坑道
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近世の坑道(笹畝坑道)
串木野鉱山の坑道
三菱美唄炭鉱跡の立坑(縦の坑道)の巻き揚げ櫓
(炭鉱メモリアル森林公園)
坑道(こうどう)とは、地下に造られる通路のこと。主に鉱山などで採掘のために掘削される。鉱山では鉱床に沿って掘り進められ、鉱石の価値によっては地下1000m程度まで掘り進められる。別名:間府(まぶ)/間分/間歩とも呼ぶ[1][2]。
目次
1 陥没事故
2 廃坑における危険性
3 出典
4 関連項目
陥没事故
坑道は、鉱山の採掘が終了すると同時に入り口をふさぐ程度で放置されるケースが多い。吹屋銅山の笹畝坑道のように観光用に保全されたり、神岡鉱山のスーパーカミオカンデの施設や河津鉱山(湧出する温泉水を坑内にプールしている)のように再利用されたりすることは希である。このため、埋め戻しがされていない坑道が長い年月を経て落盤により埋没し、その影響で地表面が大規模に陥没する事故がしばしば発生する。また、出水量の多い鉱山では、坑内にたまりきらない排水が圧力などから地面から噴出し、鉱山周辺の道路や建物が浸水する事もまれにある。
日本では、閉山した鉱山では坑口の封鎖が義務付けられている。採掘が終了した鉱山の坑道などの施設は、経済産業省が地方毎に鉱山保安監督事務所を設置して監視していたが、2005年より規制を合理化し産業保安監督部へ編入・改組。民間の自主性を活かした保安確保への転換が図られている。
廃坑における危険性
採掘が終了した鉱山の坑道では、残されたズリから鉱物採集を行うマニアや廃墟マニアが侵入を試みる例が存在する。しかし、坑道にはエレベーターや配管類を撤去した後の竪穴などが無数に存在し、落とし穴状態になっていることも珍しくは無く危険である。また、坑内は立体的かつ複雑に分岐し、道に迷うこともあり、さらに可燃性ガスや有毒ガスの発生や貧酸素化、崩落、浸水などの危険もある。入り口付近の柵などが壊れ侵入できるようになっていたとしても、危険であるので入り込んではならない。
出典
^ 木曽調だより第17号 p4 (農林水産省東海農政局の公開資料)
^ コトバンク(デジタル大辞泉)‐間府
関連項目
坑道戦 - 敵陣の真下に坑道のような穴を掘り、爆破する作戦
カナート ‐ 地下水路(日本ではマンボと呼び。「まぶ(間歩・間風)」が訛化して、そう呼ばれるようになった。)
