スキー板










カービングスキー板


スキー板(スキーいた)とは、雪上を滑らかに滑るための足に装着する長く平らな板。2本1組もしくは1本で両足に装着して使用される。当初は雪の多い地方の交通手段として使用されたが、現在ではスポーツやレクリエーションのために使用される。また、スノーモービルの操舵を行う前輪の代わりとしても使用されている。
数え方は一台、二台。




目次






  • 1 歴史


  • 2 構造


  • 3 各種スキー板


    • 3.1 アルペンスキー


    • 3.2 モーグルスキー


    • 3.3 ツインチップスキー


    • 3.4 ロッカースキー


    • 3.5 ファットスキー


    • 3.6 テレマークスキー


    • 3.7 クロスカントリースキー


    • 3.8 バックカントリースキー


    • 3.9 モノスキー


    • 3.10 スキージャンプ用スキー


    • 3.11 チェアスキー


    • 3.12 ミニスキー




  • 4 スキー板のメーカー


  • 5 関連項目





歴史


19世紀に固定型のスキー締具(ビンディング)とくびれ型のスキー板が作りだされ、現代のスキー板の原型が誕生した。1890年代には金属製のビンディングが作られた。当初はスキー板は1枚の木の板であったが、1930年代には合板のスキー板が開発され、金属のエッジも取り付けられた。さらに1940年代には金属(アルミ合金)の板で木の板を挟んだメタルスキーが、1950年代にはグラススキーと呼ばれる木の芯にグラスファイバーを巻きつけたものや合成樹脂製のスキー板が開発される。その後、芯が中空のスキー板や芯にプラスチックやメタル(金属)を用いたものなど様々なものが開発された。現在では芯は木を用いたもの(ウッドコア)が多く、グラスファイバーやケブラー、メタルなどの素材を組み合わせて作成されている。2000年代に入って新たにビンディングと一体構造のスキー板なども数多く開発されている。以前、日本では竹でスキーが作られたこともある。



構造


スキー板は細長く、先端(トップ)が雪に潜らないように上に反り返っている。長さ太さは用途によって様々であり、短いもので1m程度のものから長いもので2mにも及ぶものもある。雪面と接する滑走面はソールと呼ばれ、ソールの両サイドに固い雪面を削るための金属製のエッジが付いている。スキー板の中央付近に備え付けられたビンディングによってスキーブーツが固定される。スキー板の内部構造としてはサンドイッチ構造とキャップ構造と呼ばれるものがある。サンドイッチ構造とはスキー板の断面形状が単純に芯材を上下から挟んだ構造をしたものである。単純な構造であるためコストがかからず安価に製造できる。対してキャップ構造とはボックス構造とも呼ばれ、スキー板の断面形状が芯材を包むような構造をしたものである。上面と側面の一体構造により強化されることでねじれ(トーション)に強い構造となる。スキー板前部にキャップ構造、スキー板後部にサンドイッチ構造を使用するなど両方の構造を併用した板もある。近年のビンディングと一体構造のスキー板はビンディングの一部分のみが板と結合され、踵あるいはつま先の部分が稼働することなどによって板のセンター部(ブーツの下)をたわませることが出来るようになっている。



各種スキー板


以下の用語はスキー板の形状あるいは目的のある一面のみを表すものである。実際に市販されているスキー板は以下の複数用語を併せ持ち、あるいは一つの板を複数の用途に対応させる場合がある。



アルペンスキー



アルペン競技からデモ(基礎)、一般用まで使用される滑走を目的とした標準的なスキー板。1980年代までアルペンスキーはほぼ直線的な形状を持ち、2mにも及ぶ長さのスキー板が使用されていたが、1990年代初期に側面が弧を描くカービングスキーが登場しスキー技術にも大きな影響を及ぼした。



モーグルスキー


モーグル競技のために作られたスキー板であり、コブを滑るためにやや細身でゆるいサイドカーブを持つ。



ツインチップスキー


ツインチップスキーとは先端(トップ)と後端(テール)が両方とも上に反り返っている形状のスキー板である。反ったテールにより後方に滑ることやジャンプした後に後ろ向きに着地することを容易にする。フリースタイルスキーにおいて使用される。



ロッカースキー


緩勾配の非圧雪面で先端が雪中に潜り込むのを防ぐため、先端の反り上がりに加え、更に先端から30~40cm程度を基点として先端部がゆるやかに持ち上げられている。上記ツインチップ形状と組み合わせた場合には後端30cm程度も緩やかに持ち上がっている。その場合「エッジ有効長」(スキー板を平面に置いた場合の接地区間の長さ)は通常のスキー板の6~7割程度しかない。2015年頃より各社とも製品を拡充しはじめた。この語が登場したことにより、通常のスキー板をキャンバースキーと呼ぶようになった。なおごく特殊なものとして、スキー板を平面に置いた場合の接地点が中央一箇所のみで前端後端が浮き上がっているものはフルロッカと呼び、専らフリースタイルスキーに用いられる。



ファットスキー



幅を広くして新雪の滑走などを容易にしたスキー板。



テレマークスキー



テレマークスキーとはブーツの先端のみが固定されたスキー板。滑走と歩行の両方を目的とする。最も初期のスキー板でもある。



クロスカントリースキー



クロスカントリースキーは非常に軽く細身で直線的なスキー板。歩行を目的とするため滑走にはあまり向かない。テレマークスキーと同様にブーツの先端のみが固定され歩行を容易にしている。



バックカントリースキー


整地されていない雪山などを滑走するためのスキー板。深雪で沈まないように幅が広く作られている。



モノスキー


1枚の板に両足を載せて滑る通常の2本分の幅を持つスキー板。板の中央部に板の長手方向に平行に両足がセットされる。主に新雪などを滑るためのスキー板。



スキージャンプ用スキー



スキージャンプのために作られたスキー板。空中で揚力を得てより遠くまで飛ぶために長く幅が広い。ブーツの先端のみが固定されるビンディングを持つ。



チェアスキー



障害者スポーツとして下肢に障害のある競技者が使用。



ミニスキー


子供用の玩具として発売されているプラスチック製の短いスキー板。専用のスキー靴は必要なく長靴にベルトを結びつける作りとなっている。
リフトに乗ることが禁止のピステ(例:長野県の白樺高原国際スキー場)もある。



スキー板のメーカー



  • エラン

  • 小賀坂スキー製作所

  • ロシニョール

  • サロモン

  • バートン・スノーボード

  • フォルクル

  • ヨネックス

  • アルマダ(英語版)

  • ICELANTIC

  • アトミック(英語版)

  • ブルーモリス

  • COREUPT

  • ディナスター(英語版)

  • FACTION

  • フィッシャー

  • Head(英語版)

  • K2(英語版)

  • ID one

  • KEI-SKI

  • クナイスル

  • Line Skis(英語版)

  • ノルディカ(英語版)


  • リィズム(ReISM)

  • SURFACE

  • VECTOR GLIDE

  • ブラッククロウ



関連項目



  • スキー

  • ストック (スキー)

  • スキーボード

  • スクォール

  • スノースクート

  • スノーモト

  • スノーボード




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