの友人で、一砂とも面識がある。バスケットボール部。
単行本
- 通常版
- 全7巻(雑誌の親会社移転によりスコラ版、ソニーマガジンズ版もあるが、下記は最新の幻冬舎コミックス版。7巻にインタビューあり、7巻には千砂のフイギュア付きの版あり)
ISBN 978-4344800229 (2002年1月)
ISBN 978-4344800236 (2002年1月)
ISBN 978-4344800243 (2002年1月)
ISBN 978-4344800250 (2002年1月)
ISBN 978-4344800267 (2002年1月)
ISBN 978-4344800151 (2002年1月)- 通常版:ISBN 978-4344801981 (2003年2月)
限定版(フィギュア付き):ISBN 978-4344801974 (2003年02月)
- 完全版
- 全7巻(カラーページ再現・箱入り・7巻にインタビューなし)
ISBN 978-4344803480 (2003年12月)
ISBN 978-4344803558 (2004年1月30日)
ISBN 978-4344803619 (2004年1月30日)
ISBN 978-4344803725 (2004年2月24日)
ISBN 978-4344803862 (2004年2月24日)
ISBN 978-4344803862 (2004年3月31日)
ISBN 978-4344803879 (2004年3月31日)
- 文庫版
- 全4巻(カバー書き下ろし・7巻にインタビューなし)
ISBN 978-4344817951 (2009年10月23日)
ISBN 978-4344818712 (2010年1月22日)
ISBN 978-4344819504 (2010年4月23日)
ISBN 978-4344820081 (2010年7月23日)
- 海外版
TOKYOPOPより「Lament of the Lamb」の名称で英語版、「Das Lied der Lämmer」の名称でドイツ語版が発売されている。また、Delcourtより「Les lamentations de l'agneau」の名称でフランス語版、東立より「羔羊之歌」の名称で台灣中文(台湾の中国語)版、학산문화사より「양의 노래」の名称で韓国語版が発売されている。
映画
2002年の日本映画
- 通常版
- 全1巻(テレホンカードの付いた限定版あり)
- GRVE-28010(2002年9月25日)
- スタッフ
- 監督:花堂純次
- 脚本:渡辺麻実、花堂純次
- 音楽:貴三優大、浜口史郎
- 主題歌:airi「いつかは君の…」
- 撮影:藤井良久
- 照明:林和義
- 美術:金勝浩一
- 録音:井家眞紀夫
- 編集:伊藤伸行
- 助監督:芝祐二、濱田兼吾、草野昌美
- 選曲・音響効果:山本文勝
- 整音:関谷行雄
- ラインプロデューサー:鈴村高正
- 現像:IMAGICA
- ロケ協力:信州上田フィルムコミッション、須坂市、須坂市教育委員会 ほか
- 製作者:成澤章、田中正雄
- 企画:尾川匠、荒木功
- プロデュース:内堀雄三
- 企画協力:ソニー・マガジンズ
- 製作協力:ネクスト・プロデュース
- 製作:グルーヴコーポレーション、ユニオン映画
- 配給:グルーヴコーポレーション
- キャスト
- 高城一砂:小栗旬
- 高城千砂:加藤夏希
- 八重樫葉:美波
- 江田新:田中健
- 江田夏子:永島暎子
- 水無瀬:鈴木一真
- 映画版関連グッズ
- 羊のうた オリジナルサウンドトラック
国際映画
2006年10月14日にTOKYOPOPが実写映画化権を獲得したと発表した。プロデューサーは、TOKYOPOPのCEOスチャート・リヴィ。監督は日本人、登場人物はヨーロッパ人に置き換えられ、撮影はルーマニアで行う国際的な作品になるとのことである。
- 「羊のうた」映画を自社製作 トーキョーポップ
- 英文記事&担当編集者インタビュー
- TOKYOPOP 羊のうたの実写映画化企画発表
- TPG アニメーション企画も多彩 3Dアニメに注目
2008年3月19日の続報によると、監督は秋山貴彦、タイトルは"Love Like Blood"、ストーリーはBlake Edwardsなる貧血症の高校生男子がJiraという美少女と出会い、深い関係になる…とのことである。主演女優は日本人、背景音楽は1980年代から最近までの有名な複数のゴシックバンドから、3D映画で予算は600万ドル以下との情報が公開されている。
