テスタメント (バンド)
テスタメント Testament | |
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![]() ドイツ・ハンブルク公演(2016年8月) ![]() バンド ロゴ | |
基本情報 | |
別名 | Legacy (1983年 - 1986年) |
出身地 | ![]() カリフォルニア州バークレー |
ジャンル | スラッシュメタル[1][2] ヘヴィメタル[1][2] デスメタル[1] スピードメタル[2] ハードロック[2] |
活動期間 | 1983年 - 現在 |
レーベル | アトランティック・レコード メガフォース・レコード Spitfire Burnt Offerings Prosthetic ニュークリア・ブラスト |
公式サイト | www.testamentlegions.com |
メンバー | チャック・ビリー (Vo) エリック・ピーターソン (G) アレックス・スコルニック (G) スティーヴ・ディジョルジオ (B) ジーン・ホグラン (Ds) |
旧メンバー | グレッグ・クリスチャン (B) ほか別記参照 |
テスタメント (TESTAMENT) は、アメリカ合衆国出身のスラッシュメタル・バンド。
サンフランシスコ産のスラッシュメタル「ベイエリア・スラッシュ」シーンの中核を担ったバンドの一つ。2000年代にメンバーが難病を患い存続が危ぶまれたが、数多くの支援で立ち直り活動を継続した。
目次
1 略歴
2 メンバー
2.1 現ラインナップ
2.2 旧メンバー
2.3 ラインナップの変遷
3 ディスコグラフィ
3.1 スタジオアルバム
3.2 ライヴアルバム
3.3 コンピレーション
3.4 VHS/DVD
4 脚注
5 外部リンク
略歴

創設者エリック・ピーターソン(G) 2013年
1983年、エリック・ピーターソンを中心に「レガシー」(LEGACY)として活動開始。1986年、ボーカルのスティーヴ・スーザが「エクソダス」に加入するため脱退。スティーヴの紹介で地元のグラム・ロック・バンドにいたチャック・ビリーが加入する。その後、同名のバンドがすでにデビューしていたことが判明し、バンド名を「テスタメント」に改める。
1987年、前身バンドの名を冠した1stアルバム『レガシー - The Legacy - 』で「メガフォース・レコード」よりデビューする。
1988年、核戦争後の地球の出来事をコンセプトにした2ndアルバム『ニュー・オーダー - The New Order - 』を発表する。
1989年、3rdアルバム『プラクティス・ホワット・ユー・プリーチ - Practice What You Preach - 』を発表。ビルボードのトップ100にランクインを果たす。
1990年4thアルバム『ソウルズ・オブ・ブラック - Souls Of Black - 』を発表。2月には初来日する(興行はウドー音楽事務所)。
1992年に5thアルバム『儀式 - The Ritual - 』を発表。Billboard 200で初登場55位を記録するが、バンドサウンドの中核を担っていたアレックス・スコルニックがツアー中に脱退[3]。また、ルイ・クレメンテも脱退する。バンドは元フォビドゥンのグレン・アルヴェライス(ギター)とポール・ボスタフ(ドラムス)を迎えてツアーを終了。その後「エージェント・スティール」「デス」「オビチュアリー」といったヘヴィメタルバンドを渡り歩いたジェームズ・マーフィ(ギター)と、元「エクソダス」のジョン・テンペスタ(ドラムス)が加入する。
1994年、6thアルバム『ロウ - Low - 』を発表する。
1995年にライブアルバム『Live At The Fillmore』をリリースするが、レーベルからの離脱、度重なるメンバーチェンジなどで身動きの取れない状況に陥り、活動停止を経て一時解散する。
1997年に再始動し、7thアルバム『デモニック - Demonic - 』をリリース。ドラマーとして「ダーク・エンジェル」「デス」で活躍したジーン・ホグランが迎えられ、グレン・アルヴェライスもレコーディングに参加。以降のテスタメントはバンドというよりも、ビリーとピーターソンのプロジェクトとして活動していくようになる。
1999年には8thアルバム『ギャザリング - The Gathering - 』を発表。ギタリストとして『ロウ - Low - 』に参加したジェームズ・マーフィーを、ベーシストとして「セイダス」「デス」で活躍していたスティーヴ・ディジョルジオを、ドラマーとして元「スレイヤー」のデイヴ・ロンバードを迎える。エンジニアには元「サバト」のギタリストで、「アーチ・エネミー」「クリーター」「ネヴァーモア」といったバンドを手掛けるアンディ・スニープを起用した。

難病を克服したチャック・ビリー(Vo) 2008年
