ラードリー・ベーグム
ラードリー・ベーグム(Ladli Begum, 1605年 - 1677年)は、北インド、ムガル帝国の皇子シャフリヤールの妃。父はシェール・アフガーン・ハーン、母はヌール・ジャハーン。
生涯
1605年、シェール・アフガーン・ハーンとその妻ヌール・ジャハーンの子供として生まれる。
1607年、母ヌール・ジャハーンは皇帝ジャハーンギールと再婚し、ラードリー・ベーグムはその養女となった。
1619年、ラードリー・ベーグムはジャハーンギールの皇子シャフリヤールと結婚した[1][2]。
1628年、夫シャフリヤールはシャー・ジャハーンによって処刑され、母ヌール・ジャハーンは隠居生活に入った[3]。ラードリー・ベーグムはその後どのような余生を送ったかは不明であるが、恐らく母と同じ運命をたどったと思われる。
1677年に死亡したとされ、その遺体は母ヌール・ジャハーンの棺の横に埋葬された。
脚注
^ クロー『ムガル帝国の興亡』、p.173
^ ロビンソン『ムガル皇帝歴代誌』、p.215
^ ロビンソン『ムガル皇帝歴代誌』、p.216
参考文献
フランシス・ロビンソン; 月森左知訳 『ムガル皇帝歴代誌 インド、イラン、中央アジアのイスラーム諸王国の興亡(1206年 - 1925年)』 創元社、2009年。
アンドレ・クロー; 杉村裕史訳 『ムガル帝国の興亡』 法政大学出版局、2001年。