- 実写版「羊のうた」 監督に「HINOKIO」秋山貴彦氏を予定
- Levy ready to supply Japan 3-D(英文元記事)
2008年10月26日には公式サイトが公開されたが、2012年5月1日に閉鎖された。また、TOKYOPOPは2011年5月31日に漫画出版部門を撤退している。
- スチュウ通信
- 公式サイト
OVA
- 通常版
- 全4巻
- GSTN-29081(2003年5月25日)
- GSTN-29082(2003年8月25日)
- GSTN-29083(2003年11月25日)
- GSTN-29084(2004年2月25日)
- スタッフ
- 監督:杉井ギサブロー
- キャラクターデザイン・作画監督:瀬尾康博
- 美術監督:金村勝義
- 色彩設計:歌川律子
- 撮影監督:佐藤陽一郎
- 編集:古川雅士
- 音響監督:藤山房伸
- 音楽:宮澤謙
- プロデューサー:相馬和彦、松葉せつこ、丸山正雄
- アニメーション制作:マッドハウス
- 制作協力:グループ・タック
- 製作:「羊のうた」製作委員会(グルーヴコーポレーション→ケングルーヴ、インターコミュニケーションズ)
- キャスト
- 高城一砂(声:関智一)
- 高城千砂(声:林原めぐみ、杉井咲子(幼年の千砂))
- 八重樫葉(声:雪野五月)
- 江田新(声:小杉十郎太)
- 江田夏子(声:佐々木瑶子)
- 水無瀬(声:三木眞一郎)
- 高城百子(声:井上喜久子)
- 木の下(声:鈴村健一)
- エミ(声:長沢美樹)
- 主題歌
- 「Destiny 〜宿命〜」
- 作詞:野田礼子、作曲・編曲:高橋哲也、歌:千砂&一砂
- SPECIAL BOX
- 羊のうた SPECIAL BOX (冬目景の原作コミックのOVA版を、杉井ギサブロー監督が再編集したディレクターズカット版のBOX。前後編で構成される本編収録ディスク2枚に加え、特典ディスク、サウンドトラック、ドラマCD全3巻もセットにした豪華版。ライナーノーツも封入)
- INDV-4102(2004年12月10日)
- アニメ版関連グッズ
- 羊のうた オリジナルアニメサウンドトラック
- GSTN-80005(2003年12月25日)
ドラマCD
- 通常版
- 全3巻(最終章はアニメイト限定発売)
- ASIN B00067I8G0 (2002年7月20日)
- ASIN B00067I8GA (2002年11月8日)
- (2003年12月25日)
- キャスト
- 高城一砂(声:関智一)
- 高城千砂(声:林原めぐみ)
- 八重樫葉(声:雪乃五月)
- 江田新(声:小杉十郎太)
- 江田夏子(声:水谷優子)
- 水無瀬(声:三木眞一郎)
関連グッズ
- 画集
- 羊のうた―冬目景画集
ISBN 478971540X (ソニーマガジンズ、2000年5月)
ISBN 4789715418 (ソニーマガジンズ、2000年5月)(サイン入り複製原画、雑記帳、クリアファイル、FAXシート、キャラクターシール付属の豪華版)
ISBN 4344802276 (幻冬舎コミックス、2003年3月)(上記の物の再版)
- 羊のうた 絵顧録―冬目景画集
ISBN 4344802268 (幻冬舎コミックス、2003年3月)
- その他
- 市販された商品の一部。抽選プレゼントや注文生産のグッズも多数あり。
- 羊のうた 懐中時計 千砂 ゴールドバージョン (2003年3月31日)
- 羊のうた 懐中時計 八重樫 シルバーバージョン(2003年2月28日)
- 羊のうた リトグラフ(千砂)(2003年7月22日)
- テレホンカードセット 羊のうた 四季(2003年9月13日)
- 羊のうた 千砂胸像(2003年9月17日)
- 羊のうた ポストカード(2004年3月12日)
- 冬目景 CG複製版画-B(幼千砂)、E(千砂)(2005年2月)
- 『羊のうた』 アートグラフA(千砂)、B(千砂&一砂)(2005年2月)
- …その他多数
外部リンク
- Yahoo!ブックス 冬目景インタビュー記事・立ち読み・レビュー等
幻冬舎(羊のうた原作の出版社)
羊のうた(アニメ版 公式ホームページ)
羊のうた(映画版 公式ホームページ)
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