- ジェイムズ・マーフィーが脳腫瘍に倒れ、手術の末に命を取り留める。ほどなくして、今度はチャック・ビリーが精上皮腫と診断される。治療費をまかなうためのチャリティ・コンサートが開かれるなど支援の輪が広がり、その甲斐もあってビリーは難病を克服した。
2001年には1st、2ndアルバムからの曲を再録したアルバム『ファースト・ストライク・スティル・デッドリー - First Strike Still Deadly - 』をリリース。オリジナル・メンバーである、スティーヴ・スーザとアレックス・スコルニックの参加が話題となった。
2004年9月に「THRASH DOMINATION 04」にて来日公演を行う予定だったが、エリック・ピーターソンの足の怪我のためキャンセルとなる。
2005年5月には、ビリー、ピーターソン、スコルニック、グレッグ・クリスチャン(B)、ルイ・クレメンテ(Dr)というオリジナルラインナップで、期間限定のリユニオンツアーをヨーロッパで行った。同年9月17日・18日には、オリジナルラインナップで「THRASH DOMINATION 05」に参加。同時期に活躍した「デストラクション」「ラーズ・ロキット」「クリーター」らと共に来日した。
2006年、クレメンテが健康上の理由によってツアーに出られなくなり、7月から8月のツアーではポール・ボスタフやジョン・テンペスタが代役を務めた[4]。
2007年、「クレイドル・オブ・フィルス」「ディム・ボルギル」で活動してきたニコラス・バーカーを新ドラマーに迎えてニュー・アルバムのためのリハーサルを行うが[5]、DHS及び就労ビザの問題でバーカーの参加が困難になり、ポール・ボスタフが復帰[6]。
2008年4月、9年ぶりの新作となる9thアルバム『ザ・フォーメーション・オブ・ダムネイション - The Formation Of Damnation』を発表する。
2011年、ポール・ボスタフが再び脱退。ジーン・ホグランの復帰を経て、2012年7月に10thアルバム『ダーク・ルーツ・オブ・アース - Dark Roots of Earth』を発表。一週間で2万枚以上を売上げ、全米12位を記録する[7]。

グレッグ・クリスチャン(B) 2013年
2013年11月、北米ツアー中にグレッグ・クリスチャンが解雇され、「エクソダス」のジャック・ギブソンが代役を務める[8]。「THRASH DOMINATION 13」にて来日公演。
2014年1月、スティーヴ・ディジョルジオの復帰が発表された[8]。「デヴィルドライヴァー」と来日公演。
2015年、HR/HMフェス『LOUD PARK 15』の出演にて3年連続の来日公演[9]。
2016年10月28日、4年ぶりの新作11thアルバム『ブラザーフッド・オブ・ザ・スネイク - Brotherhood of the Snake』を世界同時発売した[10]。
2017年2月、来日公演を開催[11]。
メンバー
現ラインナップ
- チャック・ビリー Chuck Billy - ボーカル (1986- )
- エリック・ピーターソン Eric Peterson - リズムギター (1983- )
アレックス・スコルニック Alex Skolnick - リードギター (1983-1993, 2001, 2005- )- スティーヴ・ディジョルジオ Steve Di Giorgio - ベース (1998-2004、2014- )
- ジーン・ホグラン Gene Hoglan - ドラムス (1996-1997, 2011- )
チャック・ビリー(Vo) 2017年
エリック・ピーターソン(G) 2016年
アレックス・スコルニック(G) 2016年
スティーヴ・ディジョルジオ(B) 2017年
ジーン・ホグラン(Ds) 2017年
旧メンバー
- デリック・ラミレス Derrick Ramirez – ボーカル (1983), ベース (1997)
- スティーヴ・スーザ Steve Souza – ボーカル (1983-1986)
- グレッグ・クリスチャン Greg Christian – ベース (1983-1996, 2004-2013)
- グレン・アルヴェライス Glen Alvelais – ギター (1993, 1997-1998)
- ジェームス・マーフィー James Murphy – ギター (1994-1996, 1998-2000)
- マイク・クラシアク Mike Chlasciak – ギター (2002, 2004-2005)
ドラムス
- マイク・ロンシェット Mike "The Rottweiler" Ronchette (1983)
- ルイ・クレメンテ Louie Clemente (1983-1993, 2005)
- ポール・ボスタフ Paul Bostaph (1993, 2007-2011)
- ジョン・テンペスタ John Tempesta (1993-1994, 2001, 2005, 2011)
- ジョン・デット Jon Dette (1994–1995, 1997-1998, 1999)
- クリス・コントス Chris Kontos (1995-1996)
デイヴ・ロンバード Dave Lombardo (1998-1999)- ジョン・アレン Jon Allen (1999-2004, 2007, 2011)
- ニコラス・バーカー Nick Barker (2006-2007)
ラインナップの変遷

ディスコグラフィ
スタジオアルバム
レガシー - The Legacy (1987)
ニュー・オーダー - The New Order (1988)
プラクティス・ホワット・ユー・プリーチ - Practice What You Preach (1989)
ソウルズ・オブ・ブラック - Souls Of Black (1990)
儀式 - The Ritual (1992)
ロウ- Low (1994)- デモニック - Demonic (1997)
- ギャザリング - The Gathering (1999)
ザ・フォーメーション・オブ・ダムネイション - The Formation of Damnation (2008)
ダーク・ルーツ・オブ・アース - Dark Roots of Earth (2012)
ブラザーフッド・オブ・ザ・スネイク - Brotherhood of the Snake (2016)
ライヴアルバム
LIVE IN EINDHOVEN (1988)- 黙示録 - RETURN TO THE APOCALYPTIC CITY (1993)
- ライヴ・アット・ザ・フィルモア - LIVE AT THE FILLMORE (1995)
LIVE IN LONDON (2005)
DARK ROOTS OF THRASH (2013)
コンピレーション
THE BEST OF TESTAMENT (1996)
SIGNS OF CHAOS-THE BEST OF TESTAMENT- (1997)
THE VERY BEST OF TESTAMENT (2001)
ファースト・ストライク・スティル・デッドリー - FIRST STRIKE STILL DEADLY (2001/日本発売は2002年)
- 『レガシー』と『ニュー・オーダー』の収録曲を再録した内容。
DAYS OF DARKNESS (2004)
VHS/DVD
- SEEN BETWEEN THE EYES(1991/2005年にDVD化)
- LIVE IN LONDON(2005/CDと同内容)
脚注
- ^ abcTestament reviews, music, news - sputnikmusic・2015年8月15日閲覧。
- ^ abcd“Testament|Biography”. オールミュージック. All Media Guide. 2015年8月15日閲覧。
^ 脱退後、大学で博士号を取得し、現在はジャズ・ミュージシャンとしても活動中
^ Drummer John Tempesta To Perform With Testament In Bulgaria - Blabbermouth.net - 2014年8月2日閲覧
^ Testament Drummer Nick Barker: 'To Say I'm Stoked Would Be An Understatement!' - Blabbermouth.net - 2014年8月2日閲覧
^ Testament Working With Ex-Slayer/Exodus Drummer Paul Bostaph On New Album - Blabbermouth.net - 2014年8月2日閲覧
^ Testament's 'Dark Roots Of Earth' Cracks U.S. Top 15 - Blabbermouth.net
- ^ abTestament Parts Way With Bassist Greg Christian, Announces Return Of Steve Digiorgio - Blabbermouth.net - 2014年8月2日閲覧
^ スレイヤー、メガデスら一挙集結! LOUD PARK 15、第10回の模様を徹底レポート - RO69
^ “テスタメント、これまでで最も多様かつ攻撃的なニュー・アルバム”. BARKS (2016年9月16日). 2017年3月25日閲覧。
^ テスタメント、世代を超えたエクストリーム・エンタテインメント - BARKS
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- アレックス・スコルニック及び、彼のバンド『アレックス・スコルニック・トリオ』の公式ページ
- ワーナーミュージック・ジャパン - テスタメント