戸田忠厚
戸田 忠厚(とだ ただあつ、1851年 - ?)は、明治時代に活動した日本の牧師である。
日本人で最初にサンタクロースを演じた人物とも言われている[1]。
生涯
武蔵国忍藩の水谷右衛門の次男として生まれ、幕臣の戸田家に養子に入る。1876年(明治9年)に原女学校で開催された最初のクリスマス行事で、サンタクロースに扮したとされる[2]。1877年(明治10年)に奥野昌綱と一緒に洗礼を受ける。
1877年(明治10年)10月に日本基督一致教会が設立されると、その6日後に招聘を受けて下総大森(現・千葉県印西市)の下総大森教会に赴任する。1880年には長老に辞任を申し入れている。[3]
安川亨と共に、千葉県で伝道を始め、を創立する。戸田と安川の伝道により救われた渡辺伊十郎が、1882年(明治15年)に戸田を松尾の自宅に招いて集会を開いた。この集会で12名が洗礼を受けた。1883年11月1日のその家庭集会を九十九里教会とした[4]。
1882年(明治15年)に創立された日本一致基督教会高輪教会(現・日本基督教団)の初代牧師に就任する[5]。
1905年(明治38年)には石川県金沢市の日本基督殿町伝道教会(現・日本基督教団金沢元町教会)の牧師に就任して、1911年まで牧会する。
脚注
^ Dear Santa 002 サンタ・クロースが日本に 2013年3月27日閲覧
^ 早川勇編『日本の英語辞書と編纂者』(春風社、2006年) 277頁
^ クリスチャン新聞
^ 守部2009,52-54頁
^ 日本基督教団高輪教会HP 2013年3月28日閲覧
参考文献
守部喜雅『日本宣教の夜明け』いのちのことば社、2009年
中島耕二、辻直人、大西晴樹『長老・改革教会来日宣教師辞典』2003年