リズム・アンド・ブルース





























リズム・アンド・ブルース
様式的起源
ジャズ
ブルース
ゴスペル
文化的起源
1940-1950年代(アメリカ合衆国)
使用楽器
ドラムセット、ベース・ギター、サクソフォーン、トランペット、トロンボーン、ピアノ、オルガン、エレクトリック・ギター
派生ジャンル
ファンク、スカ、ソウル、ロックンロール、レゲエ、ロック・ステディ、ヒップホップ
サブジャンル

コンテンポラリー・R&B、スムーズジャズ
融合ジャンル

ロカビリー

リズム・アンド・ブルース(英: Rhythm and blues[1]は、音楽のジャンルである。略称はR&B(アール・アンド・ビー)、またはRnB


リズム、ビートに乗りながら、ブルース感のある歌を叫ぶように歌うのが特徴。のちのロックンロールなどのジャンルにも影響を与えた[2]。1940年代後半に、ブルース[3]、ゴスペル、ジャズといったブラック・ミュージックが発展する形で生まれた。




目次






  • 1 概要


  • 2 詳細


  • 3 ホワイトR&B、和製R&B


  • 4 80年代以降


  • 5 サブ・ジャンル


  • 6 関連項目


  • 7 脚注


  • 8 外部リンク





概要


戦前にすでに存在した黒人音楽と関係の深いジャンルには、ラグタイム、ブルース、ジャズ、スウィング、ジャイブなどがあった。R&Bは戦前には、まだジャンルとしては確立されていなかったが、ビルボード誌上では1943年ごろには、早くも記事の中にリズム&ブルースの記述が見られた。正式に音楽ジャンル名としてビルボードが使用したのは、1947年にビルボード誌のジェリー・ウェクスラーの提案によるものである[4]。ウェクスラーが、名付けるまでは、アフリカ系アメリカ人の音楽を「レイス・ミュージック」と呼び、ビルボード誌でも順位を「レイス・ミュージック・チャート」として発表していた。しかし1947年に、もうこういう名前で呼ぶ時代ではないだろう、という話題がビルボード誌編集部内で出た。後日ウェクスラーが「リズム・アンド・ブルースはどうか」と提案した事から、これが採用された。


ロックンロールは白人のカントリーと黒人のブルースの融合から、1954年か55年ごろに生まれたとされているが、R&Bの影響も大きかった。その後、リズム・アンド・ブルースは、60年代にはソウルミュージックとも呼ばれるようになる。当時、両ジャンルに明確な区別をつけるのは難しかった。


1960年代のアメリカでは公民権運動による黒人たちの地位向上と共に、彼等のアイデンティティを高揚し、アフリカンアメリカンとしてのルーツを誇示する傾向があらわれた。ソウル/R&Bは彼らの音楽であるだけでなく、もっと幅広い黒人生活全般を示すキーワードにもなった。



詳細


Motownは、1960年にスモーキー・ロビンソン&ミラクルズの "Shop Around"をヒットさせた。また南部では1961年にカーラ・トーマスの "Gee Whiz!がヒットした Staxレコードの次のメジャーヒットであるThe Mar-Keysの "Last Night"(1961年にリリース)によりメンフィスの純粋な南部サウンドをリリースするスタックス・レコードが知名度をあげた。 ジャマイカでは、R&Bがスカの発展に影響を与えた。R&B界には、サム・クックやジェームス・ブラウン、アレサ・フランクリン、オーティス・レディング[5]らの大スターが誕生した。70年代にはストリングスを使用したフィリー・ソウルも登場した。フィリー・ソウルの代表的なミュージシャンには、オージェイズ、ハロルド・メルビン&ブルー・ノーツ、ビリー・ポールらがいた。北部・東部のソウルだけでなく、70年代にはアル・グリーンを擁したハイ・レコード[6]のような南部のレーベルも活発に活動していた。



ホワイトR&B、和製R&B


1960年代にリズム・アンド・ブルースはヨーロッパにも渡り、流行に敏感な若者たちの一部を虜にし、やがて彼らは自らリズム・アンド・ブルースを演奏するようになった。ヴァン・モリソンとゼムや、スティーヴ・ウィンウッドとスペンサー・デイヴィス・グループ、アニマルズらはR&Bを演奏し、レコードを発表した。フリートウッド・マックやジョン・メイオール、チキン・シャックらは、R&Bよりもブルースの影響が強かった。こうして、リズム・アンド・ブルースは米国から世界へと広がっていく。日本でも60年代には青山ミチ、キングトーンズ[7]、和田アキ子、ザ・ボルテージ(桜井ユタカが歌唱指導)らが和製R&Bとして登場した。70年以降は、大橋純子、宮本典子(mimi)、シャネルズ/ラッツ&スター、鈴木雅之、鈴木聖美、BORO、ジョー山中らが日本人のR&Bを継承していった。また青山ミチとジョー山中は、アフロアメリカンと日本人のハーフの歌手だった。



80年代以降


やがてリズム・アンド・ブルースはより洗練された方向に発展していき、1980年代以降はブラック・コンテンポラリー(ブラコン)と呼ばれることもあった。代表的な歌手にはフレディ・ジャクソン[8]らがいたが、本来のR&Bの名にふさわしいのは、グレン・ジョーンズのような「ゴスペル・ルーツ」の歌手である。1990からは、ソウルがブルース的位置づけで分離され、当時の若手のガイやジョディシィ、メアリー・J. ブライジなどがリズム・アンド・ブルース(R&B)と呼ばれるようになった。呼称は1960年代と同じであるものの、ヴォーカルやサウンドが洗練され、大きく変化してしまっている。
1950〜1970年代の黒人音楽を聴いてきた層にとっては、現在の「リズム・アンド・ブルース(R&B)」と呼ばれる音楽に違和感を覚える者も多い。



サブ・ジャンル



  • ブラックミュージック

    • ブルース

    • ゴスペル・ミュージック

    • リズム・アンド・ブルース


    • ソウルミュージック

      • ブルー・アイド・ソウル


      • サザン・ソウル
        • メンフィス・ソウル



      • ノーザン・ソウル

        • モータウン

        • シカゴ・ソウル

        • フィリー・ソウル




      • ファンク
        • ジャズ・ファンク


      • ブラック・コンテンポラリー

      • ニュージャックスウィング

      • ヒップホップ・ソウル

      • グラウンド・ビート

      • クワイエット・ストーム

      • ネオ・ソウル






関連項目



  • アメリカ合衆国南部

  • アメリカ合衆国の音楽

  • ブルース

  • ハウス



脚注





  1. ^ 英語の発音に忠実に発音すれば、リズム・アンド・ブルーズとなる


  2. ^ 松村明『大辞林』三省堂


  3. ^ http://www.allmusic.com/genre/blues-ma0000002467


  4. ^ Sacks,Leo(Aug. 29, 1993). "The Soul of Jerry Wexler". New York Times. Retrieved on Jan. 11, 2007.


  5. ^ 飛行機事故で死亡後に「ドック・オブ・ザ・ベイ」がヒット


  6. ^ ウィリー・ミッチェルが所有したレーベル


  7. ^ http://www.billboard-japan.com/goods/detail/567266


  8. ^ 85年に「ロック・ミー・トゥナイト」がポップ、ソウル両チャートでヒット




外部リンク